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昨年後半以降、外で昼食をとるときは、
圧倒的に蕎麦を食べることが多い。

年齢のせいなのか、環境のせいなのか、
生活スタイルのせいなのかは定かではないが、
麺類に限れば、蕎麦以外のものに食欲が発動されなくなった。

蕎麦の本質や真髄は全くわからないし、
知ろうともしていないが、
ひたすら蕎麦を好むようになった。
土日は自宅で朝食を蕎麦にすることも珍しくない。

一方、夕食ではなぜか食べたくならないし、
年越し蕎麦を食べる慣習も、食べたい欲求もない。

空知管内は、たくさん蕎麦屋があるわけではないが、
おいしい店や人気店が多い。
で、今回は、岩見沢市内にある蕎麦屋の人気店のひとつ、
福松(ふくしょう)」さんだ。
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チェーン店が立ち並ぶ国道12号線と
岩見沢市の飲み屋街の中間あたりの住宅街にあり、
12時台は行列にならないまでも、
代わるがわるお客さんが来店する。

蕎麦は「並粉(なみこ)」、「更科」、「田舎」の
3種類から選択するシステム。
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右の
写真上部の「並粉蕎麦」の下に「福松メーイン蕎麦」と
書かれている。
初めて訪問したとき、お店の方に「メーイン」とは何かと質問。
「うちの基本的な蕎麦です」との回答。
「ワイン」を「ワーイン」と表記すると同じ用法だ。
これが、こちらのお店のアイデンティティだ。

鳥もつ蕎麦(950円・税込み)
20190112_04.jpg
ここは岩見沢。
鳥もつ蕎麦がメニューにあれば、それにしてしまう。

蕎麦は結構白っぽく、柔らかめ。
なぜだか、ほんのり柑橘系の香りがする。
つゆの味ではなく、蕎麦から香りがする不思議。
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つゆは柔らかく、まろやかなタイプ。
正油味の強い武骨なタイプではない方が好みなので有り難い。
鳥もつのダシが利いていて、風味もいい。
ただ薄味だ。
薄味好みの私でも薄味だと感じるかなり薄味だ。
なので、つゆを少し濃くしてもらったら、
輪郭ができつつ旨みも増した。
安心して食べられる間違いのない蕎麦だ。

                       ◆

ところで、モノ減らしムーブメントの中にいる私は、
自宅にカップラーメンの類はもう何年もない。
ただ、乾麺の蕎麦とそうめんはある。

蕎麦を食べるための丼ぶりもひとつしかない。
他の丼ぶりは全部捨てた。
事実上、使っていたのはその丼ぶりだけだったからだ。
足りなくて困ったら、ダイソーに行けばいいと考えた。
その後、足りなくて困ったことはない。

そんな感じで、食器のほか、コップやタッパー類なども
必要最低ライン+ほんの少しの予備くらいの量に減らした。
その結果、全く不便がない。
それどころか、よく使い、よく洗い、ちゃんと置くなど、
食器を労わるようになった。
食器も使ってこそだと思う。

災害に備えての予備を除けば、
過剰な予備はスペースも時間も心も奪う。
スペース、時間、心こそ予備がほしいものだ。


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おそらく2018年、岩見沢市で外出してお酒を飲む機会は
これが最後になっただろう。
岩見沢だけで超有名な焼鳥店「鳥勢(とりせい)」へ行った。

2018
年の鳥勢に関して記しておかなければならないのは
看板事故だ。
まず、20188月の鳥勢。
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長年使われてきたこの看板が、
9
4日の暴風によって倒壊し、撤去された。
そしてしばらく看板は設置されなかったが、
建物に直接取り付ける方式で新装された。
20181227_02.jpg
看板を再設置しても、このお店を知らない人にとっては
相変わらず入りにくい店構えだ。

今年は7、8回、鳥勢へ行った。
二度、満席で入店できなかった。
二度とも土曜日だった。
以来、常に予約をして訪問している。

SNS業界では、ほとんど登場しない店だが、
岩見沢では大人気店だ。
焼鳥は絶品で、常にお客さんが多く、
なのになぜSNS野郎は取り上げず、拡散もされない。
素晴らしい状況だ。
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何度食べても美味しい。
昨年、鳥勢のもつに出会ったせいで、
次第に他の店で焼鳥を食べても物足りなくなり、
ついに今年は、「鳥勢」、「三船」、「たつみ」以外で
焼鳥を食べなかったような気がする。

そして鳥勢といえば、お通しの「キャベツの漬物」。
これは食べ放題だ。
20181227_04.jpg

私の味覚では、漬け過ぎ感と塩気がやや強いため、
一味唐辛子をかけて食べるのだが、
これと鳥もつがあれば、他のメニューはいらない。

このブログの昨年最後の記事を見てみたら、
タイトルは「今年の締めは鳥勢で」だった。
思いがけず2018年も、
岩見沢での外食飲酒の締めは「鳥勢」になった。

これはもう完全に、岩見沢におけるマイ文化でありマイ風習だ。
年越し鳥もつを食べなければ年を越せない気持ちに
自然になっているし、身体も求めたのだろう。

この日は、鳥勢を出た後、
「ドラゴン」(敬称略・以下同)という、もんじゃ焼きの店へ。
店内はE.YAZAWAの装飾であることを聞いていた。

ちなみに岩見沢では、居酒屋の「玄太」、「ママズキッチン」も
E.YAZAWA
ワールドのお店で、
特に「ママズキッチン」の店主の真田さんは、
E.SANADA
というE.YAZAWAのコピーバンドのボーカルだ。
真田さんのボーカルのクオリティは非常に高く、
それと同様に凄いのが、
真田さんの下の名前は「ひろかつ」さんなのに、
E.SANADA
と名乗っていることだ。

で、ドラゴンだ。
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E.YAZAWAが視覚に入り、聴覚にも入ってきた。

メニューにホッピーがあると、反射的にオーダーしてしまう。
20181227_08.jpg

十数年ぶりにもんじゃ焼きを食べた。
20181227_07.jpg 20181227_06.jpg
これはホッピーに実に合う。
もんじゃ焼き以外の居酒屋的メニューもあるのだが、
もんじゃ焼きのリピートで大満足だ。

E.YAZAWA
好きの人と飲んだので、
E.YAZAWAの話で盛り上がった。
E.YAZAWA
の曲を、アメリカのスタジアムバンドのような
サウンドではなく、
ギター、ベース、ドラムだけのアレンジでやってほしいことと、
E.YAZAWA
ファンは、自分がE.YAZAWAファンであることを
視覚で訴える方が多いのはなぜなのか、という、
私にとってのE.YAZAWAに関する二大定番ネタで、
同じことを何回も喋っていたことだろう。

一週間くらい前は、かつて札幌のジャングルハウスという
バンドのベーシストだった方と、
二人で鳥もつを食べながら、
6ペンスがどうした、マディ・フランケンシュタインと
こんなことが、ミンクスはこうなったなど、
昭和終盤から平成初頭の時期の
札幌のインディーズシーンについて語り合った。

私は「こういう飲み会がしたいんだよなぁ」と
何度も言っていたらしい。
鳥もつとお酒、そして音楽の話で、
ストレスを解消したのだろう。

ただ気をつけよう。
状況によってはお酒がストレスになることも少なくないだろ。
それはお金の問題ではなく、
時間だとか、体調だとか、精神的なものとか、
そういう点で何か負債を抱えたような気持ちになることが
少なくない。

ストレスという借金を返済したいのに、
お酒でストレスが増すことは珍しくない。
仕事のストレスは、その仕事に取り組むことで
解消するのが一番すっきりする。
単に、真面目にやることだよ、
と言っているのような話ではある。
しかし、真面目にやることが最も楽な生き方だと思う。



空知管内には、インターネット等での
コメント投稿が多い蕎麦屋が結構ある。
しかも北から南まで全域にわたるとともに、
適度に分散している。

岩見沢の南隣のマチ「栗山町」にも、
蕎麦好きが連日訪れる店がある。
「錦水庵(きんすいあん)」だ。
20181115_01.jpg

「北の錦」で有名な栗山町の酒蔵、小林酒造。
その小林グループが経営している蕎麦屋だ。
実際、お店は酒造のすぐそばにあり、
店の前の道路も、酒造の敷地内にある雰囲気で、
町道なのか私道なのかわからない。

昭和元年建築の民家を改造した端正で、洗練された造り。
靴を脱いで店内に入る。
椅子席もわずかにあるが、メインは広めの畳スペース。
そこに大きめのテーブルが何台かある。
脚や腰の融通性が低下している方にはつらい。
中高年向きとは言い難い。
と思ったら、店の中は中高年ばかりだった。
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訪問したのは冷たい雨の日で、
声に力を入れるのが面倒だったので、
「とりごぼう、温かい方で、お願いします」と
俳優・渡部篤郎氏のテイストでオーダー。

10分ほどで登場。
とりごぼう(温かいそば)・900円
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お店の外観、内観と同様、味も端正で洗練されている。
もう少しこうだったらいいのに、がない。
きちんとしている。
完成している。
クオリティの高いそばだ。
つゆも渋すぎず、いい具合に大人向きだ。

プロ野球で言えば、「3割、30本、100打点」の選手というより、
3
割、30盗塁、ゴールデングラブ賞」の選手たる蕎麦。
そういう点では玄人受けするというか、
蕎麦好きが好きな蕎麦かもしれない。

ただ、衝撃的ではない。
思わず「あっ、美味い」と言葉に出てしまう、というよりは、
三口くらい食べてから、
「いやいやいや、美味しいですな」という感じだ。

いいことも悪いことも全部「やばい」で表現し、
それをカッコいいと思っている連中も、
この蕎麦を一口食べて「やばっ!」とは言わないだろう。
三口くらい食べてから「やばくない?」だろう。
カッコいいですね・・。
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私自身そばの本質をわかっていない。
素直な欲求として、外食高級そばよりも
カップそばを食べたいと思うことは珍しくない。
あの独特の縮れたそばの食感と
脂が強烈な乾燥天ぷらとつゆの融合は
カップそばにしかないジャンキーな旨みがある。

自宅でそばを食べるときは完全に乾麺派で、
つゆは「にんべん」のつゆの素。
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このつゆが一番完成度が高い。
塩だけで食べるときもある。
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冒頭でも触れたが、こちら錦水庵さんのように、
古い建物を活用した蕎麦屋に時々出会う。
で、畳部屋で床に座るパターンであることが圧倒的に多い。
そういうお店に入りたいなら、
清らかな気持ちで素直にそれを受け入れるべきだ。

本音としては、靴を脱いだり履いたりするのが面倒だし、
床座りは決して楽ではない。
腰に難を抱えている人は辛いだろう。
しかし美味しい蕎麦を食べたいなら、
作る人も食べる人もコシを大事にしなければいけない、
ということだ。
やばくない?(悪い意味で)



初雪が降らない。
タイヤ交換は終えたし、
ストーブは結構使っているし、
最近はほぼ毎日雨が降る。

ほぼ毎日雨が降る直前は快晴だった。
それは11月最初の日曜日で、
長沼町まで蕎麦を食べに行ってきた。
これが今シーズン最後の
クロスバイク・ライドになるだろう。

目指したお店は「杜若(かきつばた)」さん。
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昨年、長沼のメインストリートである国道337号線を
走っていた時、閑散とした通りに行列ができているのを発見。
それがこのお店だった。

以来、そのうち行ってみようかと情報はリサーチしていた。
食べログのコメント数が多いし、点数も高い。
ミシュランとやらにも掲載されているのか。
でもミシュランもひとつの評価に過ぎず、
君ひとりの評価と私個人の評価と質も価値も同じだろう。

「そのうち行く」の場合、世間一般では大体行かずに終わる。
「そのうち」なんてあてにならない、行くなら今なんだよ、
と他人に対しては思う。
私が私自身にアンサーした「そのうち行く」は、
ある時期までには必ず行く。
私は他人に厳しいのか、自分に厳しいのか。

この日の長沼メインストリートも閑散としていた。
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しかし、こちらのお店はやはり外に行列ができていた。

まいった。
食べ終えて店を出てくる人の少なさから、
明らかにお客さんの回転が悪いことは明白。
何度か帰ろうかと思ったが、結局外で30分も待った。
この日をあきらめたら、もう来ないと思ったからだ。

店内に入っからも着席するまで10分待った。
そしてやっとメニューに出会えた。
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4人掛けテーブルが3台と6人掛けテーブルが1台。
カウンターはない。
私は6人掛けテーブルに案内された。
少しして、親子3人もそのテーブルに。
私を除いて5席空いている状況で、
私の向かい側に3人が横に並んで着席した。

そういう配席になる?と思った。
それともこれがスタンダードなのか。
トイレに入ったら便器が5つあり、全て空いていた。
私は端の便器へ。
その時トイレに入ってきた人が私の隣の便器にスタンバイ。
4つも空いているのになぜ隣に来る?
その時と同じ気持ちになった。

着席して10分で、せいろ(700円)登場。
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きちんとしている。
量は少なめだ。

食べてみる。
最初に感じたのは、つゆが市販のものに近い味だったこと。
次に感じたのは、そばの風味が弱めなこと。

そうか、こういう感じなのか。
色々なことがわからなくなる。
5分で食べ終えた。
そば湯は出てこなかった。
会計の時、これからそば湯を出すと言われた。
いまさら席に戻る心持ちではない。

お店を出た。
1時間滞在したことになる。
時間対効果を考えると...。

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今シーズンの秋晴れは最後かなと思いながら、
だらだらとペダルを漕いで岩見沢へ戻る。
2018年は、11月になっていたのに、
クロスバイクで長沼まで蕎麦を食べに行ったなと、
いつか平成を懐かしむ日が来るだろう。
しかし、あの頃は良かった、などとは決して言わない日々に
したいものだ。
 


まずはライブのお知らせを。

■日時 2018年10月27日(金)19時
■場所 (旧)岡川薬局(小樽市若松1丁目)
■料金 2,000円(ワンドリンク付き)
■出演(出演順・敬称略)
    ひろみとたつや/激しい雨/mitsumi/市沢光英

帯広にいた頃から、(旧)岡川薬局に出演できないものかと
気になっていた。
mitsumi
さんの口添えにより実現できることになった。
久しぶりの小樽ナイトを楽しみたい。
よろしくお願いします。

                  ◆

岩見沢市から北へ50kmあまり。
東滝川へ行ってきた。
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東滝川は、その名のとおり、滝川市の東側にあり、
滝川市市街地と赤平市のほぼ中間にある集落だ。

何をするために行ったのか、と聞かれたら、
「蕎麦を食べるために」と答える。
というか、聞かれなくても、
自発的に「蕎麦を食べるために行ってきた」と
まちがいなくここに書いただろう。

訪れた店は「かかか」。
2018109_02.jpg
漢字で書くと「加々家」だ。

平日、土曜、祝日を問わず(日曜定休)、
連日結構な混みようで、
13時くらいで閉店する日もあると聞いていた。

私の心の中の「これは何としてもクロスバイクで
行っておかなければならない店リスト」に
昨年から掲載されていた店だった。

ところが昨年は実現できず、
今年も気づけば、家では自然体でストーブを作動させ、
外に出れば紅葉が本格的になっているではないか。
クロスバイクでの遠出のチャンスも残りわずかだ。

追いつめられたら選択は不要であり不毛だ。
もうやるしかないのだ。
そういう経緯で行動に移されることは少なくない。

ということで、ペダルを踏み、
東滝川の人気そば店「かかか」に到着。
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入口(写真左)を入ると、その中にも入口(写真右)があった。

11時50分頃だったが、ほぼ満席。
12時05分には満席で帰る人も発生した。
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3時間あまりクロスバイクを踏み、寒かったので、
迷わず温かいそばから「たぬきそば」をチョイス。
810円。
まあまあいい値段だ。

で、登場。
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たぬき(天かす)は別盛りで、なかなかの量だった。
そして玉子焼きが添えられていた。
20181019_08.jpg

蕎麦は細目でやわらかめ。
つゆはやや辛口で、ダシが利いているのに抑制感がある。

そば通ではない私には、ほんとのところはわからないが、
実にちゃんとした蕎麦だ。
余計なものが全て排除され、
いいところだけを、しかし出過ぎないように整えられている。
調和と落ち着きがある大人の蕎麦だなと。
これを求めて多くの方が訪れるのが理解できる。

なお、店主の方の好みなのか、
お店の基本姿勢であり、基本理念なのか、
このようなデコレーション・スペースがある。
20181019_09.jpg 20181019_10.jpg


洗練された蕎麦で胃袋が満たされ、
エナジー切れになることもなく、
無難に岩見沢まで戻ってこられた。

帯広、岩見沢と住んだこの5年の間に、
外で麺類を食べるならば蕎麦、という嗜好に定着した。
これも年をとるということなのか、
それとも地域に溶け込んだゆえの自然体なのか。
どちらでもいい。
蕎麦の深さはわからないが、
旨い蕎麦を食べられる幸せは感じている。
蕎麦の深さは知っていても、
大して蕎麦を食べずにうんちくを語るよりは誠実だろう。



まずは、私のソロ活動「激しい雨」のライブのお知らせを。
■月日 2018年6月16日(土)19時
■場所 とまと畑(札幌市中央区南4東3)
■料金 1,500円(ワンドリンク付き)
■出演(出演順)
    1900 須藤トモエ
    1930 ジュン
    2000 激しい雨
    2030 Spanish.Glow
    2100 円軌道の幅
    2130 erico.with田村麻美

よろしくお願いします。
                

先週末で新しいアルバムのレコーディングが終わった。
イメージしている音が出せなかったり、
理想的な弾き方ができなかったり、
音を重ねていく過程で構成の甘さに気づいたりと、
実力不足とセンスの無さに苦しみながらも、
真剣に音楽に向き合える時間は楽しかった。

この後はレコーディングをした楽器やボーカルのバランスを
調整してひとつにまとめるミックスダウンという工程がある。
その作業はベースのミチ氏が行い、
私がそれをチェックするのだが、
修正と確認の繰り返しは、結構なエネルギーが必要だ。

しかしミックスダウンを疎かにしたら全てが台無しになる。
油断をするな。
まだ完成していなんだ。
完成したような気になっているが、
冷静に考えて見ると、材料を揃えただけであり、
フライパンに入れて、フライパンを振るのはこれからだ。
あと1か月以内にはリリースされるだろう。
もう少しだ。

とはいえ、レコーディングが終わって気が抜けた。
目指すものがなくなってしまったようで何もする気がしない。
それに加えて、雨と寒さで体調も下降。
そんな中、仕事で留萌へ行ってきた。

ビジネス訪問だったため、フリータイムは昼食時のみ。
久しぶりに「カレー大将」へ。
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留萌に住んでいた2004年春から2007年春までの3年間に、
何度か訪問した店だ。

12時10分頃訪問。
8割程度席は埋まり、カツカレーを食べている人が多かった。
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昼食後も仕事があったので、カツカレーは控え、
完全に守りに入り、ノーマルなカレー(650円)をオーダー。

5分程度でカレー登場。
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見事だ。
これぞルーカレーたるルックス。
見た目のオリジナリティなど薄っぺらいもんだぜ、
と言いたくなるベーシックな装いだ。

味も良い。
奇をてらっていない、安心感のあるコク。
甘みとスパイス感が出過ぎず、いい具合に煮込まれている。

十数年ぶりだったので、当時の味の記憶が薄れているが、
素朴でありつつも、以前より洗練されたような気がした。
食堂やファミレスのカレーとは異なる。
カレー専門店らしい味だ。
それとライスが格段に美味しくなっていた。
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マイナーチェンジを重ね進化したのだろうか。
変わったのか、それとも変わらずに守っているのか。
しかしそんなことはどうでもいい。
美味しいか、美味しくないかが全てだ。
そう、やる気の有無など問題ではなく、
やるか、やらないかが重要であるように。

カレーの美味しいさに勢いづいて、
店内で売られているカレーパン(140円)を持ち帰りした。
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カレーパンは出来立ての温かいものより、
冷めてしんなりしている方が好きだ。
なので、岩見沢に帰宅してから食べた。
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驚いた。
実に美味しい。
特別な味がするわけではない。
きちんとしていて普通に美味しいのだ。

カレーとパン生地がしっかりとくっついているのが良い。
パン生地はかなりもちもちで、カレーと一体になっている。
もしかしたら、これまで食べたカレーパンの中で
一番美味しかったかもしれない。

留萌では偶然にも当時お世話になった方々にたくさん会えた。
おかげで元の気持ちに戻れた。
つまりは元気をいただけた。

美味しいカレーと懐かしい顔。
少し弱り気味だった心と体が軽くなった気がした。
そして思うのだ。
健康な状態よりも、
不健康から健康に近づいていくときの方が気持ちいいと。
マイナスからゼロに戻るだけで気持ちいいなんておめでたい。
反面、マイナスがない状態をキープしても
気持ちいいとは思わない。
失わないと気づくことはできないのか、今の幸せに。



クロスバイクで深川市まで足をのばした。
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目的は「志峰飯店(しほうはんてん)」の麻婆豆腐
食べることだった。
美味しいという噂はかねがね聞いていた。
12時台はかなり混んでいて、
日によってはすんなりと席には座れないとの情報をくれた
深川知人もいた。
私の心の中にある「行っておくべき、いや、行かなければならない
空知の店リスト」の上位に1年間ランクインしている店だった。

これまで訪問できる機会は何度もあった。
しかし食事のすぐ後に仕事があったり、
油+濃い味を受け入れるには不完全な体調だったりで控えていた。
ふらっと立ち寄るよりは、万全の状態で臨みたかった。
肉体的にも精神的にもだ。
いつも以上に空腹で、かつ食事の後に用事がない日に訪問すること。
それが理想だった。
目の前にある楽しさから選択していては、
大きな楽しさは得られない。

空腹を演出し、空腹に付加価値を高め、空腹にロマンを与えるため、
移動手段はクロスバイクにした。
となれば、メンタル、フィジカル以外に
ウェザーという要件が加わる。
そのため、天気が良く風が弱い日を待った。
待つことも重要な準備だ。

とはいえ、岩見沢から深川市までは約70km
今シーズン初の長距離。
しかもリハをほとんどしていない段階での突然のライド。
そのせいか復路ではパワーが急激に下降し、
奈井江町から美唄市にかけては完全に平坦な直線道路ながら、
クロスバイクを降りて歩く場面が何度もあった。

すっかり前置きが長くなった。
とにもかくにも、麻婆豆腐を受け入れるには最高の状態で
「志峰飯店」に到着。
20180530_01.jpg

13時を少しまわっていたが、ほぼ満席で、
席に着くまで5分程度待った。
椅子席はわずかで、ほとんどは小上り(掘られていない)。
私も案内されたのは小上りで、
ブーツを脱いで朝食を、ではなく、
スニーカーを脱いで昼食を、となった。

メニュー表を見る。
最初から麻婆豆腐定食にしようと決めていたがメニュー表は見る。
20180530_02.jpg

マーボー豆腐定食830円の下に、
四川マーボー豆腐定食(激辛)950円とある。
この二品の違いを女性店員に聞くと、
「辛さです」とさばさばとした口調で言われた。

辛さの違いだけで“四川”なる文言が追加されるのが腑に落ちず、
「味付けや量は同じで、辛さだけが違うんですか」と再質問。
「辛さだけです」と、さらにさばさばとした口調で即答された。
そんなやりとりを経て、マーボー豆腐定食をオーダー。

そして登場。
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運ばれてきたときの香ばしい麻婆の香りで、
これはいけると思った。

味そのものが濃いわけではなく質的に濃い。
見た目は重たそうだが、くどさがなくキレがある。
まろやかで旨みと香ばしさの加減が絶妙。

麻婆オンリーで成り立つようなまとまりがありつつも、
ライスとの相性も良い。
ライスを美味しくするような味だ。
20180530_04.jpg

油は激しいが、塩気が丸いせいかすいすいといけた。
また、私が辛さに鈍感なせいもあるが、辛さは全く感じなかった。
辛かったらさらに美味しいだろう。
とにかく香ばしさとコクのクオリティが高い。
これまでに食べた麻婆豆腐の中で最上だ。
感激した。
西城秀樹さんにも感謝だ。
20180530_05.jpg

それにしても天気が良かった。
完璧にブルー・スカイ・ブルーであり、
CRY BABY CRY
であり、バイク川崎バイクだった。

深川から岩見沢へ戻る行程では、
中華の「あん」やラーメンなどを食べた後にありがちな
水分を吸い取られたような体内変化にやや苦戦しつつ、
リハ不足か、体力低下か、いずれにしても完全に後半バテた。
ちょっと無理したなと。
ただ、たまに、ちょっと無理することは必要な刺激かなと思う。
でなければ、近づけるだけで、たどり着けなくなるからだ。
 


芦別市には「ガタタン」という地元料理がある。
第二次世界大戦後、旧満州から戻った来た方が中華料理店を開き、
市民の間に広まったらしい。
現在は市内の10店近くで提供されている。

芦別のグルメといえば、の問いに対して、
芦別市民のほとんどは「ガタタン」と回答すると思われ、
それほどにシンボリックな料理だ。
地元では鍋を持参で買いに来る方もいると聞いた。

ガタタンは、野菜や海鮮類など様々な食材が入った
塩味ベースのとろみがかけられたスープ料理だ。
見た目は、あんかけ焼きそばや中華飯の「あん」のようではあるが、
実際食べると、さらっとしている。
そして、麺やライスと組まずにソロでいける。
私の中でのガタタンの位置づけは「鍋物」だ。

おじゃましたのは、「きんたろう」さん。
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まさしくリアルにガタタンが看板メニューになっている。
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店の入口には、ガタタンとは何かの説明がある。

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チャーハン、ラーメン、うどんとのコラボメニューを
イチオシしているようなメニュー表だが、
オリジナルを味わいたかったので、
ユニット形式より、ソロ形式のメニューを選択。

というのも、ユニット形式におけるガタタンは、
チャーハン、ラーメンなどとフィットするように
味を濃くしたり、強くしたりすると聞いていたからだ。
ならば純度の高いオリジナルがいい。

ガタタン・オリジナル登場。
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中華の「あん」のようなぎらつきがない。
ラーメンスープのような重たさがない。
和風のなべ料理にとろみをつけた感じ。
油をほとんど感じないので、からだにやさしい。

具が全部小さいのもスープの味と合っている。
特にコンニャクとイカゲソとフキがいいアクセントになっている。

ライスも麺も欲しない。
ソロ活動でやっていける。
味は異なるが存在感としては豚汁に近い。
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美味しかった。
今まで出会ったことのない独特の味だった。

チャーハンやラーメンとのユニットをオーダーする人の方が
圧倒的に多いらしい。
ただ、ユニットを効果的にするために
オリジナルの味にアレンジを施すこと、
つまり、足したり引いたりして歩み寄ることは
生きていくうえで不可欠だが、
純度にこだわったサウンドこそ力があるし伝わるなと。

高望みだけではうまく歩いていけないので、
ベターを選択して、良いおとしどころにすることは多いが、
ベターばかりを選択していると、
いつまでもベストに達することはできないような気持ちに
なることがある。
ベターを得られず、バッドになる状況になっても、
ベストを目指すことを忘れてはいけない。
そんなことをガタタンを食べ終えた帰り道に考えた。
私は面倒でおめでたい人なのだと思う。


まずは次のライブのお知らせから。
20180519ライブチラシ
出演者は皆、アラウンド50歳
新鮮味はないでしょう、いい意味で。
古くからの音楽知人、鹿野ケンジ氏が
バンド形態で出演するのも楽しみだ。

                       ◆


岩見沢に住んでから、鳥もつの焼鳥をかなり食べたことに
これまでも触れてきた。
鳥もつ文化は焼鳥だけではない。
蕎麦にも及んでいる。

岩見沢市街地の西の端にある地域、「大和(やまと)」。
そこにある人気の蕎麦屋「希林(きりん)」。
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ゴールデンウイーク中の昼時は行列ができていた。
のぼりでも「もつぞは」を前面に出している。

20180504_02.jpg 20180504_03.jpg

もつそばは800円。
看板メニューにもかかわらず、
メニュー表では中段より下にさりげなく掲載されている。

オーダーしてから7、8分でもつそばが登場。
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鶏もつがふんだんに入っている。
焼鳥に比べてやや大ぶりにカットされている。
また、焼鳥のメンバーから除外されている「もも肉」も入っている。
串にして4本分くらいの量ではないだろうか。

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太さが統一されていない田舎そば。
統一されていないことでワクワクしてしまう。
食感を楽しめるし、
食べ応えもある。

つゆが特に美味しかった。
もつのダシが濃厚で、つゆの表面は薄く油の膜がある。
醤油味はやや薄めで、ダシで攻撃してくるタイプなので、
後味はあっさりで飽きがこない。

もつ、田舎そば、ダシのきいたつゆ、
三位一体ならぬ、三味一体のバランスの良さ。
おいしかった。
ご当地名物だよなぁと思う。
もつの量はけっこうなものだったが、つゆがくどくないため、
焼鳥を食べた後のようなどっしり感がない。

なので、昼はもつそば、夜はもつ串の「もつラリー」も
できると思う。
しかし、そこまでする必要もないだろう。
ごちそうさまでした。


まずは次のライブのお知らせを。

■日時 2018年4月29日(日)18時
■場所 アフターダーク・カフェ(札幌市中央区南2西7)
■料金 前2,500円、当3,000円(要ワンオーダー)
■出演(出演順・敬称略)
       綿内克幸(DJ)/KAGE稲荷/46°halo
            THE HEART OF STONE
/綿内克幸(ライブ)

THE HEART OF STONE
の出演は20時頃です。
よろしくお願いします。

                   ◆


岩見沢には、そうめんの専門店がある。
「めんめん」だ。
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岩見沢市街地から札幌寄りの国道12号線沿いにあり、
特に土日祝は店の前の駐車場がいっぱいになる。

そうめん専門店というのがすごい。
ラーメンでもうどんでも蕎麦ではない。
日常生活においてそんなに食べることがない「そうめん」だ。

そもそもそうめんを外食で、とはあまり思わないだろう。
しかもここは人口8万人の地方都市岩見沢だ。
また、そうめんが食べられてきた歴史や文化や風習が
あったわけではない。
なのに連日お客さんが多く、従業員も募集されている。
岩見沢及び付近の町のお客さんだけではないだろう。

店に入ると正面に券売機がある。
そして席にメニューBOOKが置かれている。
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この状況にならったルートで行動すると、
券売機でチケットを購入した後、
席についてから写真付きのメニューを見ることになる。

入店いきなりの券売機は、妙なプレッシャーがある。
オーダーを検討時間が極めて短く、決断を急がされるからだ。
検討時間も楽しみといえば楽しみなのだが、
その時間が短縮され、席について答え合わせをするようだ。

店はセルフサービスシステムで、できあがると番号で呼ばれる。
券売機に「通年人気№1」と表示されている
「とりつけ麺」780円。
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写真だとわからないが、麺はかなり透きとおっており、
見た目は冷麺っぽさがある。
乾燥そうめんではなく、「生そうめん」なのだ。
使用している小麦は岩見沢産だ。

つゆはやや甘めのやさしい味。
かといって、あっさりしているわけではなく、
色々と詰まっているコクを感じる。
ただ鶏の風味は強いわけではない。
具として鶏がインされている。
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美味しい。
食べやすい。
乾燥そうめん特有の香りがなく、
フレッシュですっきりとした独特の食感。
生そうめん体験はエキサイティングな経験だ。
リピーターが多いことも想像できる。

ただボリュームは控えめ。
それもあってか、とり天丼やからあげ丼などとのセットメニューが
複数用意されている。

若い頃ならば、そうめんを外食、と言われても、
物足りなさや家で食べるものとの固定観念に縛られただろう。
今は自然体で対応できる。
そんな年頃になったということか。

どんな年頃か。
例えば夜のススキノで待ち合わせをする際の会話。
「じゃあ7時にロビンソンの1階のベンチのあるところで」
「ロビンソンって、いつの時代のこと言ってんの?
 ヨーク・マツザカヤでしょ」
「そだね」
そんな年頃だ。



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