ADMIN TITLE LIST
Selected category
All entries of this category were displayed below.

「十勝には、これといったラーメンがない」
帯広に住む前も、帯広に住んでからも、そういう話をよく聞いた。
確かに各種の媒体で、十勝のラーメンを取り上げることなどないし、
「十勝に住んだら、あそこのあのラーメンをぜひ食べてほしい」と
リコメンドしてくれた人もいない。

ところが、実際帯広に住んでみると、ラーメン店がよく目に入る。
冷静に見ても、豚丼店よりは多い。
帯広市内だけではない。
十勝管内の町村に出かけると、
ちょっと気になる店構えのラーメン店がいくつもある。

そういうわけで、地味に外でラーメンを食べている。
月に3杯くらいなので、語れる域にはない。
しかし語ってしまおう。
帯広市内のラーメンは別途やるとして、
今回は十勝管内のラーメンについてリポートさせていただく。

                   ◆

十勝には、「これが十勝のラーメン」という特徴的なものはない。
ざっくりいえば、昭和の時代からある札幌ラーメン的な味の店が多い。
平成の札幌ラーメン的な味(純すみ系、月見軒、けやき等)には
出会っていない。
それはそれでいい。
気持ちのいい雰囲気で、美味しいものが食べられれば、
昭和でも平成でも、どちらでもいい。

帯広市の東隣にあるのが幕別町。
幕別町の札内(さつない)は帯広駅から5kmくらい離れていない。
そこにあるのが、福亭(ふくてい)
福亭・店
少し多めに飲酒した翌日は味噌ラーメンを欲する。
訪問した日はまさにそういう日だった。
店に向かう道中、頭の中は麺でいっぱいだった。
聴いていたFMレディオから、「麺アットワーク」の曲が
流れてきて、気分は盛り上がった。

で、味噌ラーメン(800円)だ。
幕別・福亭
豚骨ダシのまろやかなコクのあるプースー。
すっきりとした甘味もある。
何かが強く出過ぎていないため食べやすい。
麺が固めなのも嬉しい。
もやしとタマネギもプースーにうまく馴染んでいる。
チャーシューは好みが分かれるかも。

要はちゃんとした味噌ラーメンなわけです。
美味しかったと素直に言える王道ラーメンである。
日曜日の昼に訪問したが、次から次に入れ替わりお客さんが来ていた。
回転が早い点もよろしいのではないでしょうか。

                      ◆

続いては、池田町の「再来」

いいです、この飾り気の無さ。
再来・店
仕事で池田町に行く際、その数日前から同行者に対し、
「昼食は再来でラーメンを食べたい」と懇願。
訪問が実現した。

帯広のコミュニティFMを聴きながら池田町へ向かう。
私の頭の中は、この日も麺でいっぱいだった。
そのため、レディオからビートルズの「イン・マイ・ライフ」が
流れてきた時、ビートルズを流すなら、
「タックス麺」や、「プリーズ・ミスター・ポスト麺」にしてくれないか
と思った。
同行者にこの気持ちを伝えたかったが、
ビートルズと麺を掛け合わせた、この素晴らしいロックダジャレに
ついて来られる音楽経歴の持ち主ではなかったため、
心の中で思うだけだった。

で、みそラーメンだ。
池田・再来
味噌の味が濃いっす。結構強烈だ。
ザ・味噌のラーメンだ。
もやしの量が多い。
麺は太くやわらかい。
ある意味、昭和の味をそのままに、という感じだ。

地元にあるべき味だと思う。
帰省してこのラーメンを食べたら、ああ帰ってきた、という気持ちに
なりそうな、そんな気がする。
平日の昼時、作業員ルック7割、スーツ3割で満席だった。

                     ◆

次は音更町の「藤」
音更町は帯広市の北側に隣接している。
このお店は、帯広駅近くの自宅から自転車で30分程度の距離だった。

この日も私の頭の中は麺でいっぱいだった。
ペダルを踏む私のi-podから聞こえてきたのは、
ルースターズやザ・モッズ。
そう、麺タイ・ロックだ。

そんな性急な激しいロックを聴いているうちにお店に到着。
塩ラーメン(730円)を食す。
音更・藤
十勝で初めての背脂がオンしているタイプ。
なのに、実にあっさりしている。
そして、きちんとしています。
繊細な味です。
雑味がなく、飽きがこない。
整理されていると同時に洗練されている。

これは、地元のラーメンっぽくない。
変な言い方だが、都会のラーメンっぽい。
飲んだ翌日タイプでもない。
行儀良く食べたいタイプだ。
大人のファンがたくさんいると思う。
これを食べる前に、麺タイ・ロックを聴いていたのはミスマッチだった。
リチャード・クレイダー麺の曲が似合いそうな味だ。

                      ◆

最後は広尾町の「鈴や」というラーメン店。
ここは、帯広に住む前から気になっていた。
広尾町と大樹町の中間の殺風景なところに店がある。
そこにあるのは、国道と自然とこの店だけ。

普通ならば、明らかに入りにくい。
というか入ってみようと思わない。
しかし、2年前に初めてここを通った時、
なぜか車がたくさん駐まっていて、気になる店ではあった。

今年4月、帯広に住み始めてすぐの時期に広尾町へ行った際も、
この平凡な田舎道にぽつりとある店の前にはたくさんの車。
これは美味しいに違いない。

5月に訪問がかなった。
こってり醤油ラーメン(750円)を食す。
広尾・鈴や
すごく美味しいです。
表現するのが難しい。
インパクトがあるわけではない。
ダシがいい具合に抑制されていて、
旨みとなってアウトプットされている。
普通っぽいかと思いきや、奥行きがあり、旨みを最後まで逃さない。
食べ進むほどに、違いを感じさせる。

ラーメンに特に興味がない方は、「普通」としか思わないかもしれない。
ところが、この見事なバランス感はなかなか味わえるものではない。
わかりやすい特徴がないため、大ヒットするタイプではないが、
地方の、しかも末端ともいえる地域にあるラーメンとしては
珠玉の作品だと思う。

ブルースさえ感じさせる味だ。
ブルースとラーメンが好きな人は、これを食べたら、
マディ・ウォーターズの「フーチークーチー麺」を聴きたくなるだろう。


スポンサーサイト

今回は、私が選ぶ「2013・ラーメン・オブ・ザ・イヤー」。
年々、外でラーメン食べる回数が減っている。
それだけならまだしも、「これは美味い!」とエキサイトするような
感受性も鈍くなっているようだ。

決して嫌いになったわけではない。
好きなことには変わりない。
心身の老朽化によって、受け入れ体制が弱くなったのだ。
心身のインフラを更新する必要がある。
しかし、これは自然な流れでもある。
無理するな。
下降曲線に抗うことなく、いい付き合い方をしていけばいい。
その方が長続きする。

このブログを開始してから、毎年、ラーメン・オブ・ザ・イヤーを
実施してきたが、2012年版はやらずに終わってしまった。
その最大の理由は、ニューカマーが候補に挙がらなかったからだ。

「ラーメン・オブ・ザ・イヤー」とはいえ、
単純に美味しかったラーメンを並べるのではなく、
時代背景というか、その年だからこそのニューカマーの存在
というのが肝になる。

仮に「2012・ラーメン・オブ・ザ・イヤー」をやっていたら、
「彩未」、「菜々兵衛」、「佳」で決着しただろう。
そこのラーメンがすごく美味しいことはもう十分わかっています、
という3店である。
2012年とか単年ごとにランクするレベルではありません、
という、いわば対象外、言い換えれば殿堂入り状態の店である。
それをあえて、「2012・ラーメン・オブ・ザ・イア」などと、
独りよがりに銘打ってやるべきか。
そんな葛藤の中で、結局やらずに終えた。

その葛藤は残しつつ、独りよがりもそのままに、2013年は復活してみた。
2013
年に食べたラーメンで特に印象深かった3作品。
よろしくどうぞ。

■麺eiji平岸ベース(札幌市豊平区平岸2条11丁目、西友の裏)
2013_eiji
つけ麺(
800円)

ここのラーメンがすごく美味しいことはもう十分わかっています、
単年ごとにランクするレベルではありません、
という店をいきなり登場させてしまった。
数行前に書いたことは何だったのか。

夏の終わり日曜日、3年ぶりくらいに訪問した。
やっぱり美味い。というか、素晴らしい。
一口食べて、「ああ、やっぱり格が違うわ」と簡単に感嘆した。

スープのインフラ整備が完璧。
足腰がしっかりして安定している。
もーすー的に言えば、白鴎みたいなものだ。
一口目の当たりはまろやかなのに強烈。
麺のつや、堅さ加減も絶妙で、隙がなく、しばし押しまくられる。
肉系ダシと魚系ダシのバランスが良く、全く飽きない。
気づいたらまわしを取られており、あっさり寄り切られた感じだ。
まさに、ごっつぁんでしたの横綱相撲。

私が訪問した時は、ずっとローリング・ストーンズが流れていた。
ベスト盤には収録されない60年代の曲が立て続けに聴こえてきて
とても心地よかった。
それも含めていい時間を過ごせた。
本物だな、と改めて思う逸品だ。

■麺や白・本店(札幌市東区本町2条3丁目、環状通沿い)
2013_麺や白 
みそラーメン(700円)

苗穂に住んでいたロック知人、大山氏が、
地元、別海町へ帰ったのは1年前のこと。
マキシマム・ザ・ホルモンやONE OK ROCKのファンであった彼が、
一番好きだと言っていたのが、「麺や白」のみそラーメンだった。

私の自宅から徒歩20分くらいの場所にある。
このくらいの距離にあると、逆に足が向きにくいのはなぜだろう。
昼の11時から深夜3時まで営業していることも欲求を刺激しない。
つまりは、いつでも行けると思うからなのだろう。

白味噌のまろやかなスープ。濃いめである。
甘みが程よく、ほっとする感じの味わい。
何か強烈なものがあるわけではないが、
嫌味がなく、うちとけやすくフレンドリー。
こうした、ひっかかりのないラーメンには意外と出会えないものだ。

麺が固めなのも良かった。
だらだら感がなく、きりっとしている。
中井貴一っぽい。
派手さはないが、きちんと味噌ラーメンという役を演じている。
注文してからラーメンが出てくるまでが非常に早いことも
申し添えておきたい。
余談だが、映画「プリンセス・トヨトミ」の中井貴一は好演だった。

■175°DENO(札幌市中央区南1条西6丁目)
2013_175°DENO
東急ハンズ前の電車通りと大通りの間の味気ない仲通り。
古めのビルの1階。
狭い通路を奥に進むと現れる小さな店。
担々麺の専門店である。
店名は、「175度デノ」と読むらしい。

2013年に食べた麺類の中で最も衝撃的だったのが、
メニュー表示どおりに正確に言うと、「担々麺・汁有り・しびれる」。

スープはコクがあるのにくどさがなく、すっきりとしている。
麺もすこぶる良い。
麺臭さがなく、スープと非常にマッチしている。
これほどスープと麺の相性がいい担々麺は、これまで出会っていない。

これだけでも十分に美味しいのだが、やはり特筆すべきは、四川山椒。
うなぎに振りかける山椒とは全く違う。
なんだかよくわからないが、しびれるのだ。
辛いのではない。
びりびりして、じーんとくるのだ。
マイケルジャクソンの代表曲、「ビリージーン」を聴きたくなるほどだ。
それでいて、さわやか。
わけがわからないが、どうにもこれが旨く、クセになる。
中毒になりそうな刺激である。

担々麺を食べているというより、吸い寄せられている感覚になり、
気づくと、麺もスープも完食。
やや量が少なめなのも功を奏し、最後まで美味しいまま完結できる。
余韻も大きく、心の中にエンドロールが流れる。

ちなみに、「すごくしびれる」というメニューも食べたが、
ほんとに、すごくしびれた。
辛さはそれほどではないが、とにかくしびれまくる。
「これ食べて大丈夫なのか?」と考えてしまうほどの刺激だ。

食べ終わったら、もうしばらく担々麺はいらないな、と思うが、
10日も経てば恋しくなってくる。
トッピングされている海老も美味。
日清のカップヌードルに入っている海老が、さらに旨みを増した感じ。

前半は驚き、中盤は夢中になり、最後は完成度の高さに満足。
飛距離もすごいが、テレマークをきちんと入れたジャンプのようだ。

                  ◆

「ラーメンは好みだからなあ」という言葉をよく聞く。
事実、10人が10人とも美味しいというラーメンはないだろう。
おそらく、10人のうち7人がマルならば、かなり美味しい部類だろう。

ただ、「好みだからなあ」というものは、ラーメンだけではない。
というか、世の中のほとんどのものが好みである。
音楽、腕時計、カーテン、車、ライター、洗剤、ボールペン。
目にするほとんどのものは、人によって相当好みが違う。
なのにラーメンばかりが好みを強調される。
なぜなのか。
それは考えない。
疑問だけ示して、あとは放置だ。

「好み」といえば、オリンピックのメダルに関する表現で、
ずっと気になっていることがある。
今回のソチ五輪に出場する選手の多くは、「金メダルを目指す」と
正々堂々と言う方が多いなと好印象を持っている。

ただ、一部のフィギュア陣などは、「金メダル」と言えばいいのに、
「いい色のメダル」や「表彰台の一番高いところ」などと言う。
何か気持ちが乗らない。
ぼやかし感というか、すかし感というか、
覚悟が見えず本気な感じがしないのだ。

そういう私も、プロはロープー、汁はルーシーと、ほぼ100%言うし、
「つゆ」の場合は「ゆーつー」、「U2じゃないか!」というくだりまで
できあがっている。
私もまるで覚悟はない。
しかし、本気で言っている。

テーマ:ラーメン - ジャンル:グルメ


久しぶりの食べ物記事である。
1年3か月ぶりくらいではないか。
これほどに間が空いたのは、
震災後、被災地と離れたこの地で、
のほほんと食べ物記事を書くことにためらいや抵抗があったことや、
地元の食べ物について勝手に私見を語っていいものかという迷いが
以前に増して大きくなっていたことによる。

しかし、のんきに、だらだらと、色々考えた結果、
原点に立ち返り、素直に「美味かったねぇ」と思えたものを
応援の意を込めて取り上げていけば、
変な罪悪感もなくなるだろうという結論に達した。

そこで今回は、完全に時機を逸してはいる感はあるが、
私が選ぶ「2011・ラーメン・オブ・ザ・イア」をお送りさせていただく。
対象作品は、2011年中に私が実食したラーメンである。
その中から特に心を動かした4作品をチョイスさせていただいた。
作品と呼ぶしかないほど素晴らしいラーメンばかりだ。

■えびそば一幻(札幌市中央区南7条西9丁目南7条ビル1
えびそば/えびしお・そのまま 
えびそば・えびしお・そのまま・太麺/750

2011年の札幌では、えびをはじめ、甲殻類系スープが
大きく飛躍、普及した1年だった。
そのトレンドに私ものっかった。

このえびそばは非常に美味しかった。
えび味がぐっと迫ってくるのだが、臭みがなく上品で、
濃いのに、後味がすっきりしており、完成度の高さに感動した。
見た目も味わいも本物感というか、高級感がある。
スープがきちんと熱いのもいい。

2011年中に4回も訪問してしまった。
とある冬の土曜日、開店10分前に行ったら、
20人くらいが外で行列を作っていたことがあり、
また、平日の夜8時頃に行ったら、
5、6人が着席待ちだったこともある。

なお、えびそばは、みそ、塩、しょうゆの三味があり全て食したが、
塩(えびしお)が最も好みだった。
ただ、独得の強さのあるスープであるため、
美味しいからといって、短期間に立て続けに食べると
飽きが生じるかもしれないので注意。
一度食べてしばらくすると、強烈に食べたくなる日がくる。
それが相応しい日だ。それまで待つことの意味は大きい。

■麺のひな詩(札幌市中央区北3条東3丁目 西向き
麺のひな詩/えびどろ 
えびどろ(正油)700

またしても、えび系スープのラーメンである。
これはもう、一般的なラーメンの概念を超越している。
スープはまさに品名のとおりどろどろ。
ライスにかけてもしみていかない。ほぼ、あんかけである。
実際、小ライスをオーダーし、中華丼的に食べられる。
これもまた実に美味い。

前出の「一幻」に比べれば、いい意味でジャンキー。
食べていて楽しくなるようなワンダーワールド感覚なラーメンである。

なお、余計なことかもしれないが、いつ行っても混んでいない。
これほどに奇抜で強烈で、極めて美味しい作品を提供しているだけに
なんだかもったいない気がする。
油そばもなかなかの美味であり、他のメニューも高水準だと思う。

店の場所が、一般的にはマイナーなところにあることや、
駐車場が1台分しかないこともネックになっているかもしれない。
場所は、いわゆる「創生川イースト」である。
メディアは、創生川イーストが盛り上がっていると言う。
そういう情報を目に、耳にするたび、
それは南1条から南3条のイーストに限った話で、
北1条以北のイーストは以前のままなんだぜ、と叫びたくなる。
実態をきちんと伝えてほしいぜ、ともどかしくなる。
だから私はここに記しているのだ。

踊らされてはいけない。
踊りをやめた後の虚しさに苦しむぜ。

■風来堂(札幌市豊平区豊平89丁目3-20 三真ビル1F
風来堂/中華そば・しお
中華そば・塩味/680

店は微妙なストリートにある。
ほぼ平岸街道沿いなのだが、「ほぼ」というのが厄介。
平岸街道からすぐそこに見えるのに、
難しい一方通行のせいで、遠回りをしなければ店の前に行けない。

大学生だった25年前、この近くに住んでいた。
当時、このお店の隣りは引越屋で、
大学在学中、私が最もバイトをしたところだった。

魚ダシの旨みが上品。
かなり手の込んだスープだと思われ、
丁寧な作業をしていることが伝わるような味わい。
やさしい丸みがありつつ、きりっとしている。
女優もそういう感じがいい。

■超星(札幌市東区北11条東5丁目 西向き
超星/豚骨ラーメン
豚骨ラーメン(細麺)650

直球の豚骨ラーメン。
ただの直球ではない。
長身の外国人投手が上半身の力で投げる初速の速いボールではなく、
下半身をしっかり使い、球離れが遅く、
バッターの近くで伸びるボールのようなスープである。
実に質の高いスープだと思う。

とにかく豚骨ダシの抽出感が良い。
臭みがないのにコクが強く、気持ちの良いパンチがある。
身体がやや弱っている時に食べるには危険な濃さながら、
マイルドさも兼ね備えているため、
キャンディーズ的に言えば、「やさしい悪魔」のようである。
これに比べると、九州系の豚骨ラーメンはあっさりしていると感じる。

気になるのは、いつ行ってもあまり混んでいないこと。
場所の微妙さが影響しているのは間違いない。
東区の街寄りの位置にあり、近くにショッピングセンターもあるが、
いかんせん目立たない仲通りであり、
飲食店などあるわけないだろ的なストリートである。

いつから日ハムのファンなのかと聞いたら、
北海道移転の時からではなく、
かといって70年代の大沢親分が監督の時代からではなく、
下柳が主戦投手だった頃からとか、上田監督の頃から、
と言われたような微妙さが、この通りにはある。

駐車スペースが狭く、また、のぼりと電柱と段差のせいで
駐車しにくいことも、なんとなく影響しているように思える。
どうしても食べたければ、どういう環境であれ食べに行く、
という強い心を持ったラーメン人間は多くいるが、
そうでない人はそれとは比較できないほど多い。
それが現実だ。
せっかく見事なラーメンを提供しているだけに、
こういうことが影響しているとしたら残念。

私の髪を切ってくれる方に、この店をオススメした。
彼は二度行ってみたという。
ところが二度とも閉まっていたという。
火曜日が定休のようだ。
その日、イオンでは火曜市をやっていることを多くの人が知っているし、
知らない人も多くいる。

テーマ:北海道のグルメ - ジャンル:グルメ


今回は、私が選ぶ「2010・ラーメン・オブ・ザ・イア」。
2010年中に実食したラーメンの中から、
ベスト10杯をチョイスしたものである。
順位をつけるなど、おこがましいが、
あくまで私の好みであり、主観にすぎないので
ご容赦いただきたい。

2010年は、2008年2位、2009年1位だった、
月寒の「佳」のラーメンを食べていない。
二度、店には行ったが、いずれも混み過ぎにより断念。
また来れるだろうと思っているうちに2010年は終わった。
このことを象徴するかのように、トップ3は、
過去2年にランクインしていない店である。

昨年から、次第に、ラーメンを食べたいと強烈に思うことが
減ってきたと感じている。
年齢のせいもあるだろうし、
酒と疎遠になったことにより、「飲んだ翌日の昼のラーメン」という、
最もラーメンを欲する状況が激減したのも影響しているだろう。

そうしたこともありつつ、順位は、安定感と意外性が
大きなポイントになっているように思う。
それと、そのラーメンを食べた時の体調と精神状態が
大きく作用している。
このように極めてプライベートな感覚で選んだ10店であることを
ご理解いただければと。

それでは、どうぞ。

■第1位 いせのじょう
 (札幌市白石区菊水1条1丁目 仲通り)
 正油味ラーメン(500円)
2010-1 いせのじょう
肉系ダシと魚介系ダシのバランスが良く、

あっさりしているのに深みがあり、
何よりいいのが、親しみのある甘みの加減。
縮れ弱めの白っぽい麺も、人懐こさがあって美味しい。
駐車場なし、場所難し、店狭し、落ちつけない。
それでも食べたくなる、優しくも、きりっとした味。

■第2位 侘助
 (札幌市東区北21条東16丁目 コープ隣)

 しおラーメン(680円)
2010-2 侘助
いつからか麺が変わったのだろうか。

以前は、ソバっぽい麺で、もう少しラーメン側に寄せてほしいと
思っていたが、きりっとストレートな麺に進化したような。
そして、何よりスープの質が高い。魚ダシの出方が素晴らしい。
気骨で品がある、こういう塩スープを提供している店は道内にないのでは。
ラーメン店を多く食べ歩いている人達に支持を得そうな本格派だ。

■第3位 寅乃虎
 (札幌市中央区南5条西24丁目 西25丁目通沿)
 二の虎(750円)
2010-3 寅乃虎
すっきりしたスープカレー味のラーメンで、

馴染みやすく、食べるほどに引き込まれていく。
カレー味のラーメンで、わだかまりがなく
素直に美味しいと感じながら食べ終えたのは初めてかもしれない。
麺との絡み具合が絶妙で、麺を食べさせるためだけに
生み出された、貴重なカレースープであると言ってしまいたい。

■第4位 けせらせら
 (札幌市北区太平7条5丁目 東8丁目篠路通沿)
 つけ麺・醤油(750円)
2010-4 けせらせら

味、量、値段、対応を総合的に考えると、

やはりこの辺りにはランクしておくべき重要な店である。
濃厚豚骨魚介スープのつけ麺としては、
強烈系というよりは、ややマイルド寄り。
札幌北東部でオススメのラーメン店は?と聞かれれば、
こちらの店を最初に口にする話。それは間違ってはいない。

■第5位 黒帯
 (札幌市北区新琴似6条16丁目 仲通り)

 味噌らぁめん(820円)
2010-5 黒帯
ザ・サッポロラーメンとでも言うべき王道の強さがある。

しっかりと作り込まれた感じが、スープに凝縮されており、
実に完成度が高いラーメンだと思う。
ふと、ルイ・アームストロングの「素晴らしきこの世界」が
流れている場面に出くわすと、すごくいい曲だと思う感じが、
このラーメンにはある。ちょい高いが。


■第6位 あらとん北大前店
 (札幌市北区北15条西5丁目 北大通り沿)
 つけそば・醤油(780円)
2010-6 あらとん 

昨年夏に北大前が開店。
こちらは中央市場にある本店のような激しい行列はなく、
思いのほか、あっさりと着席できる。
それがなぜか物足りなくも感じるが、対応も雰囲気も本店より良いと
感じるし、何よりつけ麺の強靭さと安定感は別格。
やはり札幌屈指の濃厚豚骨魚介スープ+極太麺のつけ麺である。

■第7位 マルエス食堂
 (札幌市東区北23条東1丁目 仲通り)
 味噌ラーメン(600円)
2010-7 マルエス食堂
そんなにラーメンを食べたい気持ちでもない時に、なんとなく訪問。
気づいたら、夢中で麺をすすり、プースーを飲み、完食していた。
オーソドックスな味ながら、さりげなくポップな旨みがあり、
結構色々と詰まってるのに、
それを表に出そうと
ガツガツしていない感じも良い。
味はベーシックながら、店構えは非常にユニーク。

■第8位 綱取物語
 (札幌市白石区菊水3条3丁目 仲通り)
 綱取味噌(750円)
2010-8 綱取物語
相変わらずスパイシーさが際立ち、濃厚ながらシャープ。
札幌でオススメの味噌ラーメンは?と、本州の人に聞かれたら、
第一に思い浮かぶのは、こちらの店だと思う。
2009年3位。今回順位を下げたのは、
お店のせいでも、ラーメンのせいでもない。
私がこの味に慣れてしまい、衝撃度が弱まったせいだ。すみません。

■第9位 一番
 (小樽市稲穂3丁目 国道5号線沿い)
 味噌(750円)
2010-9 一番
10年ぶりくらいに食べた。
かつての、納豆+ニンニクのような強烈な味ではなくなったが、
土台がしっかりした密度の濃いスープは健在。
懐かし加算もあり、トップ10入り。
甘みを感じるキャッチーな口当たりだが重厚感があり、
いい意味で、「しばらくラーメンはいいわ」という気持ちになる。

■第10位 一粒庵 
 (札幌市中央区北4条西1丁目 ホクレンビルB1F)
 みそラーメン(750円)
2010-10 一粒庵

美味しいと思う。
味噌が高級っぽい感じがして、味噌の味そのものが美味しい。
堅めで縮れの強い麺もまた、高級な感じがする。
ただ、「美味いラーメンを食ったぜ」とストレートにハッピーにならない
相性の妙がある感じがして、なんかすいません。
雰囲気のせいだろうか。間違いなくレベルは高いです。

   ◇       ◆       ◇

2010年の札幌のラーメン・ムーブメントの象徴ともいうべき、
いわゆる二郎系のラーメンは、ランクインしなかった。
年齢のせいか、相性の問題か、
目に見える形でアピールされるダイレクトな強烈さが、
食べている途中で飽きにつながるというか、なんかすいません。

なお、ほかにランクさせようか迷った店は、
「春一番」と「めんや東山」だった。
しかし、両店とも、移転したのか、閉店したのか、
現状が微妙に不明なため、見送らせていただいた。

2010年も、たくさんのラーメンに楽しませていただいた。
これだけの素晴らしいラーメンを作りだし、
しかも業としているのは、すごいことだ。
改めて感謝と敬意を表します。
2011年も、たくさんの美味しいプースーに出会いたい。

テーマ:ラーメン - ジャンル:グルメ


久し振りだ。
しばらく更新を怠っていた。
あれやこれやがあり、なかなか落ちつけず、
出来事や心情を言葉にしてキーボードで打ち込み、
狭い世界とはいえ、それを公表してしまうのは、
なんともヘヴィな作業に思えて、
なかなかパーソナル・コンピュータに向かうことができなかった。

しかし、ついに、トゥナイト今夜は、キーボードに向かった。
何かが一段落したわけでもなく、
伝えたいことが生じたわけでもない。
下水道に流れていくだけのような日々のままでいいのかと、
少し不安になっただけだ。

24日、仕事で東京へ行った。
この1年で6度目の東京出張だ。
毎回日帰りで、ほぼフリータイムは無い状態。
そして、自分でどんなに気をつけても、
事故が起こればどうにもならない航空機の恐怖を背負っての出張だ。

しかし、今回は少し違った。
何が違ったかといえば、1泊2日だったことだ。
翌日の用務が朝早くからだったため、前日入りとなった。
とはいえ、ほぼ普通に勤務を終えてから千歳に向かい、
エアドゥしたため、東京都心に着いたのは午後9時を回っていた。

しかも、東京は連日の晴天により、乾燥注意報の毎日だと聞いていたのに、
その日に限ってどしゃ降りで、時々、ひょうなのか、あられなのか、
氷の粒が雨にまじっていた。
この1年間に6回東京に行ったうち、4回が雨だ。

ただ、今回は一人での出張であり、初日は移動のみであったため、
遅い時間ながらも、ソロ活動をすることができた。
そこで、ホテルに向かう前に、
九段下の「斑鳩」(いかるが)というラーメン店へ。
ちなみに、ここでラーメンを食べたいがために、
宿泊するホテルも、この界隈にしたほど計画的な行動だった。
斑鳩/店
平日の夜の9時30分、かつ、どしゃ降りにもかかわらず、
店の外で3人が行列をなしていた。
それでも10分待ちくらいで着席できた。
そこからが地味に長かった。
ラーメンが出来上がるまでのスピードが遅めで、
店員の方々の動きも、ソフトでスローである。
見た目も口調も、洋服のセレクトショップの店員のようだった。
それはそれで嫌じゃない。
威勢がよすぎる店より、私はこういう感じの方がいい。
斑鳩/らーめん
ラーメンは実に美味しかった。
やや太めで白っぽいストレート麺も、
肉系ダシと魚介系ダシがバランス良くまろやかに出ている感じも、
札幌には、いや、北海道には無いタイプで、
ちょっとした不思議感がありつつ、
このタイプのラーメンを経験してきていないのに懐かしさがあった。


見た目ほどこってりとはしておらず、それでいてしっかりと厚みがある。
旨みが程よくキャッチーなせいか、
夢中で食べ終えてしまったし、
食べ終わってすぐ、まだ食べたいと思った。
翌日も食べたいとさえ思った。
誤解を恐れずに言えば、
山岡家のラーメンをあっさりと品良くしたような感じだ。

ただ、札幌だと、このタイプはなかなか難しい。
札幌の人気ラーメンは様々あれど、マクロな傾向としては、
ダシよりコク、品よりインパクトだろう。
かつて札幌に出店していた「支那そばや」や、
かつて小樽に出店していた「池袋大勝軒」が、
いつもすぐに着席できたことからもわかる。

翌朝は快晴だった。
仕事先まで地下鉄で5駅あったが、1時間近く歩いて向かった。
有意義なソロ活動だった。
無事、仕事を終え、予定のエア・ドゥになんとか間にあった。
飛び立って間もなく、遠くに富士山が見えた。
20110125羽田
航空機の中にいるときは、常に事故への不安感がある私は、
津軽海峡を越え、苫小牧の夜景がみると、いつもほっとする。
次第に高度が下がり、雪が目視できるようになると、
「北海道がいいわ、やっぱり」と思う。
早く雪道を歩きたい気持ちになる。
日帰りでも、そう思う。

今週も忙しいし、来週は、また東京日帰りがある。
しかし、それを越えたら、ライブがある。
2月10日(木)、ライブに出演する。
久し振りに、アコースティック・ギターでのソロ出演だ。
全曲、カバー曲で挑もうかと考えている。
そのあたりの詳細は次回に。
そんなに間を空けずに更新するぜ、してみせるぜロック・ミー。

テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記


古いパソコンに入っていたデータが復旧した。
パソコン専門店「ドスパラ」店員の経験と技術が、
データ取り出しを実現させた。
過去のデータを消失したことで、けっこう憂鬱な気分になっていただけに、
結局は諸々で2万円近くかかったが、ほんとに良かった。

パソコンが故障し、当初は大手電機店へ持ちこんだ。
しかし、話していくうちに、意思疎通に不安をおぼえ、
こじれる予感がして、店を変えた。

実際、対応、価格、日数など全ての面で「ドスパラ」の方が良心的で、
最初から、こちらの店に持ってきていたら、
もっとスムーズに解決したのかなと思った。
とはいえ、今後に向けて、貴重な経験ともなった。

過去のデータが消失していたことにより、
自ら撮影した写真をブログに使うことができなかった。
その影響を最も受けるのが食べ物記事だった。
写真なしでの食べ物解説では、伝わる度合いが相当低い。

しかし、写真も全て復旧した。
というわけで、今回はラーメン記事だ。
よろしくどうぞ。

■鴇の家/しおらーめん 720円
(札幌市中央区南8条西4丁目 駅前通り沿)
鴇の家/しおラーメン
鶏ダシが嫌味なく、しっかりと旨みを表現している。
塩カドがなく食べやすい。
麺は固めで、スープと合っている。
ススキノという土地柄なので、飲んだ後に食べる人も多いだろうが、
むしろ酒を飲んでいないときに食べたくなるような味に思えた。
美味しいと思います。

迫るようなタイプのスープではないため、
ちょっと記憶に残りにくいかも。
ただ、仮にこのラーメンが、地方で地味な店構えで営業していたら、
大絶賛されると思う。

■熊猫/加里麺 750円
(札幌市東区北24条東1丁目 南向き)
熊猫/店
店名は「パンダ」と読む。
「加里麺」は、「かりぃめん」と読む。
カヒミ・カリィの「かりぃ」である。
加里麺の実態は、カレー味のあんかけラーメンである。

麺は細め。具はとにかく玉ねぎが多い。
カレールーとは違うし、スープカレー味とも程遠い。
なんとも不思議な味である。
おそらくこの味は、ライスと食べるには弱く、
ラーメンスープと合流してこその味だと思う。
熊猫/加里麺
ちなみに、こちらの店は、中華の定食が豊富。
大衆的な優しい味で食べやすく、量も多め。
あんかけ焼きそばは確実に美味しい。
そのあんかけ焼きそばを経験している者としては、
率直に言って、加里麺は無闇な冒険だったような気がしている。

■今人/みそラーメン 700円
(札幌市東区伏古10条1丁目 札幌新道沿い)

店に入ると、「ヘイ・ジュード」が流れていた。
店内を見ると、ジョン・レノンがらみのポスターが複数。
店名の「いまじん」は、やはりジョンに由来するものだった。

以前から、ずっと気になっていた店だが、
ジョン・レノン好きなら、まさか「イマジン」に漢字はあてないだろうし、
漢字をあてるにしても、「今人」はないだろうと思っていた。
ところが、正真正銘のジョン・フリークだった。
今人/みそラーメン
ラーメンは、いたってノーマルな、いわゆる札幌ラーメンだった。
白みそで、ややこってりの優しい味のスープで、
苦みや雑味がなく、飽きずにぺろっと食べられる。
何かが出すぎていることがなく、まとまっているなと。
店名のエキセントリックぶりが嘘のようである。
また、具がすごく美味しいことも申し添えたい。

ジョンの曲だと、冬になると「OH MY LOVE」を聴きたくなる。
なお、この記事は、ビートルズの傑作アルバム「ラバーソウル」を
聴きながら書いた。
「THE WORD」、「RUN FOR YOUR LIFE」など、
ほんとに素晴らしい曲だと思う。

■山次郎/らーめん 750円
(札幌市北区北13条西4丁目 南向き)
山次郎/使用前
いわゆる二郎系のラーメンである。
2010年の札幌におけるラーメン・ムーブメントのひとつが、
二郎系ラーメンを提供する店の増加だろう。
極太麺に、背脂とニンニクがたっぷりの強烈スープ。
そして、もやしを中心にした野菜タワーで彩られている。

札幌における二郎系の中で、最もベーシックのような気がする。
今年は、冬に琴似の「てら」、春に伏古の「ブタキング」、
夏に東区本町の「阿修羅」にて、二郎系ラーメンを食べたが、
こちらが、最もベーシックで食べやすいかも。
山次郎/使用後
もやしの柔らかさは丁度いい。チャーシューは柔らか赤身系で美味しい。
ただ、麺はかなり堅め。
極太ということもあり、「すする」ではなく、完全に「噛む」感じである。
スープは醤油味が前に出ており、塩気が強めか。
ニンニクの強烈さも手伝い、中盤からはちょっときつくなる。
食べ終わった後は、しばらくラーメンはいらない気分になる。

場所は微妙にわかりにくい。
位置的には、秀岳荘の斜め向かい辺りのビルなのだが、
ビルに入って1階の奥に店がある。
道路を歩いているだけでは見つけるのが難しい。
ビルの中に入って確認すべし。
山次郎/店
店内はなんとも雑然としている。
メニュー表があるような、ないような。
というのが、段ボールの裏に「らーめん」と書かれたものが
カウンターの真上の壁に掲示されているが、落書きっぽいため、
信ぴょう性に乏しく、どうしていいのかわからなくなる。
というか、実際、ごちゃついた表記のため、
何を書いているのか、よくわからない。
初訪問ならば、まず戸惑うと思う。

メニューが、「らーめん」しかないからなのだろうか、
オーダーの際は「麺アップにしますか?」(麺大盛りの意味と思われる)と
だけ聞かれる。

そして、ラーメンが出される段階になり、
「トッピングはどうしますか?」と聞かれる。
そう聞かれても、メニューに関して店内に表示されているデータはごく僅か。
しかも落書きチックであり、
トッピングなど全くアイ・ドン・ノーだぜ。
そのため、「トッピングもオーダーの仕組みもわからないので、
なんとも答えようがありません」と、率直に言った。
すると、カウンター席に座っていた客全員が一斉に私をじろっと見た。

土曜日の午後2時に訪問したが、ほぼ満席。
その後も客が途絶えることはなかった。
つまりは人気店である。

皆、訪問は初めてではないようで、オーダーの仕方が慣れていた。
そのため、オーダーの仕組みがわからないと発言した私が
異端派のように映ったのかもしれない。
まあ、慣れてるけどね。

テーマ:ラーメン - ジャンル:グルメ


今回は、全て東区のラーメン店。
年々、他の区にラーメンを食べに行くのが億劫になってきている。
例えば、ラーメンを食べに
西区へ行くのも、小樽へ行くのも感覚は同じで、
極端に言えば、
厚別区へ行くのも、旭川へ行くのも、
面倒さはそれほど変わらない。

今日は嫌味を言われましたわ。
知らんふりして受け流しました。
議論すると、後々面倒なので。
他の区にラーメンを食べに行くより何十倍も面倒なことになるので。
そして私はラーメンをすする。

■阿修羅(札幌市東区本町2条5丁目 環状通沿)
阿修羅/店
今、札幌で次から次に増えてきている、いわゆる二郎系ラーメン。
こちらも、いつからかメニューに登場。
そのメニューは「小阿ッ修」、「中阿ッ修」、「大阿ッ修」と表記されている。
読めない。
なので、メニューを指さしてオーダーした。
すると、「しょうあっしゅ、ですね」と言われた。

小阿ッ修(200g・正油)/780円
阿修羅/小阿ッ修(使用前)
「小阿ッ修」は麺が200g。「小」なのに、結構な量である。
二郎系らしく、麺は極太、ニンニクは相当強烈、スープの味も濃い目。
同じく二郎系の「てら」さんよりパワフルで、
「ブタキング」さんより洗練されている感じがする。
ちなみに、こちらのお店は、環状通をはさんで、
ブタキングさんの真向かいに位置する。

阿修羅/小阿ッ修(使用後)
それにしても、威力があるラーメンである。
威力がありすぎて、また、体調が万全ではなかったこともあり、
麺さえ完食できなかった。
ただ、体調が万全だったとしても、昼食で完食するのはきつい味と量。
スープと麺の強烈さだけではなく、チャーシューも分厚く大きい。
それが2枚だ。私は1枚すら食べきれなかった。

とりあえずもう一度食べてみたい。
というか、「挑戦したい」という表現が適切かもしれない。
その際は、チャーシューは1枚にしてもらおうと思う、エコのため。
二郎系が好きな方は、ぜひ食べてみるべき。
もっと人気があっていい店だと思う。

■拓味(札幌市東区中沼町29-30
拓味/店
モエレ沼公園の東側、それほど住宅があるわけではないところに、
目立たず、ひっそりとある店。
昼間でも、うっかりすると、見落としてしまいそうなほど。
それでも、きちんとお客さんが来て、適度に回転する。

拓味/つけ麺(しょぅゆ)
まず、つけ麺(しょうゆ)790円。
麺は、一般的なサッポロラーメン。
普通なようで実は、麺臭さがなく、歯ごたえが良く、
配慮されている麺との印象を持った。

つゆは、ベースが鶏ダシなのでしょうか。
あっさりしていながら、味は麺によく絡み、
また、粗びき黒胡椒のスパイシーさの加減も良く、美味しいと思う。
ただ、ゴマが多すぎか。途中から、ゴマ味のつゆのように感じてきた。
ところが、麺に添えられているレモンを絞ると、
これがすっきりとしていて非常に良い。
結局はどんどん食べられ、まだ食べたい気持ちを残して完食。
たまには、こういうつけ麺もいいかも。

拓味/しおラーメン
次に、しおラーメン(680円)。
鶏ダシが、奥深く穏やかに利いている。
魚ダシもほんのり香り、きちんとされているスープかと。
しかし、次第に何かの味が強いように感じてくる。
その正体は、ゴマ油だった。またしてもゴマだ。
麺は、やっぱりいい。
普通なのだが、存在感があるというか。
地味な佇まいも含め、不思議な魅力がある店だ。

■たけ田(札幌市東区北32条東18丁目 仲通り)
たけ田/店
ベタな言い方をすれば、「てつや」さんのラーメンに近いです。
背脂ベイベーは、きめ細かく食欲をそそります。
麺は強い黄色。縮れも太さも普通で、けっこう硬め。
これぞサッポロラーメンたる麺といえる。

しょうゆ/700円
たけ田/しょうゆ
私の味覚では、正油味が強めで、ちょっと苦みあり、に感じました。
見た目も質もよろしいと思いますので、
しょっぱさを抑えて、まろやかさがプラスされれば、
さらに美味しくなるような気が。

チャーシューは大きくて肉厚。ステーキ然としています。
私にはちょっと多いです。
お店の方は、ボクサーだったとか。真摯な対応でありました。
ただ、減量には完全に不向きなラーメンであります。

テーマ:ラーメン - ジャンル:グルメ


先日の土曜日、旭川に行ってきた。
目的はラーメンを食べることだった。
目指した店は、旭川で最も人気があるだろう「ふるき」だった。

これまで食べたことがなかった。
目指したのは初めてではない。
5回近く訪問、あるいは訪問を試みている。
しかし、一度も食していない。
なぜなら、混みすぎていて断念したことや、
午後2時過ぎに行ったら既に閉店したことがあったからだ。

また、留萌に住んでいた頃のこと。
旭川に仕事に行った際、同乗していたE本(イーモト)氏に、
「ふるきに行きたい」と懇願。
しかし、彼から「よしの」に行くことを提案され、
年長者である榎本氏、いや、E本氏の意向に背くことははばかられ、
あえなく断念したこともあった。

その後、札幌に転勤したこともあり、
旭川でラーメンを食べる欲求はなくなっていた。
ところが今年、旭川に住んでいたART(エー・アール・ティー)氏と
職場を共にすることになり、
彼から、ふるきのラーメンの圧倒的な美味しさを何度となく聞かされ、
ことあるごとに、ふるきに行きたいぜ、と吐露していた。

彼は、「土曜日は混むので平日に休みを取っていくべきですね。
それぐらいの価値はありますから」とまで大絶賛。
しかし、なかなか行くタイミングがなかった。
このままでは、彼に対して失礼ではないか。
失礼どころか、軽蔑されるのではないか。
そんな不安にかられ眠れぬ夜があった、かと聞かれれば
そんなことはないのだが、
今年の必修科目と位置づけ、
「ふるきのラーメンを食べなければニューイヤーは来ないぜ」を
スローガンに掲げ、日々を過ごした。
そして機会は巡ってきた。

■ふるき(旭川市緑が丘3条1丁目 仲通り)
ふるき/店
一口スープを飲んだ印象は、「甘い」だった。
ふたくち目は、「濃い」だった。

正直、前半は、味噌の味の強さに、
私の味覚が追いつけない感じがあったが、
食べていくうちに、厚みを感じてくる。
正しく「濃厚」なスープである。

甘くて濃いのだが、スープの奥に、魚ダシを感じるし、野菜的な甘みを感じ、
雑味なし、苦みなし、そして、実は脂が少なく重たくない。
わかりやすい強烈な旨みの特徴があるというよりは、
土台がしっかりして、見事にまとまっている濃厚味噌である。

みそラーメン/700円
ふるき/みそラーメン
私は、ラーメンに、もやしと玉ネギは、あまりなくてもいいと思っており、
というか、全く入ってなくてもいいと思っているが、
この濃厚スープは、もやしと玉ネギがないと対峙できない。
ちなみに、具はクセが全くなく、全て美味しい。

は細めで、ほんの少し縮れた、いわゆる旭川麺
スープにしっかり絡むが、柔らかめで、
堅い麺が好みの方は、ぼんやりしている、というか、
はっきりしない感じを持つかもしれない。
 
この日は13時30分到着で、席に座るまで30分待ち。
14時10分頃には、暖簾が降ろされた。

店のすぐそばには、プラタナス並木が立ち並ぶ「ロマンティック街道」と
呼ばれる通りがある。
葉は黄色く色づき、プラタナスのトンネルのような状態になっていた。

その始点、というか、終点に「ザ・さんくろうど」という菓子店がある。
ここの黒糖饅頭(正式品名は「釜蒸し蔵」)が大好きである。
5個買い、店の駐車場で2つ食べてしまった。
生地はしっとり柔らかめながら、しっかり黒糖の甘みがあり、
あんがあっさりしているのが、たまらなく良い。
世界で一番美味しい黒糖饅頭の座は揺らぐことはなかった。

ふるきのラーメンを食べるという念願だった目的を達成。
食べる目的だけで出かけた小さな旅の帰り道は、なぜか寂しい。
次の目的がないからだろうか。
しかし、そんな寂しさも、ちょっと好きだったりする。

以下、今年訪問した、札幌以北のラーメンをどうぞ。

■つるや(旭川市4条通19丁目)
つるや/店
今年、旭川では、もう一軒、「つるや」のラーメンも食した。
夏に留萌でライブをした翌日、塩狩峠を訪問した帰り道、
こちらに立ち寄った。
午後1時過ぎだったが、行列があり、着席まで10分くらい待った。

正油ラーメン/680円
つるや/正油ラーメン
油膜のできた熱々スープは、魚ダシが品良く、
少しだけ焦がし気味なところも含め、
正統派の旭川ラーメンという感じ。
もちろん麺は、細めで緩い縮れの、もそもそ系。
やりすぎず、きれいにまとめ、完成度の高いラーメンだと思う。

あとは好みの問題。
魚ダシも肉系ダシも、もう少し押しが強くてもいいかなと。
しかし、これがベストバランスなのかもしれないし、
いずれにしても、積み重ねというか、伝統のようなものが、
しっかり味に反映されていると思う
ちなみに、チャーシューは脂身が少ないタイプで、かなりいいです。

■萌(留萌市五十嵐町3丁目 国道231号線沿)
萌/店
夏に留萌でライブをした日の昼食は、
留萌市内の「萌」(もえ)の塩ラーメンだった。

スープの魚ダシの雰囲気が良い。
魚ダシというより、海鮮ダシといった方が近いか。
肉系ダシの旨みも程よく、あっさりしていていながら、
しっかりと足跡を刻ませるような奥行きがある。
美味しいです。

塩ラーメン/650円
萌/塩ラーメン
麺は、旭川麺のような細さと弱い縮れだが、
それよりはほんの少しだけ太く、そしてポップ。
それが留萌麺なのだ。
本格的というより大衆的な食感で、ちょっと懐かしさがある。

チャーシューは、私が一番好きなタイプ。
ぐるっと巻かれたタイプで脂身は少なめ。
薄目に切られ、味つけ弱め、しかし、肉の旨みはしっかりある。

「萌」のほかにも、「海栄」、「ひさや食堂」、「丸長」など、
留萌のラーメンは、もっともっと評価されていい。
ラーメン・ブロガーなどと呼ばれている人達よ、留萌はラーメンの穴場だ。
これからの季節、吹雪でも行くべし。

■しらかば茶屋(美唄市茶志内3区 国道12号線沿)
しらかば茶屋/店
6月にクロスバイクにて
奈井江町まで行った際、
途中でこちらに立ち寄り、ラーメンと「とりめし」を食べた。
この日は、最初から、こちらでラーメンとりめしを食べようと決めていた。
8年ぶりくらいの訪問である。

久し振りに食べたが、やはり美味しかった。
鶏のダシがすっきりと出た、やや甘めのしょう油味。
苦みがなく、しみるような柔らかいスープである。
また、このタイプには珍しく、最後までスープは熱々である。
ちなみに、ラーメンの単品だと650円。

ラーメンととりめしのセット/880円
しらかば茶屋/ラーメン&とりめし
やはり、こちらでは、とりめしも食べないわけにはいかない。
これまた鶏のダシが、すっきりと、それでいて深く味つけされ、
美唄名物万歳な気持ちになる。

たまにデパートで、「全国うまいもの市」みたいのをやっていて、
実は意外に足を運ぶ私である。
そのような場で、とりめしのような、炊き込み系ごはんを
買って食べてみることがあるが、美唄のとりめしには全く及ばない。
美唄のとりめしは、私にとって、世界一の炊き込み系ごはんだ。

というか、「全国うまいもの市」みたいので買う和菓子や漬け物、
あと、ご当地弁当やラーメンなど色々とあるが、
いつも北海道の店のものの方が美味しいと感じてしまう。
「食」に関して、北海道に足りないのは「ういろう」と「八つ橋」ぐらいだろう。
この二つの和菓子は、ほんとに好きだ。
心から好きだ。
まあ、ロックンロールほどではないが。

テーマ:ラーメン - ジャンル:グルメ


少し前までスポーツ選手や芸能人だった人が、
国会議員になった途端、
何の迷いも、少しの恥ずかしさもなく、
大物議員を「○○先生」と呼ぶ姿を君はどう思う。

どこか不健康な感じがする。
なんだか不健全に見えてしまう。
とりあえず、子供達に真似して欲しくないと思う。

しかし、突然入院をすることになったりなどしたら、
そんなことはどうだってよくなる。
健康を害すると、一方的に日常が奪われていく。

先日、しばらく音信が途絶えていた
当別町在住の知り合いから、
突然メールが届いた。
先日まで、病気により1か月ほど入院していた。
だいぶ回復した頃、外出許可が下りた。
なぜだか無性にラーメンが食べたくなり、
ふらっと、病院の近くにある「かまだや」というラーメン店に入った。
特に期待もしていなかったが、すごく美味しかった。
という内容だった。

この状況はよくわかる。
私も同じような経験がある。
20年前、骨折により入院した時のこと。
初めての外出の際、最初に向かったのはラーメン店だった。

病院から歩いて15分程度のところにある中の島の「すみれ」に行った。
味気ない病院食が続いていたため、格別に美味しかった。
人生において、そう何度も味わえないであろう種類の美味しさだった。
ただ、久し振りの強い刺激に、その後、腹をこわしたことも覚えている。

当別の知人が、ラーメンをすこぶる美味しく感じたということは、
健康になったということだ。
回復して、ほんとうに良かったと思う。
それを記念して、メールをもらった数日後に「かまだや」を訪問した。

■かまだや/ナガハマラーメン 600円
札幌市東区苗穂町4丁目 北13条北郷通沿い)
かまだや/店
事前情報なしに、なんとなく入店するには、ためらいそうな外観である。
暖簾にも、黄色の屋根っぽい看板にも、店名の表示がない。
しかし、「かまだや」という店名だということは以前から知っていた。
何がどうして覚えていたのか、自分でもよくわからない。

メニュー表の中で「オススメ」と書かれていた「ナガハマラーメン」をオーダー。
優しい味で、食べやすく飽きない。
臭みがなく、まろやかな旨みが、さっぱりと表現されている。
確かに、しばらくラーメンを食べていない、ちょっとロンサムな時に、
心の隙間を、暖かく埋めるような何かがある。
派手さはないが、よくまとまっている。

かまだや/ナガハマトンコツ
ただ、前のめりなくらいにラーメンを食べる気が満々だったり、
イライラするほどにガツンとくる刺激を求めている時には不向きだろう。
でも、刺激だけじゃ生きてはいけないだろ。
ラーメンを食べられる幸せをふと感じながら、
なんでもない一日が過ぎていく。
そんな時に相応しいラーメンかも。
なお、品名は「ナガハマラーメン」ながら、
麺は、黄色の中太、やや縮れで、
カテゴリー的には完全に「サッポロ麺」である。


■唐韻/坦坦麺 780円
札幌市豊平区美園4条7丁目 国道36号線沿い)
唐韻/店
店名は「とういん」と読む。
国道36号線と環状通が交差する辺りにある中華料理店である。
歯医者にあった、大人向けのやや高級感のある情報誌に掲載され、
坦坦麺が絶賛されていたことを記憶していたので訪問してみた。

唐韻/担々麺
美味しいです。
これまでに食べた坦坦麺の中で、間違いなくトップ5入りする。

ラーメンではなく、中華料理だと感じさせるところが良い。
ラーメン独特の麺臭さがなく、スープと上手く絡んでいる。

プースーは、甘さ控え目で、くどくなく、
それでいて、密度が濃く、ややとろっとしている。
辛さも酸味もすっきりとしており、
量が少なめなせいもあるが、飽きることなく、どんどん箸が進み、
気づいたら完食・完飲していた。


大衆中華というよりは、本格中華系で、
店内には、中国的な音楽が流れていそうな雰囲気なのに、
なぜかエンヤのような、ヒーリング瞑想系ミュージックが流れていた。

他の料理も食べてみたいと思わせる、静かなパワーのある坦坦麺だった。
なお、駐車場はないかもしれぬ。
その辺りの情報は、誰かのホームページかブログで調べていただきたい。
そこは他人任せでオッケイオーライ。

■hinata屋/つけ麺(300g) 750円
札幌市南区川沿12条2丁目 国道230号線沿い)
hinata屋/店
国道230号線沿い、川沿のラッキーの隣にある。
二郎風のラーメンがあるということで訪問したのだが、
その日はどういうわけか提供をストップしていた。
理由は不明。
なぜかを知りたいと思いつつ、「つけ麺」をオーダーすると、
券売機で買うよう指示され、寡黙に過ごすことを決めた。
hinata屋/つけ麺
ややあっさりめの魚介豚骨スープは、まとまりがある無難な味。
好みとしては、もう少し強さが欲しいところだが、
スープ割りにしたら、非常にしみる和風スープになった。
この雰囲気ならば、しょうゆラーメンも美味しいのではなかろうか。
麺は極太で、縮れが強い。インパクトがある。
麺臭さがなく食べやすい

品出しまでは、ちょっと時間がかかり気味。
また、客さばき的事情もあり、客の回転は良くないかなと。
恐縮です。
失礼しました。

■寅乃虎/とらのこらーめん 二ノ虎 750円
札幌市中央区南5条西24丁目)
寅乃虎/店
スパイシーなカレースープのラーメンがウリのお店。
「二ノ虎」は、あっさりタイプ。
こってりタイプは「一ノ虎」というメニューである。
なお、みそ、しお、しょうゆの三味もメニューにある。

美味しかった。スープまで完食した。
これまでに食べたカレー味のラーメンは、
ラーメンにルーカレーを入れた感じのものばかりで一体感がなく、
カレー味にする必然性に疑問を持っていた。
「二ノ虎」は、しっかりとスパイシーで、
きちんとカレー料理になっていた。
それでいて、スパイシー・テイストの後に、
和風ダシ・テイストが追いかけてくるのは素晴らしい。
寅乃虎/にのとら
麺は中太で縮れが強く、かため。
非常に好みであると同時にスープとの相性も良し。
なお、スープカレー的テイストではあるが、ライスに対するには弱い。
量はやや少なめながら、コンパクトに、きりっと締まり、
後味がすっきりしている点もよろしいかと。

美味しいラーメンに出会うと、嫌なことも忘れる。
美味しくラーメンを食べるためには、まず健康であることだ。
健康であれば、嫌なことを忘れるチャンスが増える。
その一方、不健康になったら、健康になることに集中し、
嫌だと思っていたことは、どうでも良くなるだろう。
というか、嫌だと思っていたことが、愛おしくさえ思うかもしれない。
そう考えると、今抱えている厄介事は、たいしたことじゃないのかもしれないぜ。

テーマ:ラーメン - ジャンル:グルメ


あさって6月11日から、サッカーのワールドカップが始まる。
実感がわかない。
6月14日は日本の初戦。
あと5日なのに、待ち遠しさもわくわく感も小さい。
もちろん試合はライブ放送で見るだろう、と思う。
しかし、ゴキゲンなオファーがあれば、そちらを優先するだろう。
何が何でも試合を見なければ、という楽しい義務感がない。

仮に、ワールドカップと刑事ドラマ「臨場」が
同じ時刻に重なっていたら、「臨場」を見るような気さえする。
ちなみに私が今、その時間に家にいれば必ず見るドラマは、
「臨場」、「ハガネの女」、「女帝 薫子」である。
そんなことはどうだっていい。
どうだっていいが、おれ、まげね。


なぜ気持ちが盛り上がらないのだろう。
私が年をとり、サッカーへの関心が薄くなったからなのだろうか。
なんとなく4年前のワールドカップよりも
世間一般も盛り上がりに欠けているように感じる。

実は4年前も、いまひとつ乗り切れなかった。
その最大の理由は、監督がジーコ氏だったことだ。
名前優先で監督に選ばれたような先入観がぬぐえなかったことや、
戦術や選手起用の面白さみたいなものが見えなかったことが
興味をそいだ。

今回も、なんというか端的に言えば、期待が薄いのだ。
勝ってほしいという強い気持ちが弱いのだ。
仮に、大方の予想通り1勝もできなくても、
何を責めることも、何を語る資格もないだろう。
気持ちは、「絶対に負けられない戦いがそこにある」のではなく、
「負けてもしかたない戦いがそこにある」という感じだ。
ただ、期待が薄い分、初戦に勝とうものなら、
思っている以上に盛り上がりは増すことだろう。

ラーメンも然りだ。
特に期待もなく、なんとなく食べたラーメンが意外に美味しい場合。
逆に、大きな期待を持って食べたラーメンが、
「そんな行列ができるほどのものか?」と思った場合。
満足度は前者の方が明らかに高いが、
冷静に比較すると、後者の方が美味しかったりする。
期待の大小は、ハードルの高低になる。
期待と満足度のバランスは難しい。

ということで今回はラーメン。
6店登場します。

よろしくどうぞ。

■マルエス食堂/味噌ラーメン 600円
  (札幌市東区北23条東1丁目)
マルエス食堂/店
ほんとにここから入るのか?と思ってしまう裏口のような入口。
中に入ると、手作り屋台カフェのような佇まい。
ライト感覚の鼻歌ポップ・ミュージックのようなラーメンが
出てきそうな想像がよぎる。
しかし、実態は、ベーシックな味噌ラーメン。
そして美味しかった。

マルエス食堂/味噌
まろやかなで、後味がすっきりした味噌スープ。
麺も具も、第一印象は「普通」であり、インパクトも弱めではある。
ところが、次第にダシの複雑さや奥行きを感じてきて、
食べていくほどに美味しくなっていく。
無駄に主張していないため飽きさせず、
それでいて、後に引くような旨みが残る。

実は、こちらの店主の方には、この店の隣にある焼き鳥店、
「JAPANESE BBQ KEPPARE」
(ジャパニーズ・バーベキュー・ケッパレ)にて会ったことがある。
ほろ酔い状態で、「こんなオレが作ってるラーメンですよ。
美味しいと思いますか?」と謙遜していたが、
なかなかどうして、ベーシックながら独特の旨みのある
美味しいラーメンだった。再訪するだろう。

なお、ラーメンを食べに訪問した際は、
以前に焼き鳥店で会った人だと気づかれないよう、
帽子+サングラス姿で、ひっそりと過ごした人見知りなオレはロック・ミー。


■ブタキング/豚ラーメン 850円
 (
札幌市東区伏古1条5丁目 環状通沿い)
ブタキング/店
ラーメン二郎のインスパイア系のラーメン。
見た目も、トッピングの種類や表示の仕方も同じであります。
ただし、二郎が醤油スープなのに対し、こちらは味噌味オンリー。

スープは、豚骨白味噌のノーマル札幌ラーメン風。
ちょっと重ためで、中年男子にとっては、後半はきつかったのであります。
麺は極太で、見た目は二郎風。
ただ、極太のつけ麺のようで、スープとの馴染み方に
ちょっと違和感をおぼえました。
先入観と慣れの問題なのかもしれませんが、
もっと良さが出る麺のタイプがあるような気がしました、恐縮です。

ブタキング/豚ラーメン
チャーシューは柔らかめですが、やや筋っぽく感じました。
余計なリクエストではありますが、
型くずれさせるほど煮込んだ方が、
いい意味で荒く、迫力が増すように思えたのであります、恐縮です。

味噌味の二郎系というのは、試みとして素晴らしいと思いますし、
このダイナミックさは、わくわく感をかき立てます。
興味をそそられ、話題性も十分。
ガツンといきたい方にはこたえられないでしょう。

■麺魂/油かすつけ麺 700円
 (
札幌市北区北23条西7丁目 北24条宮の森通沿い)
麺魂/店
つゆは、ダシが弱めでショウガ風味の濃い正油味。

チャーシューのつけ汁テイストに近いか。
つまりは、甘じょっぱい感じ。
海苔の上に魚粉がオンされており、
半分食べたあたりで、それをインしたが、
変化らしきものは、正直感じなかった。

麺魂/油かすつけ麺
麺は中太で、いわば普通のラーメン。
つけ麺の麺は極太、という私の勝手な固定観念のせいで、
なんとなく物足りなさを感じてしまった。恐縮です。
実は「油かす」にそそられてオーダー。
しかし、油かすの食感も味も、あまりよくわからなかった。

ただ、作りは丁寧で、まとまりがある。
たまたま私のわがままな好みと合致しにくい要素があっただけである。
クセはないものの、意外にありそうでないタイプかも。

■麺屋 田中商店/酒蔵ラーメン(味噌) 750円
 (留萌郡
増毛町稲葉町1丁目 国稀の向かい)
麺屋 田中商店/店
銘酒「国稀」の酒かすがインされた味噌ラーメン。
以前に箱入りのものを買って、自宅で食べたことがあり、
インスタントにしては、すこぶる美味しかった。

ゴールデンウィークに
増毛町に立ち寄った際、
酒蔵ラーメンを提供する店が存在していることに驚いた。
その驚きの勢いで入店した。

麺屋 田中商店/酒蔵ラーメン(味噌)
ほんのり酒かす風味が漂う白味噌スープ。
まろやかな甘みは親しみやすく、
それを酒かす風味が、きりっと引き締めており、
バランスもよろしいかと思う。

麺屋 田中商店/しょうゆ
しょうゆラーメン(700円)は、
煮干しなのだろうか、魚ダシが結構強い旭川ラーメンという感じ。
小樽の「初代」のスープの魚ダシをもっともっと前に出した感じ。
酒蔵ラーメンとは全く別物の印象。

十分に地方の名物ラーメンになり得る味である。
地方のラーメンは、麺にこだわりが見られない印象があるが、
こちらの店は、麺がしっかりと立っており、スープとも合っていた。

増毛の街の雰囲気は大好きだ。
海と山のバランスが非常に良い。
「こんな場所にあるの?」的な数々のJR
無人駅も味わいがある。
が増毛町のためにできることは何だろう?と時々考える。
故郷ではないが、故郷っぽい何かを感じさせる街だ。

■ひょっとこ/和風柚子柳麺 700円
 (
東京都千代田区有楽町 東京交通会館B1)
ひょっとこ/店 
6月1日に仕事で東京へ行った。
その時、昼食をとったのが、この店「ひょっとこ」。
東京へ向かう前日から、ここに行こうと決めていた。

JR
有楽町駅のすぐ近くにある東京交通会館の地下にある。
平日の午後1時過ぎに訪問したが、3人ほどの行列があった。
店内はカウンターのみで非常に狭い。
厨房も極めて狭く、1m×5m=5㎡ほどしかなかった。

ひょっとこ/柚子柳麺
一番人気であろう和風柚子柳麺をオーダー。
柚子風味のあっさり塩味スープ。
魚介ダシと鶏ダシがきれいに出ており、
それでいてまろやかで、非常に上質な感じがした。
柚子入りカップそーめんの、良いところのみを抽出して、
すっきりとバランス良くまとめた感じの味ともいえる。

麺は極細で堅め。
ゆで時間が短くて済むせいか、オーダー後4分くらいで出てきた。
スープとマッチした食べやすい麺だった。
その他の具も文句なし。
特にチャーシューは落ち着いた高級感のある逸品だった。

レベルの高いラーメンだと思う。
「東京で美味しいラーメンを食べた」と素直に言える。
ただ、私にとっては、やみつきになるタイプではない。
それと、北海道の人には弱めに感じるかも。
北海道の人は、もう少し輪郭がはっきりしたスープを求めそうだ。
北海道向けではないので無駄な余談だが。

■一番/味噌 750円
 (
小樽市稲穂3丁目 国道5号線沿い)
一番/店 
この店との出会いは、約20年前に遡る。
当時のバンドのメンバーであった
小樽市出身の山中氏が
連れて行ってくれたのが最初だった。

どろっとしたような濃厚な味噌スープは、
炒めたニンニク風味が強いとともに、納豆のような匂いがするなど、
何が入っているのかわからないような複雑な味で、
好き嫌いがはっきりするタイプの、すごいラーメンだった。
私はその強烈さに魅了され、平成10年頃までは、
年に一度は食べていたと思う。

その後、知らぬ間に店はなくなり、
知らぬ間に、以前から少し移動した位置に、
リニューアル・オープンしていた。
以前の店のような、怪しい古さや薄暗さや、
充満したニンニク豚骨の匂いは消え、小綺麗になった。

先日、自転車で小樽へ行った際に訪問。
作り手の方は変わったが、独特のとろみは健在。
ただ、魅力的でもあった怪しい香りは消え、
かなり洗練された感じがした。

一番/店
なんというか、正統派濃厚トンコツ味噌ラーメンといった感じで、
まろやかな旨みがあって、真っ当に美味しかった。
味は良くも悪くもまとまったが、
そこらのラーメンに比べれば、かなり濃厚で強烈。
高血圧の方は、血管へのダメージは少し気にした方がいい。
麺は、かつては、ほぼストレートだったが、
現在は、中太で縮れ普通。まさにベーシック札幌ラーメンである。

一番のラーメンを教えてくれた山中氏は現在東京在住。
新・一番のラーメンは食べただろうか。
天狗山は今日も小樽を見守り、

第三埠頭には潮風が吹き、
都通りは、いい感じで閑散としている。

テーマ:ラーメン - ジャンル:グルメ



| HOME | Next

Design by mi104c.
Copyright © 2017 トゥナイト今夜もRock Me Baby, All rights reserved.