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27日月曜日、大通りビアガーデンに行く予定をしていたが、
雨に見舞われたため、美唄焼き鳥の「福よし」へ。
連日の雨模様は、ビアガーデンの客入りに大きく影響しているだろう。

ちなみに私は、月曜日の飲み会は嫌いではない。
というか、職場関係者との飲み会なら月曜日がベストだと言っていい。
木・金は、もう疲れているのだ。
仕事の続きのような飲み会は、水曜日までにしてほしいと常に思っている。
木・金は、ザ・プライベーツに使いたいものだ。

昨日は職場関係者である同年代の男3人での飲み行為であったが、
全く気兼ねをすることのないメンバーだった。
途中で忌野清志郎氏の話題になった。
その流れで、50代のミュージシャンの健康状態に関する話題となった。
その議論において言い得て妙だったのが、
「矢沢は意外と長生きするね」というA内(エーウチ)氏の発言だった。

確かにそんな気がする。

矢沢永吉氏は、健康管理と体力・体型の維持に相当の努力をしてそうだ。
ビールのCMに出演しているものの、
普段は、ほとんどアルコールなど摂取していないのではないだろうか。
だからといって長生きするとは限らないが、
「死」というものと別世界にいるようなキャラクターに思えた。

さて今回は、居酒屋紹介である。
この2、3か月は、職場関係者ではない人達との飲み会の方が多い。
そのため、店の選択肢が広がっている。
とともに、こんな私と飲んでくれて有り難い限りである。
それでは、どうぞ。

■まるた(札幌市北区北17条西4丁目 北大通り沿い)
まるた/ルービー 
北18条に古くからあった居酒屋「きよた」が前身の店。
かつての「きよた」は、1960年代そのままの古臭さで、
だだっ広いL字型の小上がりがあったのが最大の印象。
平成元~3年頃、ジッピーホールでのライブの打ち上げなどで
何度か利用した。

それ以来、北18条付近を通ると、気にはなるものの、
すっかりご無沙汰になっていた。
そのうち、北大通りに面したところに移転し、
外から見る限りでは洋風っぽい雰囲気に見えたことから、
さらに距離を感じるようになった。
そして、今年の冬あたりだろうか、店名が「まるた」になっていた。

まるた まるた/鳥の唐揚げ  
しかし、店のつくりもメニューも基本的には同じらしい。
1階は個人客スペースで、結構洋風な雰囲気。
2階は団体向けの個室の座敷。
料理は、まさに居酒屋的な、いい意味で無難な味。
強烈な特徴はないが、飽きのこない安心できる味である。
写真にはないが、サラダのドレッシングが非常に美味しかった。

そして、良心的な料金である。
予約してコースにすると、かなりのお得感があるらしい。
そのため学生の利用が多く、賑やかさな雰囲気がある。
店名は変わったが、北18条を代表する店であることは間違いない。

■鳥あたま(札幌市北区北24条西3丁目 北24条ビル2階)
鳥あたま/豚串 
豚串が美味しい。
これまでに食べた豚串の中では、
同じ北24条にある「鳥一」に次ぐ美味しさだった。
肉は写真で見るイメージ以上にかなり大ぶり。
炭焼きの香りも良く、とにかく柔らかい。
1本150円だが、かなりお得感があるだろう。

レバ串も美味しかった。
外側は美しい焼き色がつき、中はややレアで、これまた柔らかい。
レバーの臭みもなく、そこらで見るレバ串とは明らかに違う高級感がある。
少なくとも、この1年内に食べたレバ串の中では最も美味しかった。

そのわりに安い。
食べ物もそうだが、飲み物のコストパフォーマンスが高い。
特に焼酎は、グラスになみなみと注がれているのが嬉しい。
総合的に考えて、つぼ八よりは確実に安いだろう。

 鳥あたま/鳥串 鳥あたま/レバ串 
店は、バーのようにも思えるきれいめな雰囲気。
でありながら、訪問した日は、ザ・モッズの曲が延々と流れていた。
そんな飲み屋に出会ったのは初めてである。
ザ・モッズ・ファンである私は、店員の一人に、そのことを告げた。
すると、別の店員にザ・モッズの大ファンがいるとのことだった。
次回訪問する際は、ザ・モッズのTシャツを着ていこうと思う。

■炭おやじ(札幌市中央区南2条西7丁目(狸小路7丁目))
炭おやじ/大根サラダ 炭おやじ/ゴーヤ
とある金曜日に、ロック知人motoki氏と訪問。
入店してすぐ、「22時までに来店した40歳以上の方は、
番茶割り100円!」と書かれた紙が、壁に貼られているのを発見。
時計を見ると、22時ちょうどだった。

メニューを取りに来た女性店員(目は細めで優しそう)に、
「うちらは22時までに来店したってことでいいのかい?」と質問。
即座に「もちろんです」と気の良い返事。
ここで迷ったり、壁にかけられた時計に目をやったりしないところがいい。
この対応を見て、良い店だろうと確信した。
店の姿勢というか、ハートみたいなものは、
こういうところに、はっきりと現れるものだ。
良い店かどうかは、ちょっとわがまま、あるいは微妙に困らせるような
問い合わせをした時の態度や雰囲気で判断できるといってもいい。
だから、ディズニーランドや旭山動物園が評価されるのだ。

motoki氏は早速、番茶割りをオーダー。
100円なのをいいことに、その後もひたすら番茶割りをオーダー。
そのうち、「焼酎をもう少し濃くしてくれるかな」とリクエストし始め、
さらには、「番茶、あまり入れなくてもいいよ」とまで要請。
それでも店員は、なんら戸惑うことなく、はきはきと笑顔で対応。

炭おやじ/つぼ鯛 
焼き鳥は、基本の鳥串、豚串は160円。
その値段の割には、ちょっと小ぶりか。
しかし、きちんとした味をしており、それなりに納得。
つぼ鯛(930円)がかなり美味しかった。
焼き色が素晴らしい。
脂がのっており、臭みも全くなく、最高の一品だった。
お通しで出てきた紅鮭を焼いたのも、丁度いい焼き加減で最高。
ここは魚系料理のコスト・パフォーマンスが相当高い。
そして、肉系よりも、魚系の方が美味しいと思う。

番茶割ばかりをオーダーしたり、食べ物をあまり食べなかったため、
2人で4,400円という安価だった。
酒量と酒の種類によるが、基本1人3,500円の店だろう。

店はほぼ満席だった。
スーツ男が6割くらいを占めたが、女性同士の来店客も目立ち、
小さな雑貨屋で働いていそうな28歳くらいの女性2人や、
体育会系女子大生らしき2人組など、
なぜ、その立場で「炭おやじ」なる店名の店に来るのかと思いつつ、
なぜか好感を持てる気がした。

店内は、昭和的な木製の壁。
オレンジ色の淡い照明も古くささを演出しており、
ほっとさせるような懐かしさがある。
客の話し声も、いい感じの賑やかさを作っており、
間違いのない、使える店であり、オススメできる店である。

■コピティアム(札幌市中央区南2条西7丁目(狸小路7丁目))
またしても狸小路7丁目である。
ここを通るたび、いつも客がたくさんいるので気になっている店があった。
東南アジア的な大きな看板と派手な色合いの店内。
それでいてジャンキーさはなく、和やかに賑やかな雰囲気が
ストリートから見てとれた。

コピティアム/タイガービール 
店の看板には「新加披酒楼 KOPITIAM」と書かれている。
「シンガポール・シュロウ・コピティアム」と読むらしい。
その名のとおり、シンガポール・ナイトな店である。
そこでまずは、シンガポール№1ビール「タイガーBEER」からスタート。
しかし、正直、味を説明できるほどの記憶がない。
「タイガー」とラベルに書かれたビールが出されただけで、
非日常、異空間の風が吹き、気分が高揚して味を忘れた。
瓶を持ち帰りしたかったほどだ。


料理は、シンガポールのローカル・フードらしい。
シンガポールの焼きそば(ミーゴレン)は美味しかった。
マイルド・エスニックな味つけで、
ネイティヴ北海道な私でもなんらの問題はない。
麺がひとつの皿に、太めのと細めのフォー(米の麺)の2種類が入っており、
意外に具が豊富で、かなり満足できる。
もう一度食べたいと思うし、ほかにも魅力的な料理がたくさんあった。

また、どういうわけか焼酎とウヰスキーの種類が多かった。
さらに、梅酒も和歌山などご当地ものがあるなど充実していた。
ちなみに最近の私は、自宅では梅酒を愛飲している。
ただし紙パックに入ったものである。

コピティアム/焼きそば コピティアム/鶏肉
圧倒的に女性客が多い。
東南アジア系料理が好きな女性は多いが、
雰囲気の良さも含めて、この店が繁盛することが理解できた。
店員の方々も皆、意欲がさりげなく好印象。

写真を見ておわかりのとおり、
店内の照明が淡い赤かオレンジのため、料理まで赤く写った。
ただ、この赤さが思わぬ効果を生む。
女性の顔がほんのり赤く、というかピンクに見えて、
いい感じで目に映るのだ。
関西弁は冗談でも決して使わない私だが、
この時ばかりは、「惚れてまうやろ!」と言ってみたい気分だった。

いい店である。
なんとなくスーツでは行きたくない店である。
前記の「炭おやじ」といい、「コピティアム」といい、
狸小路7丁目は充実している。
以前に行ったことがある「肴や」という店も良かった。
また、7丁目は街灯が淡く、どこか懐かしい雰囲気なのも良い。
狸小路なら7丁目である。


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テーマ:美味しいもの - ジャンル:グルメ


24日金曜日、豊平川に花火を見に行った。
花火目的で花火会場に足を運んだのは久しぶりである。

 花火090724
いつの頃からか、花火を見ていると、
妙に寂しいような哀しいような気持ちになり始めた。
闇から現れて一瞬の光を放つと、また闇が訪れる。
その消えていく光を、自分の生と重ねて見てしまうからだろう。

夜空を彩る花火に魅せられ、歓声があがるが、
光が闇の中に散り、消えてしまうと沈黙に包まれる。
自分が輝く時は終わったのではないか、
あとは散って、自然に消えていくだけなのか。
そんな一瞬の幻に、生への愛しさを感じる。

その哀しさは、誕生日やクリスマスに一人とか、
ゴールデンウイークや夏休みに何も予定がないこととは全く違う。
というか、そうした行事に一人だとか、予定なしということに、
私は何の寂しさも焦りも虚しさも感じない。
そんなふうになってしまった。
花火が残す寂しさや哀しさは違う。
寂しく、哀しいのに、どことなく気持ちいいのだ。

ところが、24日金曜日に花火を見ても、そういう気持ちにならなかった。
雨が降らなくて良かったな、花火って綺麗なもんだな、
やっぱり夏に一度は花火を見るべきだな、
花火を見に来ることができる環境ににあって良かった、
花火は人を笑顔にするんだよな。
そうした、まるで普通な前向きな感想しか出てこなかった。

これは私の成長なのか、退廃なのか。
達観なのか、あきらめなのか。
それはわからない。
しかし、はっきりとわかったことがある。
火薬は人を殺したり、恐怖に陥れるために使われてはいけない。
火薬は人を笑顔にするために使われるべきだ。


テーマ:日記 - ジャンル:日記


私のラーメン知人に「迷犬チーズ」なる男がいる。
彼は私との関係で、ラーメン知人という確固たるポジションを
得ているにもかかわらず、時々、本ネタに反応する。
6月24日に、このブログにおいて「蝉の人生」というタイトルの
記事を書いた。
それに対して彼は即座に反応した。

「蝉の話を読んで思い出したんですけど、
 藤沢周平の『蝉しぐれ』はすごく良い作品です。
 ぜひ読んでください」というメールが届いた。
「今日、ブック・オフに行って買ってくるぜ。
 でも、今、読んでる本があるし、図書館に予約していて、
 順番がまわってきた本があるから、読むのは次の次だな」と返信。
すると、すぐに返信が届いた。
「ほんとに良い作品なんです。
 次の次とは言わず、せめて次に読んでください。
 いや、今読んでいるのをやめて、今日から読んでください」

強引である。性急である。
今読んでいるのをやめてまで読め、と言っているのだ。
しかし、こうした強引さや性急さは決して嫌いじゃない。
むしろウェルカムである。
私は嬉しくなった。
私のマゾヒスティック性を証明する瞬間であり、
B型女に振り回されてきた人生に納得せざるを得ない瞬間だった。

にもかかわらず私は、次の次に「蝉しぐれ」を読んだ。
「オッケイ、わかったぜ」と快く返信しながらも、次の次だった。
こうした私のマイペースさが、B型女との間に軋轢を生む原因に
なってきたのだ。
私は約束は果たす。
ただ、タイミングがB型女の意向とずれるだけだ。
タイミングが重要なことは十分に理解できる。
しかし、私には私の事情がある。
君にも君の事情がある、ユー・ガッタ・チャンス!

ということで、すっかり前置きが長くなったが、
「蝉しぐれ」は素晴らしい作品だった。

■藤沢周平「蝉しぐれ」
   藤沢周平/蝉しぐれ 

時は江戸時代。山形の小さな藩に生きたある侍の
10代前半から40代までの半生を描いた作品である。
「海坂藩普請組の組屋敷には、
 ほかの組屋敷や足軽屋敷には見られない特色がひとつあった」
 この文章で物語は始まる。

「普請組って何?組屋敷って何?
 ていうか、普請組って読めないし」
そんな不安な気持ちになり、いまひとつ物語に入っていけない。
また、文章が淡泊すぎて、何かつかみどころがない。

ところが、この淡泊さがいい作用をしてくる。
厳密に言うと淡泊なのではなく、いい具合に抑制が利いていると感じてくる。
その抑制が、読み手の想像力を与え、感情をかき立て、
物語の中に、ぴったりと埋めてくれる。
そのため、テンポ良くストーリーは進むものの薄っぺらさはなく、
むしろ、程よい厚みと余韻を読む側が感じるようなつくりとなっている。

とにかく無駄がなく端正である。
もう少し掘り下げて、はっきりさせてほしい箇所もある。
しかし、そぎ落とし方が潔いため、納得して読める。
そして読んでいくうちに、心が澄んでいくような感覚になる。

父の死と、それに伴うその後の不遇に立ち向かう様に
ぐっと心を引きつけられる。
置かれた環境を受け入れ、自分の立場をわきまえ、
気持ちに整理をつけながら成長していく様が素晴らしい。
苦難はあるが、苦難の中で活き活きしている様は泣けてくるほど。

それと、淡い恋とその結末。
これは切ない。ほんとに切ない。
ただ、書きぶりがちょっと男目線すぎるかなとも思う。
また、端的に言うと、浮気しちゃうわけで、そこがちょっと気になった。
とはいえ、こういう作品に出会うから読書っていいよなと
素直に感じられた傑作。
迷犬チーズに感謝である。

■森見登美彦「太陽の塔」
森見登美彦/太陽の塔 
2003年に発行された森見登美彦のデビュー作。
陰気な留年大学生の鬱屈した日常をコミカルかつ文学的に描いている。
大学生という立場とその年代にありがちな、
なんとなくノリで盛り上がってしまう感じや、
どうでもいいことにこだわっては苦悩するような、
そうした無駄なエネルギーの放出のくだらなさなどを上手く描いている。
クリスマスに対するアンチ理論はなかなか面白い。
しかし、ストーリーが断片的で、つながりが弱いため、
私を引き込むようなウェーブは一度も起こらず、
波打ち際をだらだら歩かされているような空疎感があった。

「言葉の使い方、用い方」の妙が、森見作品の最たる特徴であるが、
裏を返せば、いちいち面倒くさい表現をしているわけで、
それが繰り返されると、正直飽きてくる。
都合のいい理屈で自らの正当性を主張するのは、
ところどころ共感できる箇所もあるが、
もうお腹いっぱいで、胃がもたれてくる。

物語の軸にある設定は、以前付き合っていた彼女を忘れられず、
今も密かに追いかけ回しているというものだが、
付き合っていたことを想像させる記述が少なく、
付き合っていたことも妄想だったのかと思える。

森見作品に総じて言えることだが、
全般的にふわふわしていて掴みどころがない。
彼の描く空想に、なかなか近づけない。
ストーリーは自慰的だが、書きぶりもそのように思えた。
ほんとに理屈っぽいファンタジー・ドラマである。

主役の男の脇を固める大学の学友達のキャラは皆、個性的で好感。
舞台である京都の街の細部まで描き、京都に対する大きな愛を感じるし、
京都を知っている人にとってはたまらない場面がいくつもあるだろう。
しかし、京都の街をてんで知らない私はしらけた。
あまりに細かで具体的すぎて逆に想像力の扉が開かれなかった。

ただ、文章表現にしても、展開にしても、
部分的に魅力的な箇所はいくつもある。
「そろそろ面白くなるのでは?」と期待を抱かせる雰囲気もある。
ところが、単に部分の寄せ集め的な感じがして、
全体を包むようなパワーがなく、なんとなく読み終わってしまった。
これに比べると、2006年に発行された彼の代表作
「夜は短し恋せよ乙女」は、ずいぶんと成長の後が見られる、
まとまりを持った作品に思える。

■牧薩次「完全恋愛」
牧薩次/完全恋愛 
「他者にその存在さえ知られない罪を完全犯罪と呼ぶ。
では他者にその存在さえ知られない恋は完全恋愛と呼ばれるべきか?」
単行本の帯にはそう書かれている。
著者の「牧薩次」(まき・さつじ)は、
辻真先(つじ・まさき)という著名作家の別名義。
それはどうでもいいことで、かなり面白いミステリーだった。

福島県に疎開したある少年の、
昭和20年から平成19年までの生涯を描いた作品。
その60有余年の人生に、3つの殺人事件が絡む。
事件の裏に潜む恋愛や数奇な巡り合わせが、
淡々と、しかし厚みを持って描かれているため、
読みやすいのに読み応えがある。

少年時代の哀しい別れをひきずり、生涯その愛を貫いた。
それが完全恋愛かと思いきや、最後にどんでん返しがある。
「そっちかぁ~」と、爽快に騙される。
と同時に、隠し通した恋愛に、痛みと切なさが入り交じる。
帯に書いていたことはこれだったのかと、納得させられてしまう。

特に引きつけられたのは、昭和20年代のシーン。
福島県の山奥の村社会の有様、民主主義へと変わっていく社会、
その時代の民家と自然、そうした全てが薄暗くも鮮明に描かれており、
心がピンとして物語に入り込めた。

トリックの描き方も無理なく楽しめるが、
やはり心理描写と時代背景を、うまく描いている。
重要な謎を謎のままにしている書きぶりではある。
しかし、それも気にならないほど、軸がしっかりとした作品である。
そして、最後のどんでん返しで、読み手も全てを受け入れてしまう。

2008年作品を対象にした「第9回本格ミステリ大賞」受賞作であり、
「2009年版このミステリーがすごい」でも第3位。
それも十分に納得できる見事な作品である。
あまりに切なくて、こんな恋はできないぜ、ウーイェイ!


テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌


昨日21日、道新ホールに落語を見に行ってきた。
三遊亭楽太郎、柳家花緑、林家たい平の3氏の落語を見た。
何かとバタバタし、気持ちに余裕がない状態だったため、
落語を鑑賞するテンションには程遠かったが、
前から5列目、しかもほぼ中央という願ってもない良い席だった
ことから、席に着けばおのずと盛り上がってくるだろうと思って会場へ。

林家たい平氏は、かなり期待していた。
テレビで見る限り、彼の喋り、ネタ、雰囲気、他の出演者との絡み方
などからして、近い将来、落語界の中心人物のひとりになる器だと
期待していた。
実際、喋りは安定・確実で、非常に聞きやすかった。
お客さんの呼吸を見ながらやっている感じもあり、
お金をとれるプロの仕事を見た気がした。
ただ、どことなく落ち着かなかった。

たい平氏は、月~金の昼間、東京でラジオ番組のレギュラーがある。
この日も、ラジオを終えてから札幌へ向かい、
会場に到着したのは、開演時刻より後だったらしい。
そのため、トリでの出演だった。
そして翌日は、午後からの東京でのラジオ出演のため、
始発の飛行機に乗るとのことだった。
こうした慌ただしさが、少し影響しているように見えてしまった。
もう少し悠然とした雰囲気でやっていただきたかった。

それと、たい平氏にとって非常に気の毒だったこと。
彼の演目中に、客の一人の携帯電話が鳴ったのだ。
しかも、すぐには鳴りやまず、4、5回コールされた。
たい平氏は、「立川談志師匠だったら帰ってますね」と、
ユーモラスに皮肉りつつ、携帯電話が鳴ったことを笑いにした。

ただ、この一件によって、それまで作り上げてきた雰囲気が変わった。
というか、崩れたリズムはなかなか取り戻せないように思えた。
こうした場面での携帯電話はほんとに命取りである。
舞台に立つ側にとってもそうだが、見る側の気持ちも乱してしまう。
ほんとに残念で迷惑な出来事だった。

なお、私の携帯電話は今、事実上使えない状態にある。
バッテリーが限界に達し、現在オーダー中である。
そのため、コンセントにつながなければ使えない状態である。
携帯電話とともに、コンセントにつなぐコードも持参し、
時々コンセントにつないで、電話かメールが届いているかを確認している。
本来の携帯電話の役割を果たしていない。

今日で3日目になる。
バッテリーが届くまであと1週間程度かかるらしい。

090721落語 
さて、今回の落語で、最も良かったのは柳家家緑(やなぎや・かろく)。
キレ、間合い、テンポ、ナチュラルさ、しなやかさ、華やかさなど、
非常に落語センスを感じる人だった。
ネタはシンプルながら、話術や表情、しぐさによって、
厚みのあるものにしていた。
ほんとに将来が楽しみな落語家である。
再度見に行くことは間違いないだろう。

ちょっと物足りなかったのは楽太郎氏。
残念ながら、ネタが浅すぎた。
否定的な意味でストレート過ぎて、逆に集中できなかった。
楽太郎氏の出番は、前座に登場した弟子の方の次だった。
冒頭で触れたが、この日の私は落語鑑賞のテンションが低かった。
申し訳ないが、楽太郎氏でもテンションは上がらなかった。

というのは、落語は、一人で二役、あるいは三役を演じるが、
集中を欠いたせいで、楽太郎氏がどういう人を演じているのか、
また、登場人物同士はどういう関係なのかが、
最初の場面で判然としなかったことが大きく影響している。
DVDではないので、巻き戻して確認することはできない。
そのため、よくわからないまま話は進み、
そのうち飽きてきて、
気づいたら眠っていた。
結構気持ち良く眠ってしまい、目が覚めたのは、
楽太郎氏が拍手の中で去っていく時だった。

残念ながら、楽太郎氏の落語のオチはわからなかった。
しかし別の意味で、楽太郎氏の落語で私はオチてしまった。


テーマ:落語 - ジャンル:お笑い


昨日、奥歯をかぶせている偽の歯がとれた。
歯医者に行かなければならない。
しかし、今週の夜は、落語、スタジオイン、飲み会、あれなどで
予定が埋まり、歯医者に行く余裕がない。
有給休暇なしには治療に行けないぜ。
でも有給休暇をとれる状況にないぜ。

ところで、21日にほんとに衆議院は解散するのか?
ここでひとつ言っておこう。
私が政治家にならなかった理由は、
そこそこ親しい支援者のバカ息子やアホ娘の
結婚式に出席するのが耐えられないと思ったからだ。

衆議院議員と知事の違いもわからないバカ息子とアホ娘に
わかってたまるか!な気持ちになってしまうと思う。
また、新郎新婦の友達が、政治家を前に調子にのって、
一緒に携帯の写真を撮ろうとする。
ほんとは嫌なのに、笑顔で写真に収まるしかない。
おもちゃ扱いにされるその屈辱に耐えられないからだ。
まあ、区民祭りに顔を出すのは抵抗がないのだが…。
ワオ!解散!勝手にしやがれ!


テーマ:政治・時事問題 - ジャンル:政治・経済


札幌には、西区宮の沢から厚別区大谷地方面まで
半円状に走る「札幌新道」という幹線道路がある。
一般的には「新道」と略称で呼ばれている。

新道は、西区から厚別区へ通じているが、
私にとっての新道のイメージは、北区東区である。
もっと範囲を狭めていえば、「新道」といえば、
新川から伏古までである。

私は10代から20代にかけての8年間を豊平区に、
30代の6年間を南区に住まいをおいた。
豊平区南区も、札幌の中では南側である。
その頃は、「新道」といえば、かなり北という印象があり、
新道を超えるとなれば、微妙に遠出をするような気分だった。

現在は、新道まで2kmくらいの距離のところに住んでいる。
そんな近くにいながら、今でも新道を超えるということは、
小さな山を超えるような感覚がある。
今回は、新道を超えて訪問した東区限定エリアの
中華料理店を集めてみた。

超有名店あり、穴場店あり、地域の貴重店ありと、
なかなかバラエティに富んでいる。
それでは、よろしくチャイニー。

■絹路(札幌市東区北40条東16丁目 東豊線地下鉄通り沿い)
店名は「シルク・ロード」と読む。
地下鉄東豊線栄町から環状通東駅までの路線と同じ経路の市道、
いわゆる「東豊線地下鉄通り」沿いにある。

絹路/麻婆豆腐定食 
マーボー豆腐定食(850円)をオーダー。
あんは、醤油ベースだが、味噌風味もあり和風といえる。

それに加え、チリ・ソース的な甘みと濃さがあり、辛さは控え目。
ライスが進む味ではあるがキレ不足で、もたっとしており、
ワンモアな気持ちにはならなかった。
もう少しキャッチーな特徴がほしいかなと。

店内は、中華的なえんじ色だらけ。
しかし、テーブルの配置や漫画本の多さが、
こぢんまりとした古い喫茶店風に見せており、
派手さはないが、なんとなく落ち着ける素朴な空気が漂っている。

また、中華以外の定食が多く、実際、来店客は、
中華メニューよりも生姜焼き定食などの日替わり的な定食を
オーダーする人の方が多かった。

量はそれなりに多く、「まあ普通にいいんじゃんない」的な安定した
無難な味であり、栄町駅近くの確実な食堂的としてポジションを
確立していると思う。
ただ、大衆食堂的中華と考えると、値段はちょい高めチャイニー。

■海龍門飯店(札幌市東区北38条東20丁目)
海龍門飯店/青椒肉絲飯 
チンジャオロースー飯(819円)をオーダー。

空いていたこともあるが、オーダーして3分くらいで出てきたので驚いた。
料理を見て、あれっ?と思った。
これとクリソツなチンジャオロースー飯を見たことがあったからだ。
そして、味もクリソツだった。
まさしく、渤海飯店(北16東7)のチンジャオロースー飯だった。

あっさり塩味のあんで、クセのないやさいし味で食べやすい。
子供から老人まで、すんなりと受け入れられる味だと思う。
タケノコが僅かなのが気になる反面、
豚肉とピーマンの量はかなり多めで、完全にライスを飲み込んでいる。

最大の特徴は、ピーマンが輪切りであること。
そのため、でこぼこな食感である。

また、ピーマンが固すぎる。相当レアである。
この形状で、この固さだと、正直食べにくい。
全体として否定的な意味でラフな感じがする。
渤海飯店と同じつくりながら、渤海の方が味に奥行きを感じた。
ハートを刺激する特別感に乏しく、通り過ぎる景色のようだった。
店の方にとっての私も、通り過ぎる景色だった違いない。

■煌蓮(札幌市東区北44条東7丁目 北光線沿い)
店名は「こうれん」と読む。
北光線沿いにあるが、少し引っ込んだところにあり、
見落としてしまいそうな店構えである。
店内は、カウンター5席+二人掛けテーブル3つ+小上がりで、
すっきりシンプルな食堂という感じ。
デート向きではないが、個人利用や数人での飲み会には
うってつけである。

煌蓮/あんかけ焼きそば 
オススメ・メニューと表示のあった「あんかけ焼きそば」をオーダー。
ただ、セットメニューとラーメンメニューが多かったため、
食堂中華の味かと、あまり期待しないでいた。
ところが、結構美味しかった。
というか、かなり美味しかった。
あんかけ焼きそばを食べる機会は、そんなに多くはないが、
少なくとも、この10年間に食べた中では最も美味しかった。

あんは醤油ベースっぽいのだが、醤油味が抑えめで、
まろやかな甘さと、本格的っぽい旨みがある。
見た目はホテルの中華っぽい雰囲気ながら、
ホテルの中華にありがちな即席な感じや雑な感じがなく、
的をはずさずに、丁寧に作ったことが伝わってくる味である。

麺はやや細め。
炒め具合は、あんかけ焼きそばにはぴったりで、
焦げている部分とそうでない部分のバランスが絶妙。
白菜が少なめで、野菜・肉・シーフードのバランスもいい。

量はやや多めで、なんといっても、あんが最後まで熱々なのが嬉しい。

強烈さや刺激がある味ではない。
しかし、まとまりが良く、あっさりしていながら深い旨みがあり、
あんかけ焼きそばにしては奇跡的なほどに全く飽きない。
あんかけ焼きそばという料理は何が大切なのかを、
中華好き庶民の目線で、よく理解されているシェフだと感じた。
というか、料理センスのある人の料理だと感じた。

店構え的に入りにくいところがあるし、
ウェブ上の情報もほとんどない店である。
本物の穴場店かもしれない。
ぜひ別のメニューも食べてみたい。再訪は間違いない。

なお、セットメニューは多いが、全て中華ものである。
「エビ塩あんかけラーメン?」にオススメ・マークがついているなど、
結構ラーメンを前面に出していたが、
次回は「スパイシー麻婆豆腐」(600円)で決まりである。
「麻婆豆腐」ではなく、「スパイシー」と添えられていることに期待が高まる。

■玉林飯店(札幌市東区北43条東16丁目 東豊線地下鉄通り沿い)
地下鉄栄町近くの北側にある超有名店。
集客力も高く、土日は行列必至で、
他区や他市町村から食べに来る人も多いし、
読者の方の中でも訪問歴のある方もいらっしゃるだろう。

玉林酒家/麻婆豆腐 
事実、美味しい。
麻婆豆腐は、今年食べたそれの中では最も美味しかった。
これまでに食べた全ての麻婆豆腐のなかでもトップ5に入る。

とにかく、あんに旨みが凝縮されておりコクが深い。
それでいてスパイシーでもたつきがないため、
食べ始めたらやめられない美味しさである。

また、この店の看板メニューのひとつである「刀削麺」も良い。
包丁で削った平打ち麺で、不揃いのきしめんのような雰囲気である。
刀削麺メニューはいくつかあるが、最もベーシックなのが「刀削とろみ麺」。
スープはあん状態になっているが、食べていくうちに緩くなり、
食べ終わる頃にはスープ状態になっている。
この緩くなっていくタイミングが見事。

玉林酒家/刀削とろみ麺 
あんは、薄目の醤油味ベースだが、醤油臭くないのが嬉しい。
薄味ながら、深みのある飽きない味である。
結構な量があるが、まだ食べられると思わせる引きの強さがあり、
特別感も満足感も得られるメニューである。

間違いなく札幌を代表する中華料理店だろう。
しかし、苦言を呈さずにはいられない。

ライスがまずい。というか、ひどい。
米自体の質も悪いが、とにかく柔らかすぎ。
おはぎの中身じゃねえんだぞ!的なライスに出会う確率はほぼ100%。
持ち込み料金を取ってもいいから、
ライスの持ち込みを認めてほしいと本気で思う。

それと対応。
とにかく放っておかれる。
客の来店に気づかないのは珍しくなく、
いつまでもメニューを取りにこないのは毎回のこと。
店員が忙しそうなのはわかるが、あまりに無神経で無頓着だと思う。
店員が忙しくなさそうな時も、そんな感じである。
そんな姿が繁盛店のおごりのように感じることもあるし、
そんな姿に我慢がならず、まともに食事できる精神状態ではなくなり、
一旦は席についたものの帰ったこともある。

店内は広く、混んでいると、オーダーをするために、
席から呼んでも全く声は届かない。
そのため、レジ辺りにいる店員のところまで、
わざわざ伝えに行かなければならない。
そこまでしても、店員には全く悪びれたところがなく、
それが当たり前のような応対をする。

これまたほぼ毎回である。

とはいえ、個人、家族、カップル、宴会など利用形態は広く、
老若男女、客層も広い。
店内は客の話し声でいつも賑やか。
「必要以上にあけすけになってるぜ」と、
隣の30女に忠告したいこともあったが、

料理の美味しさが、客を高揚させているとは思う。
ほんとに強さを感じる料理である。態度も強めだが…。
偉そうなことを書いて申し訳ありません。
ほんとに美味しいです、ライス以外は。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

以前に、こぢんまりとした中華料理店は、
テレビのボリュームが大きすぎるし、決まってバラエティ番組が流れている
ことが多いと指摘したことがある。
今回紹介した4店のうち、「絹路」と「煌蓮」は、それに該当した。
私が大学生なら、卒論のテーマにしたいテーマである。
いや、今でもできる。
バラエティ大音量の店に、そうしている理由をまとめ、
記事にしたいとも思う。
店の人に聞けばできることなので、やる気になれば可能である。

「煌蓮」の感想のところでも触れたが、
ホテルでの結婚式や宴会で出てくる中華は、
どうしてあんなにインスタンで安っぽくつまらない味がするのだろう。
というか、ホテルの宴会料理は総じて立っておらず、
おじぎをしているような味である。
そのため、例えば「元○○ホテルのシェフが開店」との宣伝文句は、
私にとっては決してプラスイメージではない。
ホテルの中華がぱっとしない理由を調べてみたい。
ホテルの人に聞けばできることなので、やる気になれば可能である。
しかし、そんなことは聞けるはずがない。
偉そうなことを書いている自分には気づいている。
これでいいはずがない、LIFE GOES ON。

テーマ:おいしい店紹介 - ジャンル:グルメ


衆議院議員選挙が近いわけだが、
「期日前投票」について、以前から思っていることがある。
期日前投票は、投票日の前日までに行う投票のことである。
かつては不在者投票と呼ばれており、
投票日に投票ができない場合の例外的な措置として存在した。

例外的な措置のため、不在者投票に出向いても、
「なぜ投票日に投票ができないのか?」と、
選挙管理委員会に根掘り葉掘りと聞かれることも珍しくなかった。
そうした煩わしさを解消するため、要件を緩和し、
手続きを簡素化させ、住民が投票しやすくしましょう、
ということで導入されたのが期日前投票である。

事実、期日前投票をする人の割合は増えている。
制度が導入された5年前の参議選では約13%だったが、
5年前の参議選では約18%になっている。
今度の衆議選での20%超えは十分に考えられる。

期日前投票をする際に、「宣誓書」なるものを書かされる。
そこには、投票日に投票できない事情を、
所定の項目の中から選び、「」を付すパターンが一般的である。

ただ、所定の項目にあるのは、
「仕事、学業、地域の行事、冠婚葬祭、外出、旅行」などであり、
例えば、「投票日に行くのは面倒になるかもしれないから」とか、
「明日以降は何が起こるかわからないから今日投票に来た」というような
ナチュラル志向の項目は用意されていない。
そのため、そういう場合は、「その他」欄にを付け、
その内容を書かなければならない。
しかし、そんな面倒なことはしたくないので、
用意されている項目のどれかにを付けざるを得ない。

問題は、投票日に投票できない理由としてを付したことに関して、
宣誓書の中に「真実であることを誓います」なる文言があることである。
投票日に投票できないだけで、そこまで誓わせるとは何様のつもりだ。
この文言を見るたびに、軽い吐き気がする。
法令で定められた様式なので仕方ないのだが、
こういうところに法令を作る人間の傲慢さと無礼さが表れている。

しかも、宣誓書には、「選挙の当日、下記の事由に該当する見込みです」
なる文言があり、その下に、投票日に投票できない項目が列記されている。
「見込み」なのである。
「見込み」を誓わせるのだ。
そんな誓いに何の意味がある。
「誓う」という言葉の価値も下がったもんだな。
教会での結婚式で使われる「誓う」の軽さと変わらないじゃないか。

で、私が最も指摘したいのは、
投票日に投票するのと、投票日よりも前に投票するのとで、
扱いに差をつけるな、ということである。
要は、投票日よりも前に投票するのにも理由がいるのかい?
ということである。
「投票日よりも前に投票に来る人は疑ってかかれ」とばかりに、
投票日に投票する人はスルー、
投票日よりも前に投票する人はインターセプトなのである。

投票日よりも前に、選管に出向いてまで投票する人は、
むしろ、しっかりとした投票意思を持っている人である。
選挙参加への自覚と責任を持っている人である。
そういう人に疑いを持つようなチェックを入れ、
その理由は真実であると誓わせるとは失礼千万である。

ところで、自民党が混乱している。
自民党というベンチの中でもめている。
この情勢ならば、「民意を受け止め、反省します」と、
ひたすら沈黙している方がいいと思う。
その方が、時間の経過とともに意外にも同情を生み、
そのうち、沈黙が逆に驚異に感じてくるのではないか。

風向きが悪いときに、必要以上に焦って慌てふためいても、
さらに悪い方向へと空気が流れていくのが世の常だ。
やることなすこと悪あがきに見えてしまうものだ。
自民党のドタバタぶりのあまりのひどさに、むしろこれは、
麻生総理への判官贔屓をねらっているのではないかとさえ思えてくる。


政治というグラウンドで戦わず、
ベンチで身内と戦っているだけだと、
一般国民も最初は面白がるが、すぐに飽きるし、呆れるぞ。
それとマスコミュニケーションが喜ぶだけだ。

麻生総理を見ていて、どうしてもわからないことがある。
彼がマスコミの前に登場する時、
右下に首をかしげながら、右手を少し丸めて額の右側に持っていく。
おそらく彼流のあいさつなのだろうが、
あいさつだと認めるには、あまりにも中途半端であり、ずさんである。
右手を額の右側に持っていくのはいいとしても、
首を右下に傾けるのが全てをダサくしている。

そんな麻生ポーズを、私は時々試してみる。
ひとりの時、こっそりとマネしてみる。
帰り道のコンビニの窓に映してみたこともある。
なぜ、そんなことをするのかというと、
いつか人前で披露し、「麻生さんじゃないんだから!」と、
突っ込まれる日を夢見ているからだ。

朝、職場に行った時、「おはようございます」と言わずに、
麻生ポーズをしてみたら、周りはどういう反応をするだろうと
想像したりもする。
おそらく無視されるか、あるいは、「あれっ?頭痛ですか?」とか、
「先代の林家三平のモノマネですか?」と言われるのがおちだろう。



私はi-podを使っている。
そうしたデジタル・オーディオ・プレーヤーをお持ちの方なら
わかるだろうが、i-podに曲をインさせるためには、
まずパソコンに音源を取り込まなければならない。
その際、i-podの場合は、「iTunes」(アイチューンズ)という、
i-pod専用のファイルに音源を保存する。

5月の下旬くらいからである。
「iTunes」に、CDから音源を取り込むと、
1曲当たりの容量が倍くらいに大きくなった。
例えば、4分の曲だと4メガバイトくらいの容量だったのが、
8メガバイトくらいになった。

そのせいで、i-podにインできる曲の数が減った。
私は2GB(ギガバイト)のi-podを使っており、
5月下旬までは500曲近くをインできた。
ところが今は400曲に満たない。
5月下旬以降に取り込んだCDの割合が増えていくと、
インできる曲数はさらに減る。

1曲の容量が大きくなり、数字上は音質が良くなったようだが、
聴いていても、それが実感できない。
より容量の大きいi-podを買わせるための、
消費者にとって有り難くないサービスなのだろうか。
このことは非常に気になるわけだが、対策は別途考えるとして、
今回はCDレヴューである。
それでは、どうぞ。

■カサビアン「ルナティック・アサイラム」
   カサビアン/ルナティック・アサイラム 
6月にリリースされた、イギリスのロックバンド「カサビアン」の
3年ぶり3枚目のアルバム。
エキゾチックであったり、スケール感の大きいアレンジがありつつも、
哀愁感漂うメロディや、湿り気のあるサウンドなどは
UKロックの本流といってもいいほどにブリティッシュであり、
結果として、いい意味で渋くまとまった作品になっている。

カサビアンらしいダークなビートは健在であるとともに、
本作はサイケデリックなコーティングが施され、
それが強すぎることなく、いい塩梅に収めている。
食べ放題だからと、ここぞとばかり胃袋に押し込めるのではなく、
美味しいところで抑制している感じがいい。

2006年の前作は、どういうわけかゴージャスで、
バンドとしての方向性や個性が見えにくくなった印象があったが、
本作は、彼らの特性を生かし、「カサビアン」という
ひとつのアイデンティティを構築できたアルバムではないだろうか。
一般人には即座に受け入れられないようなダークさはあれど、
意外とメロディはキャッチーであり、裾野を広げ、
何度でも聴けるような深みが加わった好作品である。


■プロディジー「インヴェイダーズ・マスト・ダイ」
   プロディジー/インベーダーズ・マスト・ダイ 
2月にリリースされた、イギリスのエレクトロ・ロックバンド、
「プロディジー」の5年ぶり5枚目のアルバム。
ビッグ・ビート系のハードなダンスロック・サウンドで、
積極的に聴くことはないが、勧められばとりあえず断らない、
というのが私のプロディジーに対する距離感である。
食べ物でいえば、高菜チャーハンや酢豚のような位置づけである。

デジタルに作られたドラムはうるさく激しい。
シンセサイザーが駆け回り、ギターはノイジー。
しかし、何曲か聴いているうちに慣れてくる。
味つけはエレクトリックかつダンサブルだが、
根底にあるのはロック・ミュージックだと感じてくる。

無機質なのに、どういうわけか高揚感があるし、
エネルギーがみなぎる攻撃性を前面に出しながらも、
歌メロの楽器との絡め方、楽器同士の絡め方は秀抜で奥深い。
そうした優れた才能とテクニックを生かし、
あえてB級っぽく作り上げているところが良い。
超高級な牛乳がありながら、そのまま飲まずに、
全部フルーチェに使ってしまったような贅沢なサウンドである。

■グリーン・デイ「21世紀のブレイクダウン」
   GREEN DAY/21CENTURY BREAKDOWN 
大傑作「アメリカン・イディオット」以来、5年ぶりの新作。
わかりやすいのにダサくないキャッチーなメロディと、
すさまじく安定したリズム隊。
一聴しただけで、グリーン・デイだとすぐにわかり、
すんなりと耳に馴染む即効力は相変わらず。

前作に続いて、バラエティに富んだ作品が並ぶが、
とばして聴きたくなるような捨て曲がない。
さらにクオリティが上がり、スケールが大きくなった気がする。
ポップなパンク・バンドという安易な表現では失礼だと感じるほどに、
名実共に世界を代表する大ロック・バンドとして君臨する
と言って異論はないだろう。


ところが、グリーン・デイのこれまでの作品もそうだが、
アルバム1枚を聴いている途中で、なんとなく飽きてくる。
私は、焼肉バイキングの店で、焼肉はたいして食べずに、
おざなりな味のカレーやザンギを食べる人の感覚が理解しかねる、
というか、胃袋の浪費ではないかと疑問を持つのだが、
グリーン・デイを聴いていると、その感覚がわかるような気がする。
焼肉は食べると美味しいのだが、日常は滅多に欲しない点も、
私のグリーン・デイ感と共通する。

■バディ・ガイ「I WAS WALKING THROUGH THE WOODS」
   BUDDY GUY/I WAS WALKING THROUGH THE WOODS 
ロック知人・フルチューン氏が、
「ブルーズが好きな人ならマスト・リスンな1枚」として、
強く勧めてくれた作品。
1960年から1964年に録音した10曲がインされている。

ほんとに素晴らしい作品だと思う。
ギターに感情が乗り移っているようで、
ギターが喋っているし、叫んでいるし、歌っている。
フレーズも弾き方ももちろん魅力的なのだが、
クリーンなのにスモーキーに奏でるギターの音がとにかく良い。

何回聴いても飽きないし、聴く度に新たな発見がある。
スリリングなフレーズに癒され、スローな曲に興奮するような奥深さ。
シンプルに言おう。
ブルーズってなんてかっこいいんだろうと思わせるアルバムである。

もったいないから一人で密かに楽しみたいとも思わせる貴重感があり、
みんなに聴いて欲しくないとさえ思う。
また、「バディ・ガイを聴いてるぜ」という
根拠のない優越感を抱いてしまうほど、
勘違いに陥ってしまうデンジャラスな作品でもある。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

グリーン・デイの感想において、焼肉の話をして思い出したが、
職場の同僚、中村NBRは、仕事帰りに屋外で焼肉を食べた後、
2次会として、焼肉店「炭や」へ行った経歴を持つ。
居酒屋のはしごは決して珍しくはない。
しかし、焼肉のはしごは、まず考えられない。
驚愕のはしごである。

彼の食欲構造と行動原理が全くわからない。

彼は、札幌ドームでの野球観戦前に、
ドーム近くの「山岡家」でラーメンを食べ、
試合後にまた「山岡家」でラーメンを食べた実績もある。
一回の食事に対する思い入れが強いのか、思い入れがまるでないのか、
どちらか全くわからない。
しかし、わかったところで、メリットもデメリットもない。
なので、わからないままでいようと思う。
わからないままでいた方が良かったことは少なくない。


テーマ:本日のCD・レコード - ジャンル:音楽


北広島市の札幌国際カントリークラブに、女子ゴルフを見に行った。
ゴルフなど全くしないにもかかわらず、
女子プロゴルファーがティー・ショットを打つ際の「ねじれボディ」を
じかに見てみたくて、昨年、生まれて初めてゴルフ場に
足を踏み入れた。
イベントとしての華やかさと賑わいに驚き、
森林浴をしているかのような緑の多さに癒され、
女子ブロゴルファーのボディにすっかり魅了された。

そのせいで今年は、女子プロゴルフ観戦がマストイベントとなった。
昨年は見に行こうかどうか迷った末に、当日券で入場したが、
今年は1か月前に前売りチケットを購入して、この日を待っていた。

しっかりと朝食をとり、朝8時30分に出発。
それほど車の数は多くなく、豊平区清田区北広島市大曲を
順調に通過した。

ところが、北広島市の輪厚(わっつ)の途中から、
ゴルフ観戦の車で渋滞していた。
ここからが波乱の始まりだった。

渋滞はしたものの、渋滞開始から15分後には
ゴルフ場の前に着いた。

しかし、昨年案内された駐車場の出入口は開かれておらず、
なんだかわからないが、どんどん山の奥へ車の列は続いた。
「こんな奥に駐車場はあるのか?」、
「こんな奥からどうやって会場まで行くんだ?」など、
様々な疑問が押し寄せた。

それでも、前にも後ろにも車列は長く連なり、
駐車場案内の看板もきちんと出されている。
なんとかなるんだろうと思いつつ、渋滞に埋もれていた。
ところが、山の奥に向かっているはずなのに、次第に民家が増えてきた。
マンションも近くに見えてきた。
やがてスーパーまで登場した。

明らかに何かがおかしい。
とんでもない罠にはまっているような気がしてきた。
不安と疑問の中で、どうしたらいいのかと考えていると、
JR北広島駅付近の景色が見えてきた。
完全にわからなくなった。

札幌とゴルフ場とJR北広島駅の位置関係を簡単に言おう。
札幌からゴルフ場までを、上から下への縦の直線とすると、
ゴルフ場からJR北広島駅までは、下から右斜め上への直線である。
つまり逆戻りしているのである。
しかも、変な方向に逆戻りである。

JR北広島駅の近くを過ぎても、駐車場案内の看板があるし、
車列も連なったままである。
私はかなり動揺した。
早朝に誰かが看板の位置を変えるなど、
組織ぐるみのいたずらをしたのではないかと
さえ思えてきた。

いったいどうなっちまってるんだい?どこへ連れて行かれるんだい?
の気持ちを抑えられず、北広島のゲオの駐車場に車を駐め、
ゴルフ場に電話してみた。
すると、ゴルフ場の駐車場が午前9時頃でいっぱいになってしまった。
北広島駅の近くの臨時駐車場に止めてもらい、そこから臨時バスで
会場まで来てもらう。
ということがわかった。

確かに、北広島駅方面へ向かう渋滞の途中で、
「北広島駅-札幌国際カントリークラブ」と表示された満員のバスと、
3、4台すれ違った。
あのすし詰めバスに乗っていかなければならないのか?
しかも、この時点で10時30分くらいだった。
2時間も車中にいるのに、ゴルフ場の駐車場には入れず、
北広島駅の近くのゲオの駐車場にいるのだ。
非常に面倒くさくなった。
あまりの無駄走りによって観戦する気が萎えてきた。

当日券対応ならば、おそらく帰ってしまっただろう。
しかし、私には前売券がある。
無駄走りはしたが、チケットは無駄にしたくない。
私は考えた。
札幌国際カントリークラブは、国道36号線から1kmもない。
あの当たりの国道沿いは、車を駐めるスペースが
たくさんありそうな雰囲気である。
ならば、その辺りに駐めて、会場まで歩いた方がいいと思い、

ゴルフ場方面へ引き返すことにした。

ゴルフ場の近くまで来ると、1時間30分前の渋滞が嘘のように、
まるで車列がなかった。
しかも、ゴルフ場の駐車場の入口付近でスピードを落とすと、
警備の人が駐車場へ案内した。
そして、どういうわけか、比較的会場入口に近い駐車スペースに案内された。
何がなんだか、さっぱりわからなくなった。
どうして、そんなにラッキーな場所に駐められたのか未だにわからない。
単にタイミングの問題だったのだろうか。


↓7月12日のテレビ放送より。一番右で腕を組んでいるのが私。
090712明治チョコレート・カップ  
観戦は楽しかった。
最初は、13番ホールくらいのところで、
有村選手や原江里菜選手などが回ってくるのを待っていたが、
既に先のホールへ行ってしまった諸見里選手や中村香織選手なども
見ておかなくてはと、
あちこちを彷徨った。

最終的には、17番ホールの第1打の場所に張りついた。
ここは、選手が最も間近で見られる箇所かもしれない。
昨年も感じたが、女子プロゴルファーは、
実物よりテレビの方がほっそりして見えるような気がする。
実物の方が、引き締まりの強さが感じられる。

正直、女子ブロゴルファーの3分の2くらいは、
顔を見れば名前が出てくるほどになってしまった。
年齢とともに、一般人も芸能人も、
なかなか名前が出てこなくなっている状況で、
女子ブロゴルファーを司る脳神経だけは活発である。
厚顔無恥な状況だと思う。
女子プロゴルファー礼賛主義と呼ばれても仕方ない。
仕方がないが、誰も「礼賛主義」などという言葉を日常で使うとは
思えないので、そう呼ばれることもないだろう。

いいボールを飛ばす選手は、フォームがしなやかで、
体重移動もきれいである。
そういう時は、ボディのねじれ方も美しく芸術的である。
私にとって女子ゴルフは芸術鑑賞なのだ。


テーマ:ゴルフ - ジャンル:スポーツ


前回の記事にあるとおり、先日札幌-千歳間をクロスバイクで往復した。
札幌-千歳間は40km弱。
行きは北広島市街地を経由する遠回りコースだったことを考えると、
この日は間違いなく80km以上を走っている。

昼食やぼうーっと休んだりも含めて7時間を要した。
しかし、開放感やある種の達成感が疲労を超越し、
帰宅後のダメージはそれほどでもなかった。
仕事から帰った時の方が、よっぽど疲れている。

そう考えると、80kmという距離をクリアできたのなら、
小樽市や岩見沢市の往復は完全に射程内である。

片道100kmのところへ行き、1泊2日なんていうのも
不可能ではないと思える。
ただ、それを実行するには、気温や日没時刻などを考えると、
9月中旬がリミットだろう。

これから2か月のうちに、完全フリーな2日間を用意できるか
というと非常に厳しい。

大学生の夏休みではないのだ。
あの頃の退屈な時間が愛おしい。
青春は貯金できない。

さて、今回は、スープカレー漫遊記である。
だが、これまでとはひとつ違うことがある。
それは、全てクロスバイクで訪問した店だということだ。
それでは、どうぞ。

■棗や(札幌市豊平区豊平3条11丁目 国道36号線沿い)
店名は「なつめや」と読む。
この店で流れていたミュージックが心地よくてカッコよくて、
会計の際に、なんというミュージシャンの曲なのかと店員の方に聞くという、
小心者らしからぬ行動に及んだ。
オールマン・ブラザーズ・バンドというアーチストだと知った。
そして後日、CDをバイ&リスン。
その経緯は6月17日の記事に掲載している。

棗や/チキン 
棗やには、過去に3、4回訪問しているが、
今回訪問は7、8年ぶりだと思う。
とろみがあるタイプのスープカレー。
そのわりには、とろみタイプにありがちな甘さとコクが控えめ。
だから飽きない。
しっかりとした安定した味で卒がなく、ある意味大人の味といえるかも。
レトロな外観と渋い内装、そしてブルース&カントリー・ミュージック
流れる心地良さも相まって、老若男女、誰を連れて行っても
失敗のない店といえる。

辛さは、「0」から「2.0」まで、0.1刻み
辛さ番号を上げると、きちんとその分辛さが増すのがいい。
そもそも辛さレベルは高く、「1.2」で他店の激辛くらいの辛さだろう。
ライスは少なめだが、スープに厚みがあるため、
それなりに満腹感は得られます。

■南家(札幌市豊平区月寒東3条16丁目 北野通り沿い)
札幌にスープカレー店が増え始めた時期からある店。
そのせいか、味もどことなく懐かしい感じがする。
今回は、約10年ぶりに訪問した。
店は月寒グリーン・ドームのさらに南側にあるため、
私の住む元町界隈からは結構距離がある。
しかも、車と建物が多い道沿いしか走れないことから、
片道で1時間近くを要した。

南家/ムルギ 

スープはあっさりしているが、ライスへのあたりがいいため食べやすい。
ライスは標準で300gと多め。具も豊富で食べ応えがある。
ところがスープの量が少ない。
個人的には、具は2割減でもいいので、スープ2割増が希望。
それと、辛さは一番上にしたが、もっともっと辛さプリーズだった。
また、スープカレーにコーンはマッチしないと思っている私にとっては、
コーンの量が多く感じた。

とはいえ、非常にベーシックでありながら、
あっさりマイルドなキャッチーな味で、客の底辺は広いだろう。
事実、集客力があるし、スープカレー・ビギナーにも向いていると思う。
普通に美味しく、誰かに誘われたら断る理由のない味である。
ただ、強烈さに乏しいせいか、味の記憶を呼び起こしにくいですね。

■藤乃屋(札幌市南区藤野3条2丁目 国道230号線沿い)
藤乃屋/骨付きチキン 
ややとろみのあるトマト系カレー。
しかし、トマト味や酸味は比較的抑えめで、程よく和風味がする。
この和風味が独特で、他で出会っていない感じがした。
具もそれぞれに工夫が施され、安心して食べられる。

札幌南部で突如スパイスを欲した場合、
この店に行くプログラムはなくても、
この店に行けばノー・プロブレムだろう。

客は次から次に適度にやってきた。
常連っぽい人が多く、「今日はポークにしようかな」、
「あれ?久しぶりだね」など、複数訪問ぶりが
かいま見られる会話が聞こえて来る地域のアットホーム感があった。

この店はオープンして4年くらいになるのだろうか。
その当時、一度訪問したことがあった。
その時は、派手目のワンボックスカーのヤンキー的2家族がいた。
幼児がうるさく店内をうろつき、親達はそれを放任。
椅子に片膝をついて食べ、タバコも吸いまくりなど、
我が物顔で店内にはびこっていた。
そういう類いの人が集まる店なのかと思いこみ、
それ以来、敬遠していた。

しかし、今回訪問して、落ち着きのあるアットホームな店だと認識した。
店のおばさんの雰囲気もいい。
さばさばしていながらも気さくで、居心地のいい空間を作っている。

街中から藤野までは、ずっと緩い登りになっている。
そのため、行きは厄介だったが、帰りは非常に快適だった。
自転車で国道230号線を南下していくと、
住所が川沿から石山に変わるところで、
明らかに気温が低くなったのを感じた。
クロスバイクに乗っていると、こうしたことさえも楽しく思える。

■スーリヤ(小樽市銭函2丁目 JR銭函駅向かい)
JR銭函駅の真向かいにあるカレー店。
琴似や藤野のほか、旭川と苫小牧にも店を構えている。
店の奥にはオープンテラスがあり、
そこからだと銭函海岸が目の前である。

席についてからカレーが出てくるまで35分も待たされるわ、
クロスバイクで来ているだけに帰りの時刻が遅くなる不安やらで、
いまひとつ落ち着かない気持ちでカレーを待った。
このことは、カレーの評価にも少なからず影響するだろうと思った。
ところが、思いの外、カレーは本格的で、非常に美味しかった。

スーリヤ/チキン&ベジタブル 
見た目は濃そうな雰囲気なのに、スパイシーでキレがありつつ、
あっさりとしたコクがある。
和風味のかけらもなく、実にエスニックな味わいで、
それが新鮮に思えた。
スープの量が多めなのも嬉しい。
具も全てきちんと調理され、スープとよく馴染んでいる。
ゆで卵まで美味しかった。

平日の銭函の夜にもかかわらず、客は次から次に来た。
しかし皆、待たされる時間が長そうに見えた。
その点が気になるものの、再度食べたい味である。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

今回の店は、全てクロスバイクで訪問したという共通点があるとともに、
「棗や」、「南家」、「藤乃屋」、「スーリヤ」と、
全て「や」で終わる店名ばかりである。

今、読者の皆さんが感じたのは、「スーリヤ」の「や」は強引だろう、
ということかもしれない。
確かにそのとおりである。
「太平洋」、「大西洋」、「インド洋」、「胃かいよう」を
同じジャンルにカテゴライズしたようなものだ。
しかし、それによって、皆さんも私も彼らも、
何が変わるわけでもない。

最近は、クロスバイクの記事が増えている。
しかし実は、週に2、3回しか乗っていない。
雨が降ったり、平日に時間がとれないのが主要因だが、
乗りすぎると、クロスバイクの楽しさが
普通のものになっていくような気がして、

意識してセーブしている部分はある。

クロスバイクは私にとってどんな存在なのだろうかと考えた。
相棒というのとはちょっと違う。
妻や恋人のような存在でもない。
ましてや愛人ではない。
強いて言えば、ペットのような存在かもしれない。
私はペットを飼った経験はないものの、
こういう感覚なのかもと勝手に想像している。

どこかへ行くために乗るのではなく、乗ること自体が目的である。
だから、乗った結果として、どこかへ行ってしまった、という感覚である。
この先、クロスバイクは、私をどこへ連れて行ってくれるのだろう。
私は相変わらず彷徨っている。
しかし、何かを探して彷徨っているわけではない。
何かを見つけるために彷徨っているわけでもない。
なぜなら、探さないと見つからないものなど大したものではないからだ。

テーマ:札幌スープカレー - ジャンル:グルメ



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