ADMIN TITLE LIST
7月5日のライブまで、あと5日。
今回のライブは、椅子に座って歌と演奏をする予定である。
これまで、アコースティック・ギター1本で出演するにも、
スタンディングでやってきた。
なのになぜ、今回はスイッティングでやるのか。
その理由は「なんとなく」である。
つまり、取り立てて理由はない。
「たまに座ってやってみるか?」程度の軽い気持ちからである。

こういう気持ちになったのは1週間前。
私とサポートメンバー2人とで、
スタジオに5時間こもって練習していたが、
3時間を過ぎた頃、疲れてきた。
そこで、何曲か座って演奏したところ、この変化が微妙に心地よく、
結局最後までスイッティング状態で練習を終えた。
ならば「ライブもスイッティングにしちゃおうか」と
なったわけである。

080628スタジオ2

さらに、私はメガネ・スタイルで出演する。
これまで、メガスタでのライブ出演は一度もない。
私は普段、コンタクトレンズをしており、
メガネをかけるのは、帰宅後、寝るまでの間だけである。

3週間ほど前、メガネのフレームが根もとから折れた。
7年くらい使っていて、レンズが歪むなど、
年月相応のガタがきているメガネだった。
ただ私は、毎日、自宅での2、3時間しかメガネをかけない、
つまり、外出時にメガネをすることはないので、
見た目の滑稽さと哀れさを気にかけることもなく、
セロハン・テープでフレームをくっつけて使っていた。

しかし、セロハン・テープの力は意外に弱く、
メガネは常に傾いており、非常に不便を強いられた。
そのうち、寝る間際までコンタクトレンズをつけているようになり、
あげくの果て、コンタクトレンズをつけたまま眠る日が2度あった。

これではいけないと思い、先週の仕事帰り、
東急ハンズにある、glassism(グラスイズム)という店へ。
ここは、5,000円と8,000円のメガネしか売っていない
低価格ショップである。
そこで、8,000円のメガネを購入しようとした。

ところが、レンズを薄くしたいならプラスいくら、
UV
カットにするならプラスいくら、
乱視が入っている方はプラスいくら、というように、
基本的に8,000円では収まらないシステムになっていた。
しかも、買うメガネを決めた後に、このことを説明してきた。
店側に落ち度はないだろうが、何か腑に落ちなかった。
「“グラス”はいいとしても、なにが“イズム”だ!」とさえ思った。
そして結局、オプションはつけずに8,000円で収めたのさオーライ。

28日土曜日、そのメガネをかけてスタジオへ。
スイッティングに加え、メガネ着用で練習してみたら、
またしても、この変化に微妙な心地よさを感じた。
こうした過程があり、
スイッティング眼鏡で、ライブに臨むことにした。

さて、ライブで演奏する曲は5曲。
6月28日のブログで、「洗車のブルーズ」、「壊れたままの砂時計」、
「君はもういないのさ」、「心配いらないぜ」の4曲を
演奏することを伝えた。
5曲ということは、もう1曲ある。
それが、「埃まみれのブルーズ」である。

この曲は、5月10日のライブでやりたかったが、
歌詞ができなくて断念した曲である。
不思議なことに、5月10日のライブが終わって何日か後、
一気に歌詞ができた。

 埃まみれのブルーズ

 昨日は一日中 部屋にいたよ
 外はとても天気が良かったけど
 顔も洗わず 何もぬぐえず
 壁にしみついた思い出にすがり
 ひたすらに歌ったよ 歌い続けた
 埃まみれのブルーズ

 昼寝から覚めた時 夜になってた
 失くしたものは何かもわからずに
 わからないまま酒を飲んだよ
 何か埋めるように飲み続けたよ
 狂おしく頭の中 鳴り響いた
 埃まみれのブルーズ

 昨日は一日中 部屋にいたよ
 手の届くものだけにぶら下がって
 夜の曇り空 ツキに見放され
 胸のなか住みついた思い出にすがり
 ひたすらに歌ったよ 歌い続けた
 埃まみれのブルーズ
 一人はぐれたブルーズ

今を生きられない、前を見て歩けない、
いつまでもあの日々を忘れられない、
そんな、未練たらたらタランティーノな作品である。
全てが面倒で、外に出たくないし、何もする気がしない。
そんな、どうにもならんてぃーの、な作品である。

この曲はメロディが、ぶいしー(渋い)。
エリック・クラプトンにギターソロを弾いてほしいと思う。
ただ、世の中にある全てのブルースとロックを、
無理矢理、5つのカテゴリーに分けるとしたら、
この曲は、梓みちよの「二人でお酒を」と
同じカテゴリーに入るだろう。

「二人でお酒を」と、リズムはほぼ同じで、
メロディが演歌っぽいか、ロックっぽいかの違いだけだ。
そのため、前半は「二人でお酒を」、
途中から「埃まみれのブルーズ」へと、つなげて唄える。
今、試してみたから間違いない。

さらに今、↑ここに1行あけた間に、
「二人でお酒を」を5回くらい唄ってみたが、

素敵な曲だと、改めて思う。
しんみりとしていながら、誇りのある女性の歌だなと感じる。
それに対して私の曲は、しんみりとしていないし、
誇りではなく、埃にまみれている。
しかし、そこがいいのです。
情けなき荒廃感を表現させたら、梓みちよ氏には負けない。

ところで、ここまで、集客プレゼンテーションを、
ほとんどしてこなかったため、
ここにきてオーディエンスの確保に苦しんでいる。
さらに、今回のライブのサポート・メンバーである2人は、
ライブ終了後、帰宅宣言をしているため、
打ち上げメンバーも確保しなければならない。
この熱いハートがステージで燃焼された後、
「一人でお酒を」では侘びしすぎやしませんか、皆さん。
そういうわけで、ぜひライブに足をお運びください。
よろしくお願いいたします。

スポンサーサイト

テーマ:作詞・作曲 - ジャンル:音楽


7月5日のライブが1週間後にせまった。
出演時刻がはっきりしたので改めてお知らせします。

■日時 7月5日(土)18時30分スタート
■場所 スピリチュアル・ラウンジ(札幌市中央区南2条西4丁目)
■出演 Noise Trafficker / Lounge Act / cradle/junjun /
      Buzz and Noisy Engine / Fungus Ooze /
         クグエ@スカイウォーカー
■料金 前売1,000円 当日1,500円
 ※私の出番は、7バンド中4番目。
     予定出演時刻は20時15分。 

今回のライブは、私のソロ名義だが、3人で出演する。
私がアコースティック・ギター、
そしてサポートとして、ベースにミチ、ドラムにオダ氏が参加する。
ミチ、オダ氏とも、THE HEART OF STONEのメンバーである。

ソロではなく3人でやる経緯は、6月9日の記事で書いたが、
最大の目的は、やりたい新曲が一人では様にならないからだ。
その曲が、「洗車のブルーズ」。

こんな曲のタイトルをつける人は、
世界広しといえど、いないのではないか。
車を洗うブルーズである。
「ブルース」ではなく、「ブルーズ」である。

 洗車のブルーズ

 洗車したその日の夜から
 雨が降り続くように
 人生なかなかうまくいかない

 その後も雨は降ったりやんだり
 予定狂って踏んだり蹴ったり
 あの娘はどこかへ行ったきり

 さえないオレのさえないこのブルーズは
 全然転がることなく
 寒い部屋の中泣いている

 洗車して汚れを落として
 陳謝して水に流そう
 そしてみんなに感謝しよう

 人生ってやつは山あり谷あり
 CCRはブラウドメアリー
 そういうもんだろう それでいいだろう

 さえないオレのさえないこのブルーズは
 全然転がることなく
 狭い部屋の中泣いている

 いつでも洗車してやるぜ
 いつでも発車してやるぜ
 いつでも感謝しているぜ
 いつでも発車してやるぜ

私は、こういう歌詞が書きたかった。
さえない自分、うまくいかない毎日。
もしかしたら無駄なことを、たくさんしているのかも。
でも、生きていれば色々なつながりの中で、
誰かが助けてくれることがある。
何かが救ってくれることがある。
今はうまくいっていないけど、
それは時がじらしているだけのことで、
自分はいつでも準備ができている。
そういう人生が見える歌詞を、ユーモアをもって表現したかった。

結局のところ、「洗車して汚れを落として 陳謝して水に流そう
そしてみんなに感謝しよう」の部分に、思いは集約されている。
汚れたら何度でも洗うし、迷惑をかけたら謝る。
何度だってやり直せる、と思いたい。
そして、やり直せるのは、色々な人のおかげである。
良いときもあれば悪いときもある。
そういうものだと受け入れて生きていこう。
今は洗車しているけど、最後には発車します。
大袈裟に言うならば、そういうことを歌っている。

私はこの曲を、事前にカセットテープに録音して、
ミチとオダ氏に渡した。
そのとき伝えたことは、「どう弾くか、どう叩くか、
一切考えないでスタジオに来てほしい」ということ。
メロディは、使用するコードが少ないロックン・ロール。
これを、はねる16ビートのリズムでやりたかった。
これには、ミチとオダ氏も、最初のうちは戸惑ったはずだ。
しばらくは、曲のフレームが掴めなかっただろう。
しかし、ライブで演奏する5曲の中で、
最もノリがある、しっかりとしたリズムに仕上がった。

私のキャリアの中で、これに雰囲気が似ている曲はない。
それだけに、ぜひ皆さんに聴いていただきたい。
トンネル餅にスープカレーやラーメンを食べ、
新譜ばかり聴いて、集客に身を入れていなかった。
新曲を、それも新しい編成でやっても、
見ていただく方がいなければ
話にならない。
皆様、どうかライブに足をお運びください。
ライブに来ていただける方は、私にご連絡を。
悪いようにはいたしません。

また、5月10日のライブで披露した曲の中からは、
「壊れたままの砂時計」、「君はもういないのさ」、
「心配いらないぜ」を演奏する。
これらもメリハリがつき、より伝わりやすい出来になっている。
多くの方の来場をお待ちしております。
よろしくお願いいたします。

080628スタジオ1

それにしても、「洗車のブルーズ」を
披露できることが嬉しい。
何年もライブをやらず、何年も曲づくりをしていなかった。
でも、今までの自分になかったような曲を書けた。
なぜだろう。
行きたいところにはたどり着けず、今も遠回りの途中、
あるいは、違う方向へ走っているかもしれない。
なんとかしたいと行動に出て、結果、たくさんの無駄もあった。
「それも無駄ではなかった」、なんてことは言うつもりはない。
無駄は無駄。
でも、そんな無駄な時間を費やした自分を否定しない。
そして、いつかたどり着けると、
わけもなく自分を信じている。
だから、こうした屈折していながも前向きな曲を書けたのだろう。
なんて、調子にのって、
カッコつけたことを書きすぎたぜオーライ。

テーマ:LIVE、イベント - ジャンル:音楽


24日の朝は、「目覚めテンション」が低く、
仕事に間に合う限界まで、
「ギリギリ・スリーピング」を実施した。
その結果、職場まで最も時間がかからない通勤手段である
自転車を使って仕事へ向かった。

職場では、相変わらずガリガリ君が、
パソコン画面から目を離さず、マウスをガリガリしまくり。
動作は全てにおいてスローリーにもかかわらず、
昼休みのチャイムが鳴り、チャイムが鳴り終わる頃には、
既にパンを一口食べているほどクイックリー。

さらに彼は、食事の仕方が奇異である。
例えば、おにぎり、カップラーメン、野菜ジュースが
昼食だとした場合、
まず、カップラーメンを食べきり、残したスープを捨てに行く。
その後、席に戻って、おにぎりを食べ始める。
それを食べ終わると、野菜ジュースを集中的に飲む。
つまり、何かを食べきらなければ、次のものを食べない。
この尋常じゃないメリハリ。
そして、目は常にパソコン画面に釘づけ。

しかし、聞き慣れない女性の声が、どこかからすると、
クイックリーに顔がそちらに向く。
顔を向ける時に、風が起こるほど速い。
首がムチウチになるんじゃないかと思うくらいに速い。
動かないと思い混んでるものが動いたことへの驚き、
いわば、地蔵がいきなり通行人をじろっと見るような驚きがある。

もう少しで、軽いノイローゼになりそうだった。
それを救ったのは、中村NBR(32歳)の
ファンキー・モンキーな行動だった。
彼は、特定のパソコンに、特殊なデータを入力する作業を行うため、
一時的にバイトの石井さん(女、B型、夫あり)と
座席を交換していた。
彼は、よほど作業に集中していたのか、
そこにあった石井さんの麦茶を、無意識のうちに飲んでしまった。
いつのまにか自分の席にいる感覚になってしまったのだろう。

「間違って、石井さんの麦茶、飲んじゃいましたよー」と、
真っ赤な顔をして、わざわざ立ち上がってカミングアウトした彼に、
私のメンタリティは和らいだ。
それにしても、人の座席にある麦茶を、
自分のものと間違えて飲んでしまうものか。
中村NBRの集中力と順応力に、感心と心配が入り交じる。


そんなファンキー・モンキーなことがあっても、
夕暮れ帰り道は寂しい。
寂しいというか、
今日も一歩も前進していないことへの不足感のようなものが心を覆い、
夕日のごとく、気持ちが沈んでいく。

「一日一歩、三日で三歩、三歩進んで二歩下がる」。
三日で三歩進んで、二歩下がるなら、三日で一歩しか進んでいない。
ならば「122歩のマーチ」だろうが、と思いながら、
憂鬱サンセットの中、家路へとゆっくり自転車をこいだ。

この日は、午後6時30分でも暖かく、
夕日も必要以上にまぶしく、街を薄いオレンジ色に染めていた。
そんな街の景色が愛おしく、自宅のある北20条を通り越し、
北へ北へと自転車をこいだ。

北33条東15丁目の地下鉄新道東駅まで行った。
そこの信号待ちで思ったことは、
この先へ行っても、希望はないということだった。
この先、理由なき希望を求めて走っても、
たどり着くのは絶望でしかないと思った。

そこで私は、北方向の信号を渡るのをやめ、
引き返すべく、ハンドルを右にきった。
その時、目の前の空に「虹」が広がっていた。

とても大きな虹。しかも、はっきりと見える虹だった。
こんなに鮮やかな虹を見たことはあっただろうか。
私は虹に向かって、自転車をこいだ。
途中、携帯電話で、虹の写真を撮っている人を沢山見かけた。

虹は、見事なアーチ型になっていた。
分度器のようであり、板つきカマボコのようだった。
私も虹の写真を撮ろうと思った。
しかし、建物や街灯や電線が、虹を邪魔している。
この近くで障害物がないところはどこかと考えた。
思い浮かんだのは、丘珠空港だった。

日が暮れると虹が消えてしまうので、私は急いだ。
丘珠空港に着いて気づいた。
滑走路に障害物はないが、入れるわけがない。
せっかく来たので写真を撮った。
しかし、虹が大きすぎて、3枚に撮り分けなければならなかった。
情けない結末だった。

080624虹/左

080624虹/中央

080624虹/右

そこから、虹を眺めながら帰路についた。
途中、ツルハに寄って、トイレに行ったり、
麦チョコを買うか、アーモンド・チョコを買うかで迷っていたら、
予想外に時間を費やし、
ツルハを出た時は、日は暮れて、虹も消えていた。


それにしても、なぜ虹は心を惹きつけるのだろう。
私には、虹が「希望」のように思えた。
だから、虹のある方向へ向かった。
しかし、残ったものは、ぱっとしない写真だけだった。
やはり虹は「希望」などではない。レインボウだ。
クグ丸です。

テーマ:思ったこと・感じたこと - ジャンル:日記


酒を少しばかり飲み過ぎた翌日はラーメンを欲する。
普段は、「胃もたれスタンダード」により、
ラーメンを食べたくはならない。
そのため、数少ない「ウェルカム・ラーメン」状態の時は、
私の頭の中の「そのうち行ってみようラーメン屋リスト」に
掲載された店に、行くようにしている。
たまたまそこにあったラーメン屋には行かない。

私の職場には、地道にラーメン店通いをしている女、
Nっち(エヌッチ/誰かと婚約中)がいる。
先日、久しぶりにNっちと、コピー機の前で話した。
「のはっち、いや間違えた、Nっち、最近、ラーメン食べた?」
「わざと間違えないでください。名字ばれるじゃないですか。
 タモリさん、いや間違えた、クグエロックさんは、
 最近どこかいい店ありましたか?」
「オレとタモさんは、何ひとつ似てないから。
 これまで一度も間違えられたことはないから」
「そうですね」
「これからも、間違えられることは100%ないね」
「そうですね」
「なんで、そういう、タモさん相手のようなリアクションするの?」
「トークの流れ上…」
「まあ、いいわ。西岡の“まるは”は結構美味しかったね」
「ああ、前に行きましたけど、魚系のスープですよね。
 私、魚系、苦手なんです」

■ まるは(札幌市豊平区西岡4条8丁目)
 まるは/ラーメン 
 中華そばの醤油を食べた。
 Nっちの言うとおり、魚系スープだが、
 肉系スープの味も出ていて、バランスは悪くないと思った。
 私も魚味の強すぎるスープは苦手で、
 例えば、北区太平にある、今、大人気のラーメンも、
 魚味が強烈で半分も食べられなかったほど。

 まるはのラーメンは、やさしさ和風ダシラーメンの典型。
 素直に美味しかった。
 麺は白っぽくて弱々しそうながら、
 適度に歯ごたえがあって食べやすい。
 スープも麺も、2月に紹介した「おうぎ屋」の味に近いだろう。
 
 なお、私にとっては丁度良かったが、量は少なめ。
 一般男性にとっては完全に物足りない量だろう。
 口当たりが良く、食べやすいラーメンだが、
 東区から足を運んででも食べたくなる
 「引き」みたいなものが、何か欲しい気がした。
  まるは/店
 今回は、店の写真をクリックすると、大きい画像が見られます(以下同じ)。

■ 三四郎(札幌市中央区南8条西13丁目)
 三四郎/ラーメン

 魚系スープが苦手なNっち(少しだけ伊達公子似)に、
 「じゃあ、Nっちがオススメのラーメン屋はどこなの?」
 と聞いた。すると、Nっち(意外に赤が似合う)は、
 「三四郎は美味しいですよ。山頭火より美味しいですよ」。

 山頭火を引き合いに出したのが気になっていたが、
 行ってみてわかった。
 確かに、山頭火の味に似ている。
 山頭火よりトンコツ臭さは抑えられ、まろやかである。
 私にとっては、Nっちの言ったとおり、山頭火より美味しかった。
 また、同系のななし(琴似)、北山龍(麻生)、五丈原よりも
 洗練されている気がした。

 チャーシューも美味しい。でも、1枚でいいっす。濃いっす。
 あと、皆さんはどう感じるかわからないが、
 接客の無愛想さは、私の感覚とは合いません。
 三四郎/店

■ 麻ほろ(札幌市中央区北3条西7丁目緑苑ビルB1)
 麻ほろ/ラーメン

 小樽在住のバンド知人、オダ氏(声がかすれている)に、
 「小樽でラーメンだったら、
  『初代』と『一番』のほかにはどこかね」
 と聞くと、オダ氏(カラオケでスガシカオを歌う)は、
 「『麻ほろ』かなぁ」。

 オダ氏は、かつて私のことを、
 「人間としてはどうかと思うけど、舌は信用している」と
 評したことがある。
 その発言に対し、喜びを感じた私は愚かなのだろうか。
 
 麻ほろのラーメンは、5年くらい前、小樽で食べたことがあった。
 札幌市中央区にも出店したことから、久しぶりに行ってきた。
 スープはすごく美味しい。
 「豚骨+鶏ガラ+魚系」のダシバランスは見事。
 特に魚ダシが出すぎていないところに好感を持った。
 スープだけなら、この10年に食べた正油ラーメンの中でも
 トップ10に入る。

 問題はここから。
 まず、麺がきちんとほぐれておらず、
 固まりになっている部分があった。
 これはラーメンとしては致命的だろう。
 しかし、それも帳消しにしたくなるスープの美味しさ。

 でも帳消しにできない。
 私の舌的には、チャーシューが強烈にまずい。
 水たまりにガソリンを1滴落としたようなレインボウ・カラーが
 チャーシューの表面を覆い、
 その時点で危険を察知したが、せっかくだから食べてみた。

 食べてみると察知どおり。
 酸味があり、生臭かった。
 それ以降は、それまでとんでもなく美味しかったスープの味が、
 チャーシューの味に侵され、
 感動グラフは、ジェットコースターのごとく急降下した。
 この日だけチャーシューに失敗したのか、いつもなのか。
 皆さんには、絶品スープも味わってほしいが、
 それより、チャーシューの感想が聞いてみたい。
 麻ほろ/店

■ 桑名(札幌市中央区北4条西6丁目)
 桑名/ラーメン
 
 15年以上前、琴似の桑名には、行列に並んで食べに行った。
 当時から、とんこつラーメンが評判だったが、
 あのころも今も、麺とマッチしていないような気がしている。
 それより、味噌ラーメンが断然美味しい。

 桑名を推す声は、平成初頭のあの盛り上がりは何だったのか
 と思うほど聞かない。
 しかし、味噌ラーメンの旨みとコクは評価したい。
 なんらかんら言われつつ、桑名の味噌は美味しい。
 特に、飲んだ翌日の昼間の乾いた身体に非常に染みる。

 強烈なトンコツ味噌だけに濃い。
 そのため、食べ終わった後は、胃がむかつき、
 「やっちまったな」的な後悔もする。
 夕方になっても、胃がもたれている時もある。
 それでも、内臓に負担がかかると知りながら、
 時々強烈に欲するヤミツキ性を持ったラーメンである。
 接客には期待しないこと。 
 桑名/店
 
■ 綱取物語(札幌市白石区菊水3条3丁目) 
 綱取物語/ラーメン
 地下鉄菊水駅近くの仲通りに、ひっそりとある店。
 民家の中にぽつりとあり、
 飛び込みで入店する気にはならない佇まい。
 しかし、ラーメン・マニアの間では密かな人気店。

 店名は「つなとりものがたり」と読む、と思う。
 「綱取味噌」を食べた。
 注文の時、「あみとりみそ、お願いします」と言うと、
 「つなとりみそ、ですね」と訂正された。
 恥ずかしいぜオーライ。

 味は、すみれインスパイア系。
 すみれのラーメンらしい香りが漂い、食欲をそそる。
 スープは、甘いのに香ばしくてまろやか。美味しい。
 麺は黄色っぽいやや太。スープとの相性もいい。

 とにかく強烈だったのが、表面に浮いた脂。
 一般的に言われる「背脂」よりずっと大きく、
 これをまともに食べたら胃を壊すだろうという
 危機感の中で食した。
 ただ、脂っこい旨みを求める方にとっては、
 たまらないラーメンである。

 すみれインスパイア系ラーメンは増えたが、
 その中では、トップクラスかもしれない。
 むしろ、すみれのラーメンよりしょっぱくなくて食べやすいかも。
 彩未(美園)や狼スープ(中島公園)よりも好きだ
 という人は確実にいると思う。
 
 特段の減点対象ではないが、ラーメンの見た目がやや荒い。
 それにくべると、すみれのラーメンは、
 見た目がしっかりしている、というか、
 見た目の本格度が違うなと、逆に、すみれの凄さを感じた。
 綱取物語/店

■ 菜ヶ蔵(札幌市東区北21条東16丁目)

 菜ヶ蔵/ラーメン

 我が家から徒歩10分のところにあるラーメン屋。
 店名は「ながくら」と読む。
 この店では、醤油より味噌の方が好きである。
 味噌ラーメンは、白味噌ベースで、
 いわゆる「札幌ラーメン」らしいラーメン。
 まさに正当派といった感じ。
 ややあっさりした口当たりながら、しっかりコクがあり、
 飽きずに最後まで食べられる。

 こうした、「普通なんだけど、きちんと作っている感じがして
 美味しい」というのが、今の私のトレンドかもしれない。
 やみつき度は高くない反面、
 「結構美味しいかったよね」と、さらっと言える確実性があり、
 失敗しない店だと思う。

 土曜日の昼に開店10分後に行ったら、
 次から次に客がきて、私が食べ始める頃には満席に。
 こんなに人気店だったのかと正直驚いた。
 菜ヶ蔵/店

以上、この4か月で、印象に残ったラーメンを紹介した。
自分勝手なコメントだけに、ご容赦いただきたい。
ただ、麻ほろのチャーシューだけは、なんかとすべき。
スープがすごく美味しいだけに、ほんとに残念。

それにしても、胃もたれしながら、
こんなラーメン・リポートをしていていいのだろうか。
ライブが近いのに、最近は食べたり飲んだりの話ばかりだ。
ライブに向けて、今、何をすべきなのか。
焦りやストレスはある。
そこから逃れるために、今から酒を飲み出しそうだ。
しかし、飲み過ぎて、明日の昼にラーメンを
欲するようなことはないようにしたい。

テーマ:ラーメン - ジャンル:グルメ


洋楽ロック・リスナーにとって2008年は、
聴かなければならないアルバムが多く、慌ただしいだろう。
2年ぶり、3年ぶりという作品が、今年に集中。
つまり、リリース・ラッシュな年になってしまった。
これは、2007年にリリース見送りが多くあった反動も
あるだろう。

聴きたい新作アルバムはたくさんある。
しかし、聴いて自分なりに理解するには、
結構なエネルギーを使うし、時間も要する。
それ以前にマネー的な問題が生じる。
それでも、聴きたいパッションが強い人は、
妻を交際前以上に口説き、あるいは、
びっくりドンキーで息子の飲み物の注文を控えさせてでも、
新譜をゲットする。

そんな人物の一人が、ロック知人、スミス西野氏である。
今回のレヴューは、まさに、
「スペシャルサンクス To スミス西野氏」である。
今日紹介する5作品中4作は、彼が購入したものである。
なお、スミス西野氏と私の間では、
CDを購入することを「バイ」、売ることを「セル」と言っている。
「ウィーザーの新譜、バイしましたよ」という感じである。
ときには、「セル言葉にバイ言葉」という使い方もする。

スミス西野氏も、気になるアーチストのリリース・ラッシュに、
どれを買って、どれを諦めるか迷っているだろうと思い、状況を探った。
バイするCDが重なったら、買い分けしようかなどど、
いやらしい思惑がはたらいたためだ。

どうやら彼は、6、7月で8枚程度、バイするようである。
奥さんに、「オレは、何がなんでも買うから」と、
しっかりと意思を表明したという。
彼はこのことを、「かみさんに、バイ宣言したので大丈夫です」と
毅然として話していた。

ところで、スミス氏の妻と、スミス氏の妹夫婦の間には
確執があるという話を、以前にこのブログでしている。
現在は、さらに溝が深まっているらしい。

とある日曜日、スミス家族は、「赤ちゃん本舗」で買い物。
上の階の売り場に行くため、階段を登っていたところ、
偶然、スミス妹夫婦を発見。
スミス妻は、階段を引き返したという。

スミスは、妹夫婦に発見され、しばしトーク。
すると、その日が妹夫婦の息子の誕生日であることを知らされた。
スミスは、自分の息子の誕生日にプレゼントをもらっていたことを
思い出し、お返ししないわけにはいかないと判断。
一旦、スミス妻のところへ戻り、
事情を説明して、妹夫婦の子供のプレゼントを買ってやることに。
これには、スミス妻も礼儀として応じた。

そして、無事プレゼントを買い、妹夫婦の息子に渡した。
すると、スミス妹は、「お兄ちゃん、ありがとう」と、
兄スミスに対してのみお礼。
それに引きずられるように、超無口なスミス妹の夫は、
言葉は発せず礼のみをした。
スミス妹夫妻は、スミス妻には、お礼の言葉どころか、
そこにスミス妻が存在することを打ち消すかのように、
視線すら合わさなかった。

その後、スミス妹に、
「これから、どうるすの?」と聞かれたスミスは、
「ラーメンでも食べて帰ろうと思っている」と回答。
すると、超無口で、かつ、自分の息子よりも
犬が好きとしか思えないらしいスミス妹の夫が、
「この辺りでラーメンだったら、銀波露(ぎんぱろう)が
 美味しいですよ」と発言。
自分の息子にもらった誕生日プレゼントのお礼すら、
頭を下げただけで言葉を発しなかった男が、
意外なところで発言した。

そんな男が薦めたということは、
よほど美味しいのではないかと思い、
スミス家族は銀波露へ向かった。
スミスは、実際美味しかったという。
しかし、スミス妻は、味が気に入らなかったらしい。
というか、スミス妹の夫が薦めた店であることが
気に入らなかったらしい。
確かに、存在を消されたかのような対応をされたら、
味も消えるだろう。

そんなワンダフル夫婦のおかげで、私は新譜が聴ける。
声に出して、「ありがとう」と言いたい。
今回のCDレヴューには、邦楽も1曲含まれている。
どれも良い作品だ。
では、どうぞ。

■THE MUSIC
/STRENGTH IN NUMBERS
THE MUSIC/STRENGTH IN NUMBERS

イギリスの若手ロックバンド、THE MUSICの
4年ぶりのサード・アルバム。
彼らの真骨頂であるグルーブのあるダンスビートが全面に出ている。
私なりに例えるなら、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドから
アクを取って洗練させたようなバンド。
それでいて、ダンス・ミュージック好きの人より、
間違いなくロック好きの人から支持を得るであろう真剣さ
のようなものが伝わる。

バンド名も、見た目も格好良くはない。
バンド名については、バンド名を決められなくて煮詰まっていた時、
「音楽やるんだから、とりあえず、ザ・ミュージックにしとくか」と
適当な気持ちで暫定的に決めたものが、
今もそのままに残っているとしか思えない。

この作品は良い。
メロディの雰囲気は、古臭い哀愁があり、
日本人の感覚に合うと思う。
また、リズムが、非常に迫ってくる感じがして、
自然と頭を振りそうになる。
ボーカルも、楽器のひとつ的な位置づけになっていた前作に比べ、
しっかりと存在している。

1曲目は全ての面において文句なく素晴らしいが、
他の曲もメロディにメリハリがついて、
全体としてバランスが良く仕上がっている。
最大の成長は捨て曲が少ないこと。
そして、いい意味で大人になっていること。
これまでの彼らのアルバムの中で最も回数を聴けるアルバムかも。

■ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ/激情ギターラ!
ロドリーゴ イ ガブリエーラ
男女2人組、ギター2本によるインストロメンタル・ユニット。
メキシカンな情熱ほとばしるギター・サウンドで、
どうやって弾いているのか想像できないほどハイテクニック。
弾いているだけではなく、随所でギターを打楽器使用もしている。

無理矢理、曲調を言葉で言うならば、
ハードなフラメンコ・フォーク。
激しいが、どこか哀愁が漂っている。
その点で、「激情ギターラ!」という邦題タイトルは的を射ている。

最初に聴いた印象は、良いとか悪いとかより、とにかく「すごい」。
アコースティック・ギター2本なのに、メチャクチャ骨太。
スピード感もグルーブ感もある。
まさに、完全にロック。
ブランキー・ジェット・シティが、
アコースティックでインストロメンタルをやったら、
こんな感じになるのではなかいと想像した。

夜のドライブにぴったりのアルバムである。
札幌から出かけて、長沼方面へ走っていったら、
このアルバムが流れている夜の世界が心地よくて、
明日のことは忘れて、日勝峠を超えたくなるような、
そんな不思議な魅力のあるアルバムだ。


■ウィーザー/ザ・レッド・アルバム
WEEZER/THE RED ALBUM

アメリカのロック・バンド、ウィーザーの6作目。
前作「MAKE A BELIEVE」は、
私の選ぶ2005アルバム・オブ・ザ・イアで
第6位を獲得している。
今作もウィーザーらしさ健在で、それなりに良い。
特に3曲目の「PORK AND BEANS」は、
みんなが待っていたウィーザーそのものだ。

全体的な印象としては、これまでの泣きメロ・ポップに、
ファンク色やヒップ・ホップ色を織りまぜた感じで、
そのトライを良しとするかどうかで評価は分かれるだろう。
バラエティに富んだ構成だが、
私としては、もう少し軸がはっきりしたものにしてほしかった。

また、アレンジ面で色々な要素を詰め込みすぎかなと。
全体として、もっとすっきりさせてほしい気がした。
ただ、私にとってウィーザーの音楽は、
即効性は薄く、何度も聴いているうちに、
ある日突然良く思えるような感じである。

それと、日本版にボーナス・トラックとして収録されている
BoAの「メリクリ」という曲。
日本語で歌っているが、全然ダメじゃん。
どこかボーナスなのだ。
ボーナスどころか、月給も削減されたような感覚に陥った。
すごく歌が下手に聴こえるし、
親日家なのはわかるが、なぜこの曲だったのかも不可解。
さらに、BoAの「o」だけ小文字なのが、
パソコンのキーボードを叩く上で、非常に面倒。

■ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズ/DIG LAZARUS DIG!!!
NICK CAVE

ニック・ケイブは、ニック警部ではない。
警察官ではなく、オーストラリア出身のミュージシャンである。
活動拠点はイギリスで、キャリアは20年以上になる。

この作品は、すごく良い。
怪しく混沌としたダークなサウンドだが、
なぜか自然に耳に馴染み聴きやすい。
ちょっとダーティでスリルのある映画のサウンドトラックのよう。
つまり、BGMとして最適で、
音楽が流れていることも忘れてしまうほどのパワーがある。
この5年くらいのベックのサウンドが好きな方は気に入るかも。
ただ、ロック慣れしていない方には、
「これの何がいいのか?」と感じる可能性大。

夜の車の中で、疲れてソファで横になっている夜の部屋で、
たまたま立ち寄ったCDショップや雑貨屋で、
何気なく流れていると、非常に馴染むような気がする。
特にバーのカウンターで聴いたら最高だろう。
ダーティなのに邪魔にならず、非常にいい雰囲気を作りそう。
スリリングなのに、シンガポール・スリリングよりも、
バーボンを注文したくなるようなミュージックである。

なんとなく落ち着くし、意外に「癒し」にもなり得る。
ボーカルも円熟した荒々しさがあって、非常に魅力的。
一般的な知名度は低いミュージシャンだが、
この作品は掘り出しモノ。
スミス西野氏のバイ・センスに感服する。

■THE BANK BAND/沿志奏逢2
THE BANK BAND/沿志奏逢2

THE BANK BANDは、ミスチル桜井氏の別ユニット。
2004年の作品に続く2作目。
タイトルは「そうしそうあい」と読む。
収録曲は、ほとんどがカバー。

選曲がいい。
仲井戸麗市「遠い叫び」、真島昌利「煙突のある街」は、
よくぞカバーしたと大絶賛したい。
玉置浩二「MR.LONELY」も良い。
完全に玉置メロディの曲だが、
ミスチル桜井氏の曲かと思うほど、自分のものにしており、
とても馴染んでいて、聴いていて涙腺が緩みそうになる。

ただ、RCサクセション「スローバラード」、矢野顕子「ひとつだけ」
という歴史的名曲については、ミスチル桜井カラーが出過ぎで、
曲の良さをやや消している。
斉藤和義「歌うたいのバラッド」も、
ちょっとオーバーに歌いすぎかなと。

一番良かったのは、
GAKU-MCの「昨日のNO、明日のYES」という曲。
全然聴いたことがない曲だった。
「昨日のNO、明日のYES 変えるのは君なのです
 コケるのは何度でもかまわないのです
 最後に笑っていればそれでいいのです」
この歌詞が、軽快だけど、ちょっと切ないメロディにのって、
聞こえてくる。
特別感はないが、すごくいい歌詞だと思った。
歌い方も、いい意味で力が抜けていて好印象。

昨今のカバーアルバム・ブームには、少し辟易している。
カラオケボックスで歌ったのを録音したようなレベルの作品も多い。
しかし、ミスチル桜井氏の歌からは、
その曲がいかに好きで、こんなにリスペクトしているんだ
という気持ちが伝わってくる。
併せて、音楽に対する好奇心と探求心が伝わってくる。
そして、原曲の良さをきちんと表現している。
それは一流の証である。
素晴らしいよ、ミスチル桜井氏は。

テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽


田園の中に民家が点在する町、共和町
その岩内町との境界付近は「梨野舞納(リヤムナイ)」という地域。
共和町内で最も大きな集落だろう。
この地域は、岩内町から連なって民家や商店があるため、
境界がわかりにくく、知らない方が見たら、
岩内町の一部だと思うだろうぜオーライ。

共和/丘

岩内町から連なる家々が途切れると、
見渡す限り、「THIS IS 共和町」たる田園風景に変わる。
緩やかな丘が曲線を描いている箇所も多い。
そのため私は、15年ほど前、初めて美瑛町の丘に行った時、
「共和みたいなところだなオーライ」と感じたにすぎず、
なぜ、美瑛が「フェイマス観光地」なのかが
わからなかったのさオーライ。

今は、美瑛町の丘の素晴らしさ、整備された街並みなど、
多くの人が足を運ぶ理由が理解できなくはない。
が、未だに、共和町の丘も、ひけをとらないように思っている。
丘が分散していて、ポイントとなる地点がないだけの違いである。
ただ、その違いは、決定的なものではあるが…、オーライ?
いや、オーライじゃない。

そんな「THIS IS 共和町」たる田園風景の中に、
ポロサツ市民にはあまり知られていない、
人気のスープカレー店がある。
その店の名は「ゆうじ」という。

↓国道276号線沿いにあり。大きな看板があるのですぐに見つけられるぜオーライ。
ゆうじ/店

もし札幌に、同じ店名のスープカレー店があったら行くだろうか。
姓名の「名」の部分を、しかも自らの名らしきものを
店名にしているスープカレー店って微妙じゃね?と
思われる方も多いだろう。
普段、「~じゃね?」などという言葉は一切使わないのに、
使わずにはいられなくなるのではないか。
しかし、愛すべき田園タウン・共和町にあるとなれば話は違う。

スープカレーは素直に美味しい。
スープはトマト系の黄色系で、万人向けの食べやすい味である。
ポロサツにある店でいえば「イエロー」の味に近い。
具もそれぞれ美味しく、特に人参が良かった。

最大の難点は、スープが少なすぎること。
具を1つ、いや2つ減らしてでも、スープの量を増やすべきだ。
これは真剣に要望したい。要望というより切望である。
このことは、口に出さないまでも、
多くの来店客が感じているはずだ。

それと玉子は、単に茹でておいたものを、そのまま入れてるだけ。
ここに、ひと工夫ほしい気がした。

ゆうじ/カレー

さらに、このスープの量で、チキン1,050円は高い。
色々と事情があっての価格だろうが、900円が妥当だと思う。
また、辛さが11番以上になると追加料金がかかってくるのだが、
無料リミットの10番を食べたところ、あまり辛くなかった。
無料リミットを、もう少し上げていただきたいと願う。

しかし、共和町でこれだけのスープカレーが食べられれば
十分にサティスファクションは得られる。
客も次から次に来た。
確かになかなかの人気店である。
店の方々の態度も良い。

残念なのは、店の周囲にある長閑な田園風景が、
店の窓からほとんど見えないこと(下の写真は、店の手前の景色)

なんとかできなかったのかと非常に惜しい気がする。
が、また足を運びたくなる店だったぜオーライ。

共和/水田

スープカレー「ゆうじ」から、車で2、3分走ると
岩内町のエリアになる。
岩内町には、「鈴や」という喫茶店がある。
全道的な知名度はかなり低いだろう。
しかし、地元民でいつも混んでいる店である。
どの時間帯に行っても、どういうわけか混んでいる。
私は、岩内高校在学時から行き始め、
現在も年に一回程度は訪れている。


「鈴や」の凄いところは、なぜか混んでいることもそうだが、
客層が幅広いことである。
年齢、性別、職業、血液型などに関係なく幅広い。
私の高校時代の客層は、10代から20代前半が圧倒的だった。
その頃、テーブルの半分は、100円入れるゲーム機だった。
10年前ですら、ゲーム機テーブルがあったように思う。
現在、テーブルは全て入れ替わったが、
どこか安っぽく、洗練されていないテーブルである。

鈴や/店

私は、「鈴や」のことを、あえて「喫茶店」とした。
全道的な何かのガイドを見たら、
洋食屋、あるいはファミレスにジャンルされているかもしれない。
事実、食べ物のメニューがとんでもなく多い。
オムライス、ハンバーグ、スパゲッティなどの洋食系が中心だが、
チャーハンなどの中華、カツ丼などの和食、ラーメン類、
さらにケーキなどのデザート類も多い。

それでもなお、私は「喫茶店」と言いたい。
店は60席くらいあるが、
席も通路もトイレも、とにかく全てが狭い。
そして、壁にかかっているもの、ぶらさがっているもの、
なんだかよくわからないグッズなどで、ごちゃごちゃしている。
要は、地方にありがちな古くさい喫茶店の風情なのだ。
しかし、その洗練されていない感じが、どことなくいい。
店員の態度も、決して良いわけではない。
そんな「ちょっと微妙じゃね?」的な店なのに、
地元民は行くのだ。行ってしまうのだ。

凄まじくメニューが多いなかで、
今も昔も、私が食べるのは、きまって「ドライカレー」。
メニュー上は「ドライカレー」だが、
実態はカレー味のチャーハンである。
これが美味しい。
未だに、これを超えるカレーチャーハンには出会っていない。

特別な具が入っているわけではなく、
強烈な味つけがされているわけではない。
とにかく素朴な味がする。
とことん素朴な味がする。

しかし、家庭では出ない独特の味なのだ。
特に、玉ねぎの焦げ方は絶妙で、そこから出る甘みがたまらない。

鈴や/ドライカレー

岩内高校在学中は、これを主に出前で食べていた。
「鈴や」の隣に鉄工所を経営していた同級生の家があり、
土曜日の午後は、そこに集まった全員が、
ドライカレーを注文していた。
当時は380円だったような気がする。

そんな高校時代のある日、
出前ではなく、たまに店で食べようと思い、
同級生の何人かと店に入った。
そこで我々は衝撃的なシーンを見た。

「鈴や」は、奥の方が狭いカウンターになっている。
厨房が間近にあり、常連じゃなければ、とても座れない席である。
その日、その席に座っていたのは、
今の言葉を借りて言えば、オタク系の同級生だった。
学生服は古いデザインで、いつも汚れ気味。
学業成績はいいが、同じ匂いのする仲間達と、
いつも変なノリで群れている連中だった。
私は、まともに会話したことがなかった。

「おい、F原(エフワラ)とI崎(アイザキ)、カウンターにいるぞ」
「まじに?」
「あいつら常連か?」
我々は驚いた。
驚きは、それだけではない。
F
原(エフワラ)がI崎(アイザキ)のことを、
「ザキ」と呼んでいたのだ。

F原、今、石崎のこと、“ザキ”って言ってなかったか?」
「まじか?」
さらに、彼らは、公然と煙草を吸い出した。
バカじゃないかと思った。
我々でさえ、基本的に外では一切煙草は吸わなかった。

それがあって以来、「鈴や」に行こうとなったら、
I崎(アイザキ)いるんじゃねえの」、
現在でさえ、「久しぶりに、鈴や行きてえな」と言うと、
F原(エフワラ)、カウンターで煙草吸ってたらどうする?」
など、彼らは悪い意味で今も我々の中に生き続けている。

なんらかんら言いつつ、
「鈴や」は、間違いなく岩内町を代表する店である。
人気メニューはオムライスとナポリタンだと思われる。
これらも、とてつもなく素朴である。
でも、やはりなぜか、家庭で出せない味である。

高校時代は、ドライカレーの量が少なく感じた。
働いて、自由にできるマネーが増えたら、
1人で二人前注文してやろうと思っていた。
二人前注文できるだけのマネーを手にした今、
二人前を食べられるだけの胃ではなくなっていた。
私は歳をとったオーライ。
いや全然オーライじゃない。
しかし、鈴やのドライカレーの味は、あの頃のままだぜオーライ。


テーマ:スープカレー - ジャンル:グルメ


共和町は、札幌から小樽・余市方面へ、
2時間ほど行ったところにある人口7,000人弱の町である。
私の実家のある泊村、母校のある岩内町
6年住んだ倶知安町が、それぞれ隣接しているため、
これまで数え切れないくらい通り過ぎている町である。

共和町のメイン産業は農業。
「らいでんスイカ」をはじめとした畑作、それに水田も多い。
そのせいか、点在している家が非常に多く、
いわゆる市街地のような箇所がないのが共和町の特徴でもある。

ところがなぜか、倶知安町寄りの場所に
「小沢(こざわ)」という小さな集落がある。
人口は100人くらいなのだろうか。
周辺の点在する家々を含めても200人くらいだろう。
そこには、小沢駅という小さなJRの駅も存在する。

小沢駅

乗降客はいるのだろうかと心配になるような場所にあるが、
駅は、意外に存在感がある。
かつては近くに、国富(くにとみ)鉱山があったり、
国鉄岩内線(S60廃止)と函館本線の分岐点だったこともあり、
敷地が広く、複数の線路があった面影が残っている。

現在、駅の付近は閑散としている。
しかし、その一角で100年以上に渡って販売されている、
知る人ぞ知る和菓子がある。
それが今日紹介する「トンネル餅」である。
「餅」となっているが、食感は、ほぼ「すあま」である。
15日日曜日、久しぶりに買って食べた。

トンネル餅

素朴でやさしい味わい。
甘みはほのかで、非常にさっぱりしている。
そのため、べたべた感が残らず、いい意味で後味がない。
パッケージの原材料の欄を見ると、
「米」と「砂糖」しか書かれていない。
そこに誰かがいたら、「余計なものなどないよね」と、
言っているだろう。
その誰かに、「米と砂糖だけなのに美味しいの?」と聴かれたら、
SAY YES」と答えるだろう、迷わずに。
セイ・イェ~~スと伸ばして答えるかもしれない。

トンネル餅が売られている店(末次商店)は、
国道276号線沿い、小沢駅からは50mほどのところにある。
店内は小さな食堂のような佇まい。
照明がつけられていないことから暗めでひんやりとしており、
かつ、かなりの静けさがある。
そして、取扱商品はトンネル餅のみ。
それがカウンターに平積みになっている。
ゆえに、店内に入ったら、
買わなければ帰れない的な相当なプレッシャーに見舞われる。

末次商店

この店のおじさんは、
髪型がオールバックで、年齢は60代前半だろうか。
私が即座に抱いた印象は、大変失礼ながら率直に言うと、
町内会の仕切りで行われる「通夜」の会場において、
香典の取りまとめをしている人だ。
そのせいか支払いの時、香典を払っているような感覚があったし、
商品のトンネル餅が、そのパッケージの形から、
香典返しによくある箱入り
の海苔ではないかと一瞬錯覚した。

このおじさんに、トンネル餅に関する質問をいくつかした。
ひょうひょうとしているというか、素っ気ないというか、
必要最低限のことしか答えてくれなかった。
それでもいい。それでいい。
むしろ、それがいい。
その雰囲気がトンネル餅の味に反映されている気もした。

パッケージのレトロ感も含めて、ちょっとした土産には最適である。
注意すべき点としては、製造日と賞味期限が同じ日であること。
つまり、買ったその日に食べなければならない。
事実、一日経つと、固くなってしまう。
そんな、「今日を生きよう」的なメンタリティを内在した
スピリット・フードである。

「すげぇうまい!ワッフゥー!」と盛り上がってしまうような
インパクトのある和菓子ではない。
「いいよねぇ、こういうのって」的な、ほのぼのテイストである。
10個入り400円。
近くに行った際には、お試しいただきたい。
併せて、おじさんにも注目してほしい。
私の言ったニュアンスがわかると思う。


テーマ:ご当地名物 - ジャンル:グルメ


7月7日から北海道洞爺湖サミットが開催される。
北海道で開催されることは喜ばしい。
北海道での開催は、今後50年はないかもしれない。
それくらい大きなイベントである。

しかし、色々と無理しすぎてはいないか。
環境をテーマにしたサミットということで、
洞爺湖界隈の見てくれの悪い施設を一掃したり、
清掃や緑化など地域住民の環境整備の取組を強化したり。
洞爺湖界隈の住民は疲れ切っているのではないか。

また、協賛行事というか、便乗行事が多すぎないか。
ほんとに有意義なものなのだろうか。
サミット・バブルな面はあるだろうが、
お金と手間と時間のかけどころが別にあるように思えてならない。
サミット・バブルではあるが、サミット景気とは言い難い。
事実、サミットの厳戒態勢を敬遠して
洞爺湖温泉の宿泊者が減少しているというサミット不況も生じている。

これでいいのか、洞爺湖サミット。
そこで、クグエ内閣(詳しくは10月27日の記事参照)の
総理大臣である私もサミットを開催しようと考えた。
便乗行事が多すぎないかと疑問を
なげかけた本人が便乗していることになるが、
そんな矛盾を超越したハッピーなサミットである。

各国の人選は私の独断である。
この人達は、私が強烈に会いたい人達ではない。
低予算、会議の円滑な進行、危機管理体制の充実という、
事務局的な視点と、
国民から関心を持ってもらえるよう、
ポピュラー度の高さと身近さを重視し、
幅広い業界から、大衆的な視点により人選した。

私は、基本的に「わかる人だけわかればいい」とは思っていない。
マニアックさを誇示するタイプにはなりたくない。
このブログにしても、15歳から60歳まで、
どんな立場の方が読んでもわかるものにしたいと思っている。
そうしたポピュラリティというか、ポップさ、
そしてユーモアは常に持っていたい。
そういうわけで、クグエサミットの主要8カ国メンバーは次のとおり。
参考に、洞爺湖サミットのメンバーも並記した。

      国  名 洞爺湖サミット   クグエサミット
○ 日  本  福田康夫      クグエ@スカイウォーカー
○ アメリカ   ブッシュ      デーブ・スペクター
○ イギリス   ブラウン        ハリーポッター
○ イタリア   ベルルスコーニ  ジローラモ
○ カ ナ ダ   ハーバー      ニールヤング
○ ド イ ツ    メルケル      バイスフロク
○ フランス   サルコジ      ジャン・レノ
○ ロ シ ア   メドヴェージェフ  タトゥ

各国代表の選考理由は次のとおり。
■ 日本
  クグエ内閣の総理大臣である私が務めるしかないだろう。
  福田氏に対抗して、フェイス的なつながりで「もんすけ」か、
  あるいはチンパンジーにしようかとも考えたが、
  人間ではないので、あまりに失礼かと思い断念した。

■ アメリカ
  アメリカは著名人が多いためチョイスが難航した。
  結局、低予算という視点から、旅費が安く済み、
  英語の通訳がいらないデーブ・スペクターにした。
  「デーブかよ!」というズッコケ感も、このサミットには必要だ。
  彼のダジャレは胡散臭い。
  しかし、それを除いたユーモアセンスと機転の早さは侮れない。
  知識も豊富で、結構オプションをもっている人なので、
  使い勝手はいいと思う。
  サミットが紛糾したときは、とりあえずデーブにふって、
  デーブがすべったようにもできるし、
  しかも、それをデーブは嫌がらないだろう。

■ イギリス
  イギリス人も各業界に著名人が多すぎて困る。
  そこで思い切って、若年層に興味を持っていただこうと思い、
  ハリーポッターにした。
  ていうか、ハリーポッターって、小説のなかの人物で、
  実在しないだろうが!
  ならば、映画のハリーポッター役の青年を呼べばいいのだが、
  「ダニエル・ラドクリフ」と記しても、
  「それって誰?」となるので、あえてハリーポッターとした。
  なお次回作は、「ハリーポッターとプロの女」にしていただきたい。

■ イタリア
  ジローラモも、デーブ同様、低予算で済むのがポイントになった。
  また、サミットは格式張っており、
  見せかけの行儀の良さを繕うものになっては、
  国民の関心が薄れるため、
  ちょいワルぶりを発揮していただきたいという期待も込めた。
  意外に、今、最も日本で有名なイタリア人かもしれない。
  ちなみに、ジローラモ以外では、チッチョリーナが候補に挙がった。

■ カナダ
  カナダ代表は、常に俺スタイルで
  社会と戦い続けるミュージシャン、ニール・ヤング。
  サミットが終わった後の洞爺が、
  「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」にならないことを祈って招集。
  果たしてサミットで、どんな収穫(ハーベスト)が
  あるのだろうか。
  彼は既に憂いているかもしれない。
  なお、ニール・ヤングは、反ブッシュとしても有名。
  反ブッシュとは直接関係ないが、
  日本はアメリカより自由が多いと私は思っている。

■ ドイツ
  バイスフロクは、80年代から90年代半ばに大活躍した
  スキー・ジャンプ競技の世界的、かつ歴史的なジャンパーである。
  ウインザーホテルから、洞爺湖に向かって、
  大ジャンプをしていただきたいと思い、彼を指名した。
  また、彼の最大のライバルであったニッカネン(フィンランド)も、
  ゲストとして呼びたかったが、服役中かもしれないので断念。

■ フランス
  クグエサミットは、各国の顔ぶれに統一性がないだけに、
  議論がメチャクチャになって、もめてしまった時の解決策として、
  元サッカー選手の「じだん」にしようかとも思ったが、
  スポーツ枠はドイツで使ったこと、及び、
  頭突きされては困るとの懸念から、俳優枠でジャン・レノにした。
  ジローラモとの「レオン・ツーショット」も見所のひとつ。

■ ロシア
  ここまでの顔ぶれを見ると、女性がいないのでタトゥにした。
  シャラポアという選択もあったが、
  これまでの素行から、日本に負い目のあるタトゥをチョイスし、
  対ロシア外交を優位に進めたいという、
  私の浅はかな思惑がはたらいた。

以上、クグエサミットの各国代表を紹介した。
自分で勝手に開催して、このブログの中だけで発信するという、
非常に「ひとり相撲」的な企画である。
洞爺湖サミットが「Gエイト」なら、
クグエサミットは「自慰エイト」といったところか。

モエレ沼とモエレ山
↑モエレ沼とモエレ山。モエレ山は形が完璧。

なお、サミット会場は、向こうが洞爺湖なら、
こちらは札幌市東区の「モエレ沼公園」でやる。
洞爺湖からは羊蹄山が見えるが、離れたところにある。
それに対して、モエレ沼公園には、
公園の中に羊蹄山のような形をした標高62mのモエレ山がある。
10分で登れるお気軽さのわりに、
意外と高く、札幌市内も結構見渡せる。

そして、最も重要なのは「モエレ沼」自体である。
モエレ沼は洞爺湖より、水深がかなり浅い。
しかし、すごく身近な場所にある。
つまり、二つの意味で「すぐそこ」です。
クグ丸です。

テーマ:日記 - ジャンル:日記


11日水曜日、札幌ドームへ日ハム-巨人戦を見に行った。
その帰り道、中央区南3条東1丁目の「のれん横庁」にある、
STARMAN(スターマン)」なる店へ一人で行った。
その店は、いわゆる「バー」である。
バーに一人で行ったのは初めてである。
一人にもかかわらず行きたくなったのには理由がある。

私が留萌に住んでいた頃(H1618)、
仕事上で関わった方々の一人に、
当時、苫前町役場に勤務していた
佐々木亮(ササキ・アキラ)氏がいた。
その彼が役場を退職し、今年の4月に始めた店。
それが、「ウヰスキー酒場 BARSTARMAN」だった。

STARMAN-1

この日の午前中、ロック知人であるスミス西野氏と
久しぶりに会話をした。
UK
ロックの現状と課題や、
スミス妻とスミス妹夫婦との確執について議論した。
そんな議論の合間、スミス氏が、
「そういえば、苫前町役場にいた佐々木さん、
 
退職して、今、札幌でバーをやってるんですよ」と、
唐突に情報提供をしてきた。
スミス氏も私と同じ時期に留萌にいたため、
佐々木氏のことを知っているのだ。

さらに、バーの営業日記的なブログがあることもわかった。
昼休みは、そのブログをずっと見ていた。
2月の開店準備に始まり、4月の開店、
そして現在までの約4か月間のことが、ほぼ毎日書かれていた。

役場に勤めていた頃から、実はバーをやってみたかったこと、
2年前に心不全と脳梗塞を患い長期入院したこと、
1年前に役場を退職、その後さすらい、
今年に入って開店準備を始めたこと、
デビット・ボウイの大ファンであること、
カウンター6席のこの店が自分の最高の居場所であること、
そして、いい店にしたいという真摯な思い。

最初、スミス氏から店の存在を知らされた時は、
「そのうち行ってみよう」と思った。
しかし、ブログを読み始めると、「今月中に行こう」と思い始め、
読み終わる頃には、「今日行こう」になった。

前半で、「佐々木氏とは仕事上で関わった」と書いた。
が、実は、ほとんど会話をしたことがなかった。
すれ違う際に挨拶程度は何度もあったが、
5分以上連続して会話をしたことはなかった。

にもかかわらず、なぜ、その日に行こうとまで思ったのか。
やはり「興味」や「好奇心」みたいなものなのだと思う。
失礼とは思いつつ、そのことは正直に佐々木氏に告げた。
変につくろうと、ほころびだらけになるので、正直に告げた。

地方公務員を40歳目前にして退職した男が開店したバー。
病に倒れ今に至るまでの苦難、
実はすごく音楽好き、
「ウイスキー」ではなく「ウヰスキー」と表記している
ただならぬウヰスキー愛とこだわり、
スミス西野氏がたまたま情報提供した偶然、
苫前町に対する親しみと情、
そして、酒好きな私。
その全てが重なり合い、私の心を動かした。

STARMAN-2

22時30分頃、「STARMAN」に入店した。
私は、ベースボール・キャップを目深にかぶっていた。
佐々木氏は、私だとは全くわからないようだった。
私は、キャップをとり、「ご無沙汰してました、クグエです」と告げた。
佐々木氏は、「ああ、どうも」と、
照れたような、恥ずかしそうな、
そんな微笑みを浮かべながら、小さく丸まったような礼をした。

他にいた客は1組のカップルだったので、
佐々木氏は、ほぼ私の相手だけをしてくれた。
彼の朴訥とした人柄に触れ、とても美味しい酒を飲めた。

実際、「これ、アメリカで一番飲まれているバーボンなんですよ」
と言われて飲んだバーボンは、
「これ酒か?」というくらい、ひたすらにまろやかで豊潤。
これまでに飲んだウヰスキーの中で、最も美味しかった。
その銘柄を全く覚えていないのが悔しい。

彼は安定した生活を捨て、やりたいことに全てをかけた。
私はこれまで、「やりたいことができていいね」
と言った人に何人も出会っている。
すごく嫌な言葉だ。
「ザ・ベスト・オブ・妬みワード」だ。
むしろ、やりたいことをやれる強さと覚悟に敬意を払うべきだ。

店の経営、これからの生活、
そうした不安や心細さは、常にあるだろう。
しかし、彼は前向きである。
「一人で店をやってるから、誰のせいにもできない。
 それは苦しいけど楽しい」、
「やりたいことをやってるから、病気も良くなった」。
素晴らしい言葉である。
そして強い。

↓「のれん横丁」は、二条市場の一角にあります。もろ昭和な佇まいです。
のれん横丁

時計を見ると0時20分。
私は帰宅することにした。
水崎杏美さんが出演するHTBの「ワンサカ」を
どうしても見たかったからだ。
そのことを佐々木氏には、さすがに言えなかった。

「ワンサカ」の放送開始時刻直前に帰宅。
急いでテレビをつける。
この日を、ずっと楽しみにしていた。
しかし、水崎杏美さんは一切登場しなかった。
うまくいかないものだ。
けれども、楽しみが先につながった気もする。
そんなふうに思えたのも、佐々木氏との出会いのおかげだろう。


テーマ:お酒全般 - ジャンル:グルメ


普通さが逆に悩ましい。
それは、水崎杏美(ミズサキ・アミ)さんである。

北洋銀行のポスターに出ている、
名前も出身地もわからないガールのことを、
「すごく可愛い」と、6月3日の記事で延々と書き連ねた。
すると、見ず知らずの方から、このブログに、
「その女性は、水崎杏美さんではないか」との
コメントをいただいた。
これには、少なからずショックを受けた。
「すごいぜ、インターネット社会」の瞬間だった。
改めて、このコメントをくださった方に感謝いたします。

そのコメントを見てすぐ、「水崎杏美」で検索。
するとトップに「水崎杏美のお仕事日記」なるタイトルが出てきた。
早速、そのページを開く。
そして、一番上に登場した水崎フェイス。
最高の目の離れ具合と、上唇の波。
これだけで悩殺された。
もちろん、「お気に入りに追加」した。

いただいたコメントには、
「6月8日に撮影会がある」との情報もあった。
これについて調べてみると、
撮影会参加費は、色々とパターンがあるが、
大体4、5千円かかることや、
西岡公園で11時から16時まで催されることがわかった。

しかし、撮影会というものの「しきたり」や「システム」など、
予備知識が全くないこと、
また、想像するに、そうした撮影会に
馴染めるキャラではないことから、
撮影会の参加は、あっさり見送ることにした。

ただ、6月8日に撮影会があることを知った偶然を
簡単に捨て去っていいものかと思った。
良いことも悪いことも、偶然の産物であることは否定できない。
「あの日、いつもより早い地下鉄に乗ったから」、
「予定外に飲みに行ったことがきっかけで」、
「雨が降って、予定を変更したせいで」など、
偶然がきっかけとなり、偶然が積み重なることによって、
思いがけないことが起こる場合があるだろう。
「あの日、あの時、あの場所で、君に会わなかったら」
という歌詞にしても、ラブとは偶然の産物であることを
表しているにほかならない。

以前から、北洋銀行ポスターガールが可愛いと、
誰にも告げず、自分の中だけで思っていた。
そんな時、北洋パンフレットで彼女を発見した。
その勢いで、6月3日の記事を書いた。
すると、たまたまこのブログを見たであろう方から、
ラッキーなコメントをいただき、
そのガールは水崎杏美さんという人だとわかった。
さらに、撮影会なるものが、6月8日に行われる。
この流れ、このタイミングの良さは、無視できない。

私は、8日の予定を変更し、偶然マジックを信じ、
午前11時過ぎ、西岡公園へ向かった。
もちろん撮影はしない。
目的は、実物の水崎氏を拝見することだった。

西岡公園1

西岡公園へ行ったのは、かなり久しぶりだった。
西岡公園は結構広い。
公園の大部分を占めるのは、「水源地」と呼ばれる大きな沼。
この沼を囲むように遊歩道がある。
一周したら3㎞くらいあるのではないか。

この遊歩道は木々の間をぬうようにある。
高いところから見ても、
遊歩道は木々に隠されてしまい、ルートが見えない。
そのため、西岡公園へ行ったはいいが、
どこで撮影をしているのか、全くわからなかった。

しかし、撮影会ということは、
ある程度、人のかたまりができているはず。
だから、とりあえず歩き回っていれば見つけられると思った。
ところが意外に苦戦し、見つけるのに30分くらいかかった。

私が発見した撮影場所は、
遊歩道が少し広くなったところだった。
撮影者は20人くらいいただろうか。
そのほかに、大きな反射する銀色の板を持った人など、
スタッフが3人くらいいた。
場を仕切っているスタッフは、
文字通り「みずさき案内人」といったところか。

普通の遊歩道での撮影だったため、
通行する人がいたら、撮影は一時中断する感じでやっていた。
私は、少し離れた場所から、撮影現場を黙って見ていた。
水崎氏は、普通にすごく可愛かった。
やせ過ぎていないのも非常に良かった。

モデルらしく様々な表情をしていた。
しかし、格の違いを見せつけるような強烈なオーラはなく、
むしろ、「篠路行きのバスに乗ってる人の中で一番可愛い」的な、
身近キューティ度が、著しく高い人だった。
そうした普通さが、逆に悩ましかった。

ずっと黙って見ていて、不審人物に思われるのも嫌なので、
私は、とりあえず、撮影現場の前を通り過ぎることにした。
撮影参加費は払っていないので、もちろん写真は撮らない。
隙を見て、写真を撮るような汚いこともしたくない。
彼女に悩殺されたが、盗撮はしたくない。

「はい、人が通ります」と、スタッフが呼びかけた。
スタッフは、水崎氏とカメラマンの間を通るように、
軽く右手で案内した。
しかし私はあえて、水崎氏の後ろを通った。
なぜなら、水崎ちゃんの後ろ姿を見たかったからだ。
後ろボディも最高です。

撮影地点を通り過ぎた私だが、
ほんとは、すぐに引き返して、もう一度見たかった。
しかし、それでは、不審人物リストにあげられてしまう。
そこで、ただただ遊歩道を先へ歩いた。
日曜の昼間に何をやっているのかと虚しくなった。

↓こういう遊歩道の一角で撮影していたのです。
西岡公園2

10分ほど歩いただろうか。
そこから、来た道を引き返した。
先ほどの撮影地点には誰もいなかった。
その付近をぶらぶらしたが、どこにも見つけられなかった。
おそらく休憩時間に入ったのだろう。

あきらめて、駐車場へ向かった。
そこで目にしたのは、
日陰の芝生で輪になって食事をしているカメラマン達だった。
そこから少し離れたところ縁石には、
3、4人のカメラマンが並んで座り、やはり食事をしていた。
カメラマン達の年齢は、
30代半ばから40代後半までといったところか。

何か複雑な気持ちになった。
カメラマン達に迷いはないだろう。
素直に楽しんでいるはずだ。
しかし、私の勝手な思いこみだが、
撮影会などの機会を利用して、
水崎氏に近づこうとするほど、遠くに追いやられる気がした。
ただ、カメラマン達は見返りなど求めていないだろう。
その点で、理由なき偶然マジックを期待した私は、
完全に負けている気がした。

モデルとカメラマン達の間にあるもの、
身近キューティ度が高いがゆえの手が届かない感じ、
予定変更までして西岡公園に来た情けない自分、
撮影地点を一度通り過ぎることしかできない気の小さい自分。
「オレはいったい何をやっているんだろう」と、
自己嫌悪的な思いを抱えたまま、西岡公園を後にした。

帰宅後、わけのわからない疲れから、何もする気がせず、
とりあえずビールを飲んだ。
気づくと眠っていた。
今日の遊歩道での撮影会シーンが夢に出てきた。
夢への反応が早すぎることに驚いた。

私にとって、相当なショックがあったのだろう。
ダメージといった方がいいかもしれない。
今も何か、もやもやしたものがある。
知らない世界を見た興奮か、
身近なのに、いや、身近ゆえに
全く手が届かない気がした徒労感か、

メガネをしたまま眠ってしまい、フレームを折った愚かさか。

だが、こんなことで「ぐだくだ」しているということは、
ほかに大きな問題を抱えていない証拠でもある。
今こそ、音楽活動に没頭すべきなのだ。
今こそ、自分を見つめ直す時なのだ。

しかし、水崎さんが出演しているという、
HTB
水曜深夜の「ワンサカ」は確実に見てしまうだろう。
最低でも、録画はするだろう。
リアルタイムで見ながら、録画する可能性もある。
私は完全に自分を見失っている。

テーマ:伝えたいこと - ジャンル:日記



| HOME | Next

Design by mi104c.
Copyright © 2008 トゥナイト今夜もRock Me Baby, All rights reserved.