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T字路s(ティージロス)のライブを観に行った。
T字路sの存在は昨年後半に知り、
今最も生で観てみたいミュージシャンだった。

私がセミアコを弾くようになったのは、
T字路sの伊藤さんがエピフォンのフルアコを弾いていることが
少なからず影響している。
漠然とセミアコが欲しいと思っていたときにT字路sを知り、
セミアコ願望に輪郭ができた。

今月、道内では初のT字路sのワンマンリサイタルツアーが組まれた。
当初は8月14日の長沼町でのライブに行く予定で、
チケット取り置き予約もしていたが、
19時に開演するも、オープニングアクトが5組で、
ライブ終了は24時、そしてオールスタンディングだと聞き、
迷いなく断念した。

5時間にわたる夜のスタンディングと24時終了は、
中年層には肉体的にも精神的にも非常に苦痛だ。
翌日の仕事はキャンセルするおそれさえ生じる。
翌々日にも影響しかねない。

ただ、長沼公演はチケット完売。
長沼以外から駆けつけた人の方が多かったと思われる。
しかし、タイムスケジュールは町民向け、かつ若者向けに思えた。
ノンアルコール状態で、ぐったりして帰った人が多くいたことだろう。

業界では23時台、あるいは日付をまたぐライブが少なくない。
近年はこうした深夜傾向が強まっているように思う。
ライブを観たり、ライブに出演するには、
夜型人間にならなければやっていけないし、

帰宅行為にかかる負担も乗り越えなければならない。
歌を作れて、演奏できるだけじゃだめなのだ。

椅子があれば肉体的なダメージは緩和されるが、
エモーショナルなレスキューはない。
ライブの深夜化を改善するには、
業界において発言力のある大物になるか、
草の根運動の先頭に立つしかないのだろうか。

長沼公演は断念したが、まだチャンスはあった。
というか他にチャンスがあったから、あっさり断念できたのだ。
というわけで、8月16日、札幌カウンターアクションでの
T字路sのリサイタルを観に行った。
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会場に到着したのは19時50分。
オープニングアクトの「BENBE(ベンベ)」がステージにいた。
2曲しか観られなかったが、
迫力がありつつ、温かさと穏やかな雰囲気を醸し出しており、
実に素敵なバンドだった。もっと観たいと思った。

そしてT字路s
素晴らしかった。
何がすごいのだろう。
ボーカルの迫力と安定した音程。
エビフォンのフル・アコによるクリーンなサウンドと
むき出しの演奏。
そう、このむき出しの演奏に結構やられる。

むき出しなのにトゲがなく、辟易することもない。
ナチュラル、そしてダイレクトであることの大切さを痛感し、
ナチュラル、そしてダイレクトにできる演奏力の高さに納得した。
要は、変な飾りやおかしな味付けをせず、
素材の一番いいところをきちんと伝える器量と技術があるのだ。

トークもふさわしいものだった。
シンプルでありつつリズム感があったので、
トークも含めてライブ全体のノリを作っていた。

オールスタンディングかつお客さんも多く、
また、いけ好かない風貌と態度の男達にいらつくストレスも相まって、
開始30分で要休憩度1の状態になり、
40分で要休憩度2になったので、

60分したら会場を出て、どこかに座ろうと思った。

しかし、ライブを全部観たくて離れられなかった。
こんなことは極めて珍しい。
それほどに価値のあるステージだった。

細かな部分やテクニカルなことにこだわるより、
核となるところをきちんと示すことの重要さを見せられた。
というか、テクニカルだからこそ核を表現できるともいえるが。

いずれにしても、自分のやっている音楽活動は
ゆるく甘いものだと思い知らされた。
と同時に、ゲット・ベターになるためのヒントも得た。
素晴らしいステージに感謝であります。

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